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「植物名が冠されている動物」を深掘りリサーチ!特徴や命名の由来をまとめレポート

今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「植物の名前が冠されている動物」です。

 

「植物名がついた動物」に関しては以下のリンク先にまとめてありますので、参照ください。

www.ariescom.jp

「他の動物名がついた動物」に関しては以下のリンク先にまとめてありますので、参照ください。

www.ariescom.jp

「他の植物名がついた植物」に関しては以下のリンク先にまとめてありますので、参照ください。

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以下に、「標準和名(カタカナ表記)に植物名が冠された動物」を列挙し、その植物の特徴やそれぞれの命名の由来を説明します。一部、菌類も植物として扱っていますこと了解ください。

動物の標準和名に引用されている植物の名前の五十音順に掲載してありますので、まずは、「アカマツ(赤松)」からご確認ください。

 

アカマツ(赤松)

アカマツカレハ:

  • 特徴:アカマツカレハは、チョウ目カレハガ科に属するガの一種です。名前の通り、成虫は茶色や灰褐色の模様で、枯れ葉に擬態した姿をしています。
    • 幼虫:黒色で、背中には白い斑点と、毒を持つ長い毛の束があります。集団で松の葉を食べる習性があります。
    • 成虫:地味な色合いで、昼間は木の幹や葉裏に止まっており、夜間に活動します。
  • 標準和名に「赤松」が含まれる由来:アカマツカレハという名前は、この昆虫がアカマツ(赤松)を主な食樹としていることに由来します。
    • 幼虫は、アカマツの葉(松葉)だけを食べて成長します。大発生すると、広い範囲のアカマツ林の葉を食べ尽くし、木を枯らすほどの甚大な被害を与えることがあります。

 

アケビ(木通)

アケビコノハ:

  • 特徴:アケビコノハは、チョウ目ヤガ科に属する大型のガです。名前の通り、成虫は茶色や褐色で、枯れ葉に擬態した姿をしています。
    • 幼虫:緑色で、体側には白い帯模様があります。
    • 成虫:後翅は黄色と黒の鮮やかな模様をしていますが、通常は前翅に隠れています。前翅には、アケビの実が割れたような模様や、葉脈のような筋模様があり、見事に枯れ葉に擬態しています。
  • 標準和名に「木通(アケビ)」が含まれる由来:アケビコノハという名前は、この昆虫がアケビ(木通)に特化した生活を送ることに由来します。
    • 幼虫:主にアケビの葉を食べて成長します。
    • 成虫:成虫の翅の模様や形が、アケビの葉や、熟して割れたアケビの実にそっくりです。この見事な擬態によって、捕食者から身を守っています。

このように、アケビの葉を食草とし、その外見がアケビの葉や実に酷似していることから、「アケビコノハ」と名付けられました。

 

アジサイ(紫陽花)

アジサイハバチ:

  • 特徴:アジサイハバチは、ハバチ科に属する昆虫の一種です。
    • 成虫:体長は1cm前後で、体色は黒く、脚は黄色がかった色をしています。ハチの仲間ですが、針を持たないため、人を刺すことはありません。成虫はアジサイの葉に産卵します。
    • 幼虫:幼虫はイモムシのような姿をしています。体色は緑色で、体表には細かい毛が生えています。幼虫がアジサイの葉を食べることで、葉がボロボロになり、食害跡が目立ちます。特に、集団で発生することがあり、被害が大きくなることがあります。
  • 「アジサイ」がつく由来:アジサイハバチという和名に「アジサイ」がつくのは、幼虫がアジサイの葉を食べることに由来します。
    • このハバチの幼虫は、アジサイの葉を専門的に食害します。アジサイは彼らの主要な食草であり、特に若葉がよく食べられます。このアジサイとの密接な関係から、その名前がつけられました。

 

イヌガラシ

イヌガラシバチ:

  • 特徴:アブラナ科の植物「イヌガラシ」に産卵し、幼虫が葉を食べるハバチの仲間です。

 

イヌマキ(犬槙)

イヌマキガイ:

  • 特徴:イヌマキガイは、カタツムリのような形をした巻貝の一種です。海辺や河口の干潟に生息しており、体は黒っぽい色をしています。
    • 外見:殻は細長い円錐形で、表面には縦の肋(ろく)と呼ばれる筋があります。殻口には蓋(ふた)があり、体を殻に引っ込めて身を守ることができます。
    • 生態:泥や砂に潜って生活し、藻類やデトリタス(生物の死骸や排泄物など)を食べています。
  • 標準和名に「イヌマキ」が含まれる由来:イヌマキガイという名前は、その殻の形がイヌマキという植物の実にそっくりなことに由来します。
    • イヌマキ(犬槙)は、庭木や公園樹としてよく植えられるマキ科の常緑高木です。この木には、熟すと赤紫色の実をつけますが、この実の形や大きさがイヌマキガイの殻によく似ています。
    • 「イヌ」という言葉は、本来のマキ(コウヤマキ)に比べて劣る、あるいは似ているが違う、といった意味合いでつけられる接頭語です。しかし、イヌマキガイの場合は、イヌマキの実に似ていることから直接名前が付けられました。

 

ウメ(梅)

ウメボシイソギンチャク:

  • 特徴:ウメボシイソギンチャクは、イソギンチャク目ウメボシイソギンチャク科に属する動物です。日本の潮間帯の岩礁や潮だまりに生息しています。
    • 通常時:満潮時や水に浸かっているときは、多数の触手を広げ、緑色や茶褐色をしています。
    • 乾燥時:干潮時など、水がなくなると、触手や口を体内に引き込み、体を縮めて丸い塊になります。
    • 生態:他のイソギンチャクと同様に、触手で小魚や甲殻類などの餌を捕らえて食べます。
  • 標準和名に「梅」が含まれる由来:ウメボシイソギンチャクの名前は、日本の伝統的な食品である「梅干し」に由来します。
    • 干潮になり、水がない環境になると、ウメボシイソギンチャクは体を縮めて、シワシワの丸い形になります。このとき、その形と色が、まるで赤紫色の梅干しのように見えることから、この名前がつけられました。

 

ウラジロガシ

ウラジロガシカレハ:

