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イヌ(犬)が和名につく生き物を深掘りリサーチ!特徴や命名の由来をまとめレポート

今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、その標準和名(カタカナ表記)にイヌ(犬)がつく生き物です。

以下の「動植物名シリーズ4部作」の中から、イヌ(犬)が引用されている例を抜き出し、改めて再編集したものです。

 

「動物名が冠されている植物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。

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「他の動物名が冠されている動物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。

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「植物名が冠されている動物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。

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「他の植物名がついた植物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。

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生き物(動植物等)の標準和名(カタカナ表記)には、イヌ(犬)が冠されているものが数多く存在します。それは、その生き物とイヌ(犬)との間に何らかの関係性が見られる場合に名付けられることが多いです。

以下に、「標準和名(カタカナ表記)にイヌ(犬)がつく生き物」を列挙し、その動物の特徴やそれぞれの命名の由来を説明します。

「標準和名(カタカナ表記)にイヌ(犬)がつく生き物