  • 特徴: ブナ科の常緑高木である「ウラジロガシ」を食草とするガの仲間です。

 

カエデ(楓)

カエデキジラミ:

  • 特徴:カエデキジラミは、キジラミ科に属する昆虫の一種です。体長は2〜3mmと非常に小さく、セミやアブラムシに近縁なグループです。
    • 外見:体は全体的に緑色から黄緑色をしています。成虫は半透明の翅を持ち、体を斜めに立てて止まる習性があります。見た目がアブラムシに似ていますが、飛翔能力が高く、葉に近づくとぴょんと飛び跳ねるようにして移動するため、「ハネアブラムシ」と呼ばれることもあります。
    • 生態:幼虫も成虫もカエデの葉の裏に寄生し、汁を吸います。汁を吸われた葉は、葉緑素が抜けて白っぽくなったり、葉が縮れたりすることがあります。
    • また、アブラムシと同様に、甘露(排泄物)を分泌するため、それがすす病の原因になることもあります。
  • 「楓」がつく由来:カエデキジラミという和名に「楓」という植物名がつくのは、カエデ類を主要な寄主植物としていることに由来します。
    • このキジラミは、イロハモミジやオオモミジなど、カエデ科の植物の葉に専門的に寄生します。カエデの樹木にとっては、美観を損なう重要な害虫の一つです。このカエデとの密接な関係から、その名前がつけられました。
    • 「キジラミ」という部分は、この昆虫が持つ共通の名称です。つまり、「カエデに寄生するキジラミ」という意味で「カエデキジラミ」と名付けられました。

 

カシワ(柏)

カシワマイマイ:

  • 特徴:カシワマイマイは、チョウ目ドクガ科に属するガの一種です。成虫はメスが白色、オスが褐色で、どちらも毒のある毛を持っています。
    • 幼虫:黒色で、背中には白い線があり、長い毛に覆われています。この毛には毒があり、触れると皮膚炎を起こすことがあります。
    • 生態:幼虫は群れで生活し、食欲旺盛です。夜間に活発に葉を食べます。
  • 標準和名に「柏」が含まれる由来:カシワマイマイという名前は、この昆虫がカシワ(柏)を主な食樹としていることに由来します。
    • 幼虫は、カシワの葉を好み、大発生するとカシワの木の葉を食い尽くしてしまうほどの被害を与えます。カシワの木の他にも、ナラ、クヌギ、ブナといったブナ科の樹木も食害することがありますが、特にカシワの葉への加害が著しいことからこの名がつけられました。
    • 「マイマイ」という名は、ガが灯火の周りをぐるぐる「舞い回る」習性や、幼虫が葉を食べて移動する様子から来ているとされます。

 

キク(菊)

キクメイシ:

  • 特徴:キクメイシは、イシサンゴ目キクメイシ科に属する動物で、サンゴ礁を形成する造礁サンゴの一種です。群体で生活し、個々のポリプが集まって一つの大きな塊を形成します。
    • 外見:群体は半球状やドーム状になり、表面は滑らかです。
    • ポリプ:個々のポリプは円形や楕円形をしており、放射状の隔壁(かくへき)が内側に向かって並んでいます。
    • 骨格:石灰質の硬い骨格を持っており、これがサンゴ礁の基礎となります。
  • 標準和名に「菊」が含まれる由来:キクメイシという名前は、植物の菊の花に由来します。
    • キクメイシの群体をよく見ると、一つひとつのポリプが放射状に隔壁を広げています。この構造が、まるで菊の花びらが何重にも重なっているかのように見えることから、この名前が付けられました。
    • また、「石(いし)」という言葉は、キクメイシが硬い石灰質の骨格を持っていることに由来します。つまり、「菊の花のような形をした石のようなサンゴ」という意味で「キクメイシ」と名付けられたのです。

 

キノコ(茸)

キノコバエ:

  • 特徴:キノコバエは、ハエ目キノコバエ科に属する昆虫の総称です。その名前の由来は、主にその幼虫の食性にあります。
    • 体長: 多くの種は非常に小さく、体長は1~4mm程度。網戸の目を通り抜けるほど小型の種もいます。
    • 外見: 体色は黒色や暗褐色で、細長い体つきをしています。一部の種類は脚に特徴的なとげを持つものもいます。
    • 生態: 湿気の多い場所、特に腐葉土や腐った木、植木鉢の土壌などに生息します。成虫は夜明けから午前中にかけて活発に活動することが多いです。
    • 不快害虫: 人を刺したりかんだりする直接的な被害はありませんが、大量発生すると不快感を与えるため、「不快害虫」として扱われることがあります。
  • 標準和名に「キノコ」がついている由来:キノコバエの「キノコ」は、その幼虫がキノコの菌糸や子実体を食べる習性から名付けられました。
    • 食性: 幼虫は、自然界ではキノコや腐敗した植物などを食べますが、人間が管理する環境では、栽培中のキノコ(シイタケ、エノキタケなど)の菌床や、観葉植物の土(腐葉土など)から発生して被害をもたらすこともあります。
    • このように、キノコバエという名前は、幼虫がキノコを食料とするという、その生態的な特徴に由来しているのです。

 

クワ(桑)

クワコ:

  • 特徴:クワコ(クワゴ)は、カイコガ科に属するガの一種で、カイコ(家畜化された蚕)の原種と考えられています。
    • 姿:成虫は、カイコガが全身白いのに比べ、くすんだ灰色がかった茶色をしています。
      • 幼虫は、カイコと同様に桑の葉を食べて成長しますが、幼い頃は鳥の糞に擬態し、大きくなると桑の枝に擬態する特徴があります。
      • 蛹は繭を作ります。カイコの繭が白いものが多いのに対し、クワコの繭は薄い黄色をしています。
    • 生態:カイコと異なり、飛翔能力を持ち、夜間、灯りに飛来します。
      • 幼虫の時期には、昼間は桑の枝に静止して枝に擬態することが知られています。
      • 飼育が容易で、繭から糸を取ることができます。
      • カイコと交配することも可能で、交雑種も生まれます。
  • 種名に「桑」が冠されている由来:クワコ(桑子)という名前は、その幼虫が桑の葉だけを食べることに由来します。
    • 「桑」の葉を食べる「子」ども、という意味で名付けられたと考えられています。これは、クワコだけでなく、その家畜化された子孫であるカイコも同様です。

 

ゴンズイ(植物)

ゴンズイ(魚類):

  • 特徴:ゴンズイ(魚)は、ナマズ目ゴンズイ科に属する魚です。日本の沿岸部の砂泥底に生息しており、夜行性です。主な特徴は以下の通りです。
    • ウナギのような体型:体は細長く、全体が暗褐色や黒褐色をしており、体側に黄色や白色の縞模様が入ることもあります。
    • ヒゲ:口元には4対(8本)のヒゲがあり、海底の餌を探すのに使います。
    • 毒のある棘:背ビレと胸ビレの先端には、強力な毒を持つ鋭い棘があります。この棘に刺されると激しい痛みを伴うため、注意が必要です。幼魚は「ゴンズイ玉」と呼ばれる大きな群れを作ることで知られています。
  • 標準和名に「ゴンズイ」という植物名が含まれる由来:この魚の和名「ゴンズイ」は、同名の植物であるゴンズイ(ミツバウツギ科の落葉低木)に由来すると考えられています。
    • 植物のゴンズイ:材がもろく、役に立たないことから「ごんずい(役に立たないものの意)」と呼ばれたという説があります。
    • 魚のゴンズイ:食用にはなりますが、強力な毒棘を持つため、漁獲の際に厄介者として扱われることがあります。
    • このように、魚と植物に共通する「役に立たない」「厄介者」という共通のイメージが、両者の名前を同じにした由来であるとされています。
      この共通点から、魚のゴンズイは、植物のゴンズイと同様に扱われるようになったと考えられています。

 

サクラ(桜)

サクラケンモン:

  • 特徴:サクラケンモンは、ヤガ科に属するガの一種です。
    • 成虫:開張(羽を広げた時の幅)は約30~35mmです。前翅は灰白色で、黒っぽい剣状の斑紋があります。この剣のような模様が、「ケンモンガ(剣紋蛾)」というグループ名の由来となっています。成虫は年に2回発生し、5~6月と7~8月に見られます。
    • 幼虫:体長は約25~30mmで、黄緑色と橙色の2つのタイプがいます。体全体に白い毛が生えており、背中には暗紫褐色や赤褐色の斑点と、橙黄色の縦縞があります。幼虫は、サクラ、ウメ、モモ、リンゴ、ナシなど、バラ科の樹木の葉を食べて成長します。
  • 「桜」がつく由来:サクラケンモンという和名に「桜」がつくのは、幼虫がサクラの葉を食べることに由来します。
    • サクラは彼らの主要な食草であり、特に大発生するとサクラの葉が食い尽くされる被害が出ることもあります。このサクラとの密接な関係から、その名前がつけられました。
    • なお、「ケンモン」という部分は、成虫の前翅にある剣状の紋様を指しています。つまり、「サクラの葉を食べる、剣紋のあるガ」という意味で「サクラケンモン」と名付けられました。

サクラコガネ:

  • 特徴:サクラコガネは、コガネムシ科に属する甲虫の一種です。その特徴と、標準和名に「桜」がつく由来をご説明します。
    • 成虫:体長は15~21mmほどで、比較的大きなコガネムシです。体色は個体によって変異が多く、美しい緑色、緑銅色、黄褐色など多様な色彩が見られます。光沢があり、夜間には灯火によく飛来する習性があります。出現時期は6月~8月頃です。
    • 幼虫:乳白色のいわゆる「ジムシ」で、土の中に生息します。植物の根を食べて育ちます。特に芝生の根を食害することがあり、園芸やゴルフ場などで被害をもたらすことがあります。
  • 「桜」がつく由来:サクラコガネという和名に「桜」がつくのは、成虫がサクラをはじめとするバラ科植物の葉を食べることに由来します。
    • サクラコガネの成虫は、サクラの葉を食害する害虫として知られています。サクラの葉に穴を開けたり、食い尽くしたりすることがあるため、このサクラとの密接な関係からその名前がつけられました。
    • また、サクラコガネはサクラだけでなく、他の多くの広葉樹の葉も食べることが知られています。しかし、サクラが主要な食草の一つであることから、その名前が定着したと考えられます。

サクラコブアブラムシ:

  • 特徴:サクラコブアブラムシは、アブラムシ科に属する昆虫の一種です。
    • 体長: 約1.5mmと非常に小さな昆虫です。
    • 生態: このアブラムシは、サクラの葉に寄生して**虫こぶ(虫えい)**を形成する点で特徴的です。
    • 冬芽の根元で越冬した卵は、春に孵化し、新しく出てきた葉に寄生します。
    • アブラムシが葉の汁を吸うことで、葉は萎縮し、赤く変色して、でこぼこした袋状のコブが形成されます。この虫こぶの中でアブラムシが増殖します。
    • その後、6月頃には翅のある成虫となり、二次寄主であるヨモギに移り住むとされています。秋になると再びサクラに戻り、越冬卵を産み付けます。
  • 「桜」がつく由来:サクラコブアブラムシという和名に「桜」がつくのは、サクラ類を主な寄主植物としており、特にサクラの葉に独特の虫こぶを形成することに由来します。
    • 「コブ」という名前は、このアブラムシが作り出す虫こぶから来ています。つまり、「サクラの葉にコブを作るアブラムシ」という意味で「サクラコブアブラムシ」という名前がつけられました。この虫こぶは、アブラムシが身を守り、繁殖するための安全な場所となっています。

サクラフシアブラムシ:

  • 特徴:サクラフシアブラムシは、アブラムシ科に属する昆虫で、ササキコブアブラムシという別名も持っています。
    • 体長: 約1.5mmと非常に小さなアブラムシです。
    • 生態: このアブラムシは、サクラの葉に寄生して細長い鶏冠(とさか)状の虫こぶを形成する点で非常に特徴的です。この虫こぶは「サクラハトサカフシ」と呼ばれます。
      春、サクラの新葉が出始めた頃に、冬芽で越冬した卵から孵化した幼虫が葉に寄生します。
      幼虫が葉の汁を吸う刺激によって、葉の一部が盛り上がり、細長い袋状の虫こぶ(虫えい)が形成されます。このコブは、形成当初は赤みを帯びていますが、夏以降は枯れて茶色になります。
      虫こぶの中でアブラムシは繁殖し、晩春になると翅のある雌成虫が脱出し、二次寄主であるヨモギに移動します。
      秋になると再びサクラに戻り、越冬卵を産み付けます。
  • 「桜」がつく由来:サクラフシアブラムシという和名に「桜」がつくのは、サクラ類を主な寄主植物とし、特にサクラの葉に独特の虫こぶを形成することに由来します。
    • 「フシ(癭)」は、虫こぶを意味する言葉です。
      つまり、「サクラの葉に独特な虫こぶ(フシ)を作るアブラムシ」という意味で「サクラフシアブラムシ」という名前がつけられました。
      この虫こぶは、アブラムシが身を守り、繁殖するための安全な場所となっています。

チビサクラコガネ:

  • 特徴:チビサクラコガネは、コガネムシ科に属する甲虫の一種です。
    • 体長:約9~14mmと、サクラコガネよりもさらに小さいのが特徴です。「チビ(ちび)」という接頭語は、同属の他種よりも小さいことを示します。
    • 体色:黄褐色から銅色まで個体変異があり、背面にはわずかに金属光沢を帯びています。
    • 生態:成虫は夜行性で、夜間に活発に飛び回ります。灯火にもよく飛来します。幼虫は土の中に生息し、植物の根を食べて成長します。特に、芝生の根を好んで食害するため、ゴルフ場や公園などで被害をもたらすことがあります。
  • 「桜」がつく由来:チビサクラコガネという和名に「桜」がつくのは、サクラ類を主な食草の一つとしていることに由来します。
    • サクラコガネと同様に、チビサクラコガネもサクラの葉を食べることで知られています。
    • 「チビ」という接頭語は、同属のサクラコガネやヒメサクラコガネよりも小型であることから付けられました。つまり、「サクラの葉を食べる、小さなコガネムシ」という意味で「チビサクラコガネ」と名付けられたと考えられます。
    • これらのコガネムシ類は、総じてサクラを含む広葉樹の葉を食べる習性があるため、サクラとの関係から名前がつけられることが多いです。

ヒメサクラコガネ:

  • 特徴:ヒメサクラコガネは、コガネムシ科に属する甲虫の一種です。
    • 体長: 約13mm前後と、サクラコガネに比べてやや小さいのが特徴です。「ヒメ(姫)」という接頭語は、多くの場合、同属の他種よりも小さいことを示します。
    • 体色: 赤褐色から暗褐色をしており、頭部や前胸背板には光沢があります。上翅には、かすかな縦筋が見られることがあります。
    • 生態: 成虫は5月から7月にかけて現れ、サクラ、クヌギ、ナラ、ヤナギなど多くの樹木の葉を食べます。特に、新芽や若い葉を好んで食べる傾向があります。
    • 幼虫: 土の中に生息し、植物の根を食べて成長します。ゴルフ場の芝生や畑の作物に被害を与えることがあります。
  • 「桜」がつく由来:ヒメサクラコガネという和名に「桜」がつくのは、サクラ類を主な食草の一つとしていることに由来します。
    • サクラコガネと同様に、ヒメサクラコガネもサクラの葉を食べることで知られています。特に新芽や若い葉を好むため、サクラの樹木に被害をもたらすことがあります。
    • 「ヒメ」という接頭語は、同属のサクラコガネよりも小型であることから付けられました。つまり、「サクラの葉を食べる、小さなコガネムシ」という意味で「ヒメサクラコガネ」と名付けられたと考えられます。

 

サンショウ(山椒)

サンショウウオ:

  • 特徴:サンショウウオは、両生綱サンショウウオ目に属する動物で、イモリやカエルに近い仲間です。主な特徴は以下の通りです。
    • 外見:トカゲのような細長い体を持ち、短い足と長い尾を持っています。多くの種は黒色や褐色で、斑点模様があるものもいます。
    • 生息地:冷たく清らかな水質の渓流や森の湿った場所に生息します。
    • 生態:夜行性で、昆虫やミミズなどを捕食します。
  • 標準和名に「山椒」が含まれる由来:サンショウウオという名前は、その体がサンショウ(山椒)の香りに似た匂いを出すことに由来するという説が有力です。
    • サンショウウオは、刺激を受けると、皮膚から特有の匂いのする粘液を分泌することがあります。この匂いが、山椒の葉を揉んだときの香りと似ていることから、「サンショウウオ(山椒魚)」と名付けられました。
    • また、サンショウウオが山椒の木の下にいることが多いという説もありますが、体から出る匂いが最も有力な由来とされています。

 

シバ(芝)

シバエビ(芝海老):

  • 特徴:シバエビ(芝海老)は、クルマエビ科に属する食用エビの一種です。
    • シバエビの身体的特徴
      • 大きさ: 体長は10〜15cmほどで、クルマエビに比べてやや小型で細長い体型をしています。
      • 色: 生の状態では半透明の淡い黄色をしており、全身に藍色の小さな斑点が見られるのが特徴です。
      • 殻: 殻は比較的薄く柔らかいので、天ぷらやかき揚げなどでは殻ごと食べられることもあります。
    • 生息地: 日本の沿岸域、特に東京湾以南の温暖な内湾や内海の、水深10〜30mほどの泥底に好んで生息しています。
  • 標準和名に「芝」がつく由来:シバエビの「芝」は、植物の「芝(しば)」ではなく、地名である「芝(しば)」に由来しています。
    • 東京の芝浦で多く獲れたから
      江戸時代から明治時代にかけて、現在の東京都港区にある芝浦一帯の海でシバエビが大量に漁獲されていました。そのため、「芝浦で獲れるエビ」として「芝海老」と呼ばれるようになり、それが標準和名として定着しました。
    • 「小さい」を意味する古語から
      柴犬の「柴」と同様に、「小さい」を意味する古語の「しば」が由来になったという説も一部で存在しますが、一般的には上記の地名説が広く知られています。

現在は、埋め立てや水質汚染の影響で、名前の由来となった東京湾では漁獲量が激減しています。しかし、有明海や三河湾など、大規模な内湾では重要な漁業資源として今も漁獲されています。

 

シバ(柴)

シバイヌ(柴犬):

  • 特徴:柴犬は、その愛らしい見た目と、日本犬らしい素朴で勇敢な気質が特徴的な犬種です。
    • 身体的特徴
      • 体格: 日本犬のなかで唯一の小型犬で、体高はオスで約39.5cm、メスで約36.5cmが標準です。小柄ながら筋肉質で、がっしりとしたバランスの良い体つきをしています。
      • 顔立ち: ピンと立った小さな三角形の耳、つり上がった目尻が特徴的で、全体的にりりしい顔立ちをしています。
      • 被毛: 短い毛が密集して生えるダブルコート(二重構造の被毛)で、抜け毛が多い犬種です。毛色は、赤(最も一般的)、黒、胡麻、白などがあります。
      • 尻尾: くるんと巻いているか、ゆるやかなカーブを描いて背中の上に乗っているのが特徴です。
    • 性格的特徴
      • 飼い主への忠誠心: 飼い主に対しては非常に忠実で、愛情深く、一度信頼関係を築くと良いパートナーとなります。
      • 独立心と警戒心: 猟犬として活躍していた歴史から、独立心が強く、自立した一面を持っています。また、見知らぬ人や犬に対しては警戒心が強く、番犬としても優れています。
      • 頑固で勇敢: 自分の意思がはっきりしており、頑固な一面もあります。また、臆病な面もありますが、勇敢で大胆な気質も持ち合わせています。
      • 「柴距離」: べたべたと体を触られるのを好まない個体が多く、飼い主と適度な距離を保つことから「柴距離」という言葉が生まれています。
  • 標準和名に「柴」という植物名がつく由来:柴犬の標準和名に「柴」という植物名が含まれている由来には、主に3つの説があります。いずれの説も、柴犬の身体的特徴や、かつての役割と密接に関係しています。
    • 「小さい」を意味する古語から
      「柴」は古語で「小さいもの」や「小さい犬」を意味する言葉でした。柴犬は日本犬のなかで最も小型であるため、その大きさにちなんで名づけられたという説です。
    • 柴(雑木)の茂みで狩りをしていたから
      柴犬は元々、山野の柴(小さい雑木)の茂みをかき分けて、鳥やウサギなどの小動物を狩る猟犬として活躍していました。その様子から「柴の雑木林を駆け回る犬」として名づけられたという説です。
    • 被毛の色が枯れた柴に似ていたから
      柴犬の代表的な毛色である赤褐色が、秋の枯れた柴(雑木)の色に似ていることから、その色合いにちなんで名づけられたという説です。
    • これらの説のうち、どれか一つが決定的な由来とされているわけではなく、複数の説が複合的に由来となったと考えられています。特に、柴犬の「小さい」という身体的な特徴と、山野で活動していたという歴史的な背景が、「柴」という名前に深く結びついていると言えるでしょう。

 

ツガ

ツガカレハ:

  • 特徴:ツガカレハは、カレハガ科に属するガの一種です。
    • 成虫:開張(羽を広げた時の幅)は雄が50~70mm、雌が70~90mmと、大型のガです。体色は全体的に灰褐色で、前翅には波状の模様が目立ちます。雄の触角はクシ状で、雌は糸状です。
    • 幼虫:体長は80mm以上にもなる大型のケムシです。全身に毛が生えており、背中には黒い大きな斑点と、その周りに鮮やかなオレンジ色の帯が見られます。幼虫は、ツガやマツ、スギ、ヒノキなど、針葉樹の葉を食べて成長します。特にツガの食害が顕著です。
  • 「ツガ」がつく由来:ツガカレハという和名に「ツガ」がつくのは、ツガ(栂)を主要な食樹の一つとしていることに由来します。
    • このガの幼虫は、ツガの葉を食害する代表的な害虫として知られています。大発生するとツガの林全体が食い尽くされ、枯死する被害をもたらすことがあります。
    • 「カレハ(枯葉)」という部分は、成虫が枯葉に似た模様を持つことや、幼虫が樹木を枯らすほどの食害をもたらすことに由来するとされています。つまり、「ツガを食べる、枯葉のようなガ」という意味で「ツガカレハ」と名付けられました。

 

ツツジ(躑躅)

クロオビツツハムシ:

  • 特徴:クロオビツツハムシは、ハムシ科に属する甲虫の一種です。
    • 成虫:体長は約4mmと小型です。体は円筒形をしており、光沢のある黒色です。最大の特徴は、上翅(じょうし)の中央に、黄色から黄褐色の太い帯状の模様があることです。この模様が、「クロオビ(黒帯)」という名前の由来となっています。初夏から秋にかけて見られ、葉を食べる食痕は目立ちません。
    • 幼虫:メスは、自分のフンをかぶせて卵を産み付けます。孵化した幼虫は、そのフンをかぶったまま生活します。これは、天敵から身を守るためのユニークな習性です。
  • 「ツツジ」がつく由来:このハムシの標準和名に「ツツジ」という植物名がつくのは、ツツジ類を主要な食草としていることに由来します。
    • 成虫は、ツツジやサツキ、アセビなどのツツジ科の植物の葉を食べます。このハムシとツツジの密接な関係から、その名前がつけられました。
    • 「クロオビツツハムシ」という名前は、「ツツジを食べる、黒い体に帯模様のあるハムシ」という意味で、その生態と外見の両方を表しています。

ツツジグンバイ:

  • 特徴:ツツジグンバイは、カメムシ目に属する昆虫の一種です。
    • 成虫体長は3.5~4mmと非常に小さいです。全体が半透明の翅で覆われており、その形が相撲の行司が持つ「軍配団扇(ぐんばいうちわ)」に似ていることが特徴です。翅には網目状の模様があり、黒いX字型の斑紋が目立ちます。成虫も幼虫もツツジの葉の裏に群がって生息します。
    • 幼虫:成虫とは異なり、体は黒褐色で、全身に棘のような突起があります。幼虫も成虫と同様に、葉の裏に寄生し、葉の汁を吸います。
  • 「ツツジ」がつく由来:ツツジグンバイという和名に「ツツジ」がつくのは、ツツジ類を主要な寄主植物としていることに由来します。
    • ツツジグンバイは、ツツジやサツキ、アセビなど、ツツジ科の植物の葉に寄生して汁を吸います。吸汁された葉の表面は、葉緑素が抜けて白っぽくなり、白い点々(白斑)が多数現れます。また、葉の裏には、排泄物による黒いタール状の斑点が付着します。
    • この食害によってツツジの生育が悪くなったり、美観が損なわれたりするため、ツツジの代表的な害虫として知られています。
    • 「グンバイ(軍配)」という部分は、前述の通り、成虫の翅の形が軍配に似ていることに由来しています。つまり、「ツツジの葉を食べる、軍配のような形をした虫」という意味で「ツツジグンバイ」と名付けられました。

ツツジトゲムネサルゾウムシ:

  • 特徴:ツツジトゲムネサルゾウムシは、ゾウムシ科に属する昆虫の一種です。この和名は、その外見と生態を的確に表しています。
    • 体長: 約2.5~3.5mmと、非常に小さなゾウムシです。
    • 体色: 灰褐色から黒褐色で、全体が灰白色の細かな毛に覆われています。
    • 外見: 名前の通り、**前胸(胸部)に1対の大きなトゲ(突起)**を持つことが最大の特徴です。このトゲが「トゲムネ」の由来となっています。
    • 習性: 成虫は、ツツジやサツキの葉の縁をかじって食べます。この食害によって、葉に半円状の小さな食痕が残ります。
  • 「ツツジ」がつく由来:このゾウムシの標準和名に「ツツジ」という植物名がつくのは、ツツジ類を主要な食草としていることに由来します。
    • 成虫はツツジやサツキの葉を食べることで知られており、これらの植物にとっての害虫として認識されています。このゾウムシとツツジの密接な関係から、その名前がつけられました。
    • 「サルゾウムシ」という部分は、ゾウムシの中でも体が丸みを帯び、独特の歩き方をするグループを指す通称で、「ツツジを食べる、胸にトゲのあるサルゾウムシ」という意味で「ツツジトゲムネサルゾウムシ」と名付けられました。

 

ツバキ(椿)

ツバキゾウムシ:

  • 特徴:ツバキゾウムシは、コウチュウ目ゾウムシ科に属する昆虫です。ゾウムシの仲間は、ゾウの鼻のような長い口吻(こうふん)を持つことが特徴です。
    • 外見:体長は7~8mmほどで、全体が赤褐色から黒褐色をしています。体には淡い黄色の毛が生えており、光沢があります。
    • 長い口吻:頭部の先端に、体の半分ほどの長さの細長い口吻が突き出ています。
    • 生態:成虫はツバキの葉や花、果実の汁を吸いますが、特にメスはツバキの種子(実)に卵を産み付けます。
  • 標準和名に「椿」が含まれる由来:ツバキゾウムシという名前は、この昆虫がツバキ(椿)に特化した生活を送ることに由来します。
    • メスのツバキゾウムシは、成長中のツバキの実に口吻で穴を開け、その中に卵を産み付けます。卵からかえった幼虫は、ツバキの種子を食べて成長します。十分に成長すると、種子に穴を開けて外に出て、土の中に潜って蛹になります。
    • このように、ツバキの種子を唯一の食料源とし、ツバキの生育に深く関わっていることから、「ツバキゾウムシ」という名前がつけられました。

 

ナシ(梨)

ナシカメムシ:

  • 特徴:ナシカメムシは、カメムシ目クヌギカメムシ科に属する昆虫です。体長は10〜13mmほどで、体全体がくすんだ茶色をしており、縁には白黒の模様があります。成虫で越冬し、春から秋にかけて活動します。
  • 種名に「梨」が冠される由来:ナシカメムシという名前は、このカメムシがナシ(梨)をはじめとするバラ科の樹木を餌とし、ナシの果実に吸汁加害をすることで知られていることから名付けられました。
    • 吸汁されたナシの果実は、表面が陥没して変形したり、果肉が硬くなったりして、商品価値が著しく損なわれるため、農業害虫として問題視されています。
    • このように、特定の植物に依存して生活したり、その植物に大きな被害を与えたりする動物は、しばしばその植物の名前が和名に冠されることが多いです。

 

ナンテン(南天)

ナンテンカミキリ:

  • 特徴:ナンテンやミツバウツギなどの樹木を寄主とするカミキリムシの一種です。その名前は、幼虫がナンテンの茎や根を食害する生態に由来しています。
    • ナンテンカミキリは、体長13mm〜20mmほどのカミキリムシです。体は全体的に黒色で、光沢があり、微毛が生えています。特に目立つのが、上翅にある2本の白い帯状の模様です。この模様は個体によって若干の差があり、途中で途切れていたり、逆に連続していたりします。
    • 頭部には太く長い触角があり、その長さは体長よりも長いことがあります。成虫は5月から7月頃にかけて活動し、寄主植物の茎や葉を後食します。
  • 「ナンテン」がつく由来:ナンテンカミキリの和名に「ナンテン」がつくのは、幼虫がナンテンの茎の中を食い荒らして成長することに由来します。
    • このカミキリムシは、ナラやクヌギなど他の植物にも寄生することが知られていますが、最も被害が顕著なのがナンテンです。幼虫が茎の内部を食べることで、ナンテンの株が枯れてしまうこともあります。このように、ナンテンと密接な関係を持つ生態から、この名前がつけられました。
    • なお、ナンテンは漢方薬としても利用され、「難を転ずる」という語呂合わせから縁起の良い木とされています。ナンテンカミキリがこの縁起の良い植物に害をなすという点でも、興味深い昆虫と言えます。

 

ヒイラギ(柊)

ヒイラギ(魚類):

  • 特徴:ヒイラギ(魚)は、スズキ目ヒイラギ科に分類される小型の魚です。主な特徴は以下の通りです。
    • 体型と色:体は平たく、体高が高い卵型で、全体が銀白色をしています。
    • 粘液:鱗がほとんどなく、代わりに多量の粘液を分泌するため、体表がヌルヌルとしています。これが、釣り人に「外道」(狙いではない魚)として嫌われる理由の一つです。
    • 鳴き声:釣り上げられると、口元の歯を擦り合わせて「ギィギィ」という音を出すことがあります。
    • 棘:背ビレや尻ビレ、腹ビレには鋭く硬い棘が発達しています。
  • 標準和名に「柊」が含まれる由来:魚のヒイラギという名前は、植物の柊(ヒイラギ)の葉に由来しています。
    • 植物の柊の葉は縁に鋭い棘があり、触ると痛いことから「疼(ひいら)ぐ」という古語が名前の由来とされています。魚のヒイラギも、背ビレや尻ビレに発達した鋭い棘を持っているため、この植物の葉の形や特徴に例えられ、「ヒイラギ」と名付けられました。
    • このように、動物の身体的な特徴が、それと似た植物の和名に結び付けられる例は数多くあります。

 

ヒガンザクラ

ヒガンザクラコブアブラムシ:

  • 特徴:ヒガンザクラコブアブラムシは、アブラムシ科に属する昆虫の一種です。
    • 体長:約2mm程度と小型のアブラムシです。
    • 生態:このアブラムシは、ヒガンザクラの葉に寄生し、**虫こぶ(虫えい)**を形成する点で特徴的です。葉の表面が赤紫色に腫れ上がり、袋状のコブができます。このコブの中でアブラムシが繁殖し、その汁を吸いながら成長します。6月頃になると、翅のある成虫となり、二次寄主であるオオバコやハルジオンなどの植物に移動します。秋になると再びヒガンザクラに戻り、越冬卵を産み付けます。
  • 「彼岸桜」がつく由来:ヒガンザクラコブアブラムシという和名に「彼岸桜」がつくのは、ヒガンザクラを主要な寄主植物としていることに由来します。
    • このアブラムシは、ヒガンザクラの葉に特有の虫こぶを作るため、その名前がつけられました。
    • 「コブ」という部分は、このアブラムシが作り出す虫こぶを指しています。つまり、「ヒガンザクラの葉にコブを作るアブラムシ」という意味で「ヒガンザクラコブアブラムシ」と名付けられました。

 

フジ(藤)

フジツボ:

  • 特徴:フジツボは、エビやカニと同じ甲殻類に属する動物です。成体は岩や船底などに固着して生活します。
    • 外見: 固い石灰質の殻で覆われており、見た目は貝類によく似ています。殻は複数の板状の殻板でできており、その開口部から蔓脚(まんきゃく)と呼ばれる脚を伸ばして、海中のプランクトンなどをこしとって食べます。
    • 生態: 雌雄同体で、隣接する個体間で受精を行います。幼生はプランクトンとして水中を漂い、成長すると固着する場所を探して定着します。
  • 標準和名に「藤」が含まれる由来:フジツボ(藤壺)という名前は、その姿がフジ(藤)の花房に似ていることに由来します。
    • フジツボが群生している様子は、藤の花がいくつもぶら下がって咲いているように見えます。また、フジツボが蔓脚を伸ばして餌を捕食する姿が、藤の蔓が伸びている様子を連想させたとも言われています。

このように、フジツボは植物の藤に直接関係はありませんが、その見た目の類似性から「藤」という名が冠されました。

 

マツ(松)

マツカサガイ:

  • 特徴:マツカサガイは、イシガイ科に属する淡水性の二枚貝の一種です。
    • 殻(から):殻の長さは80mmほどで、比較的大きな貝です。殻の色は黒褐色や茶褐色で、老成した個体では暗緑色を帯びることもあります。
      表面には、同心円状の成長輪とともに、イボ状の突起が多数見られます。この突起が、マツの球果(松かさ)の鱗片に似ていることが、名前の由来となっています。
      殻は厚く、ずっしりとした重みがあります。
    • 生態:川や湖の底の砂泥中に生息しています。アユやウグイなどの魚のエラに、幼生(グロキディウム幼生)を寄生させて成長するという、興味深い生態を持っています。
  • 「松」がつく由来:マツカサガイという和名に「松」がつくのは、その殻の表面にあるイボ状の突起が、マツの球果(松かさ)の鱗片に似ていることに由来します。
    • 「マツカサ(松かさ)」は、マツの球果、つまりマツボックリのことです。マツカサガイの殻の表面は、このマツボックリを彷彿とさせるゴツゴツとした外見をしています。この見た目の特徴が、名前の由来となりました。
    • このように、動物の標準和名に植物の名前がつく多くの事例は、その動物が特定の植物と密接な関係(食草、寄生)を持つことによりますが、マツカサガイの場合は、外見が植物に似ているというユニークな例と言えます。

マツカレハ:

  • 特徴:マツカレハは、チョウ目カレハガ科に属するガの一種です。日本全域に分布しており、松林に生息しています。
    • 成虫:地味な茶色や灰色の模様をしており、翅を広げると枯れ葉のように見えます。これは捕食者から身を守るための擬態です。
    • 幼虫:黒色で、全身が毛に覆われています。成長すると体長が8センチメートルにもなる大型のケムシです。
  • 標準和名に「松」が含まれる由来:マツカレハという名前は、この昆虫がマツ(松)を主な食樹としていることに由来します。
    • 幼虫は、クロマツやアカマツなどのマツ類の葉(松葉)を食害します。特に大発生すると、広範囲にわたる松林の葉を食い尽くし、マツを枯らしてしまうほどの被害を与えるため、重要な森林害虫とされています。
    • このように、特定の植物に依存して生活し、その植物に大きな影響を与える動物は、その植物の名前が和名に冠されることがよくあります。

 

モチツツジ

モチツツジメムシガ:

  • 特徴:モチツツジメムシガは、ハマキガ科に属するガの一種です。
    • 成虫:開張(羽を広げた時の幅)は約15mmと小型のガです。前翅は灰褐色から暗褐色をしており、いくつかの不明瞭な斑紋があります。
    • 幼虫:体長は約10mmと小さく、黄緑色をしています。
    • このガの最も特徴的な生態は、幼虫がツツジの新芽や若い葉を綴り合わせて巣を作り、その中で食害することです。綴られた葉は、見た目が悪くなるだけでなく、新芽の成長を妨げます。
    • 葉を糸で綴り合わせる様子が、まるで「モチ」のように見えることから、「モチ」という名前がついたという説があります。
  • 「ツツジ」がつく由来:モチツツジメムシガという和名に「ツツジ」という植物名がつくのは、モチツツジをはじめとするツツジ類の葉を主な食草としていることに由来します。
    • このガの幼虫は、ツツジの葉を専門的に食害します。特に新芽や若い葉が被害を受けやすいため、園芸分野ではツツジの重要な害虫として認識されています。
    • 「モチ」は、前述の通り、幼虫が葉を綴り合わせて作る巣の見た目から来ています。また、「メムシ」は、葉を巻いたり、綴ったりして食害するガの幼虫の総称を指します。
    • つまり、「モチツツジの葉を、綴って食べるガ」という意味で「モチツツジメムシガ」と名付けられました。

 

モミジ(紅葉)

モミジガイ:

  • 特徴:モミジガイは、棘皮動物門ヒトデ綱に属する動物で、ヒトデの一種です。日本の沿岸部、特に砂底に生息しています。
    • 外見:体は平たく、5本の腕を持ち、中心部から放射状に伸びています。色は黄色や橙色、赤みを帯びたものなど様々です。
    • 生態:昼間は砂の中に潜って生活することが多く、夜間に活動します。砂の中にいるゴカイなどの動物を捕食します。
  • 標準和名に「紅葉(モミジ)」が含まれる由来:モミジガイという名前は、その形が植物のモミジ(紅葉)の葉に似ていることに由来します。
    • 形状:モミジガイは、モミジの葉のように、平たく、中心から5つの腕が広がった形状をしています。特に、腕の付け根が広く、先端に向かって細くなる形が、モミジの葉の形によく似ています。
    • 「ガイ(貝)」という言葉は、その平らな形が巻貝や二枚貝とは異なりますが、かつては貝の仲間として認識されていた名残と考えられています。
モミジガイ 標本

モミジガイ 標本

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ヤシ(椰子)

ヤシガニ:

  • 特徴:ヤシガニは、ヤドカリ科に属する甲殻類で、陸上で生活するカニの仲間です。世界最大の陸生節足動物として知られています。
    • 外見: 体長は最大で40cm以上、重さは4kgを超えることもあります。発達した巨大なハサミを持ち、体色は青や赤、茶色など様々です。
    • 生態: 陸上で生活しますが、繁殖のために海に移動します。夜行性で、強力なハサミを使って木に登り、ココナッツなどの果実を割って食べます。
  • 標準和名に「椰子」が含まれる由来:ヤシガニという名前は、ヤシ(椰子)に由来しています。特にココヤシ(ココナッツ)と深い関係があります。
    • ヤシガニは、その強力なハサミを使ってココヤシの実を簡単に割ることができます。この能力から「ヤシの木に登り、ココヤシの実を食べるカニ」という意味で「ヤシガニ」と名付けられました。
    • また、ヤシガニは成長の初期にはヤドカリのように貝殻を背負って生活しますが、成長すると陸上生活に適応し、貝殻を背負わなくなります。ヤシガニが幼い頃に身を守るために使っていた貝殻を捨て、ココヤシの実の中に隠れることも、この名前の由来になったと考えられています。

 

ヤナギ(柳)

ヤナギバチ:

  • 特徴:ヤナギバチは、ハチ目ハバチ科に属する昆虫です。成虫は体長が数ミリメートル程度と小さく、黒や黄色、橙色などの鮮やかな色をしています。幼虫はチョウやガの幼虫(イモムシ)に似ていますが、ハバチの仲間は腹脚の数が多く、この点で区別できます。幼虫は集団で生活することが多く、植物の葉を食べて成長します。
  • 標準和名に「柳」が含まれる由来:ヤナギバチという名前は、その幼虫が主にヤナギ(ヤナギ科)の葉を食害することに由来します。彼らはヤナギの葉を食い尽くしてしまうほどの大食漢で、時にはヤナギ並木が丸坊主になってしまうほどです。そのため、ヤナギの木に被害をもたらすハチとしてこの名がつけられました。このように、特定の植物に依存して生活し、時に被害を与える動物は、その植物の名前が和名に冠されることがよくあります。

 

ヤブツバキ

ヤブツバキカレハ:

  • 特徴:ツバキ科の植物「ヤブツバキ」を食草とするガの仲間です。

 

ユリ(百合)

ユリクビナガハムシ:

  • 特徴:ユリクビナガハムシは、ハムシ科に属する甲虫の一種です。
    • 成虫:体長は約8mmで、全体が光沢のある鮮やかな赤色をしています。この色合いから「ベニクビナガハムシ」の別名でも呼ばれることがあります。体は細長く、名前の通り、頭部から胸部にかけての部分(頸)が細くくびれていることが特徴です。成虫はユリの葉や花弁を食べて、穴をあける食害をもたらします。
    • 幼虫:体は黒褐色で、背中には黒いフンをかぶって身を守っています。これは、天敵から見つかりにくくするためのユニークな習性です。幼虫も成虫と同様に、ユリの葉を食害します。
  • 「百合」がつく由来:このハムシの標準和名に「百合」という植物名がつくのは、ユリ科の植物を主要な食草としていることに由来します。
    • ユリクビナガハムシは、ユリやバイモ(貝母)など、ユリ科の植物の葉や花、蕾を専門的に食害します。特にユリにとっては深刻な害虫として知られており、集団で発生するとユリの株が丸坊主になるほど大きな被害をもたらすことがあります。
    • 「クビナガ」という部分は、前述の通り、頭部と胸部の間が細くくびれているという外見上の特徴を指しています。
    • つまり、「ユリを食べる、首が長いハムシ」という意味で「ユリクビナガハムシ」と名付けられました。

 

まとめ

これらの例からわかるように、特定の植物に依存して生活し、その植物に大きな被害を与える動物は、その植物の名前が和名に冠されることがよくあります。

中には諸説あるものもありますが、それぞれの名前に込められた意味を考えるのも興味深いですね。

興味深いですよ!「植物名が冠されている動物」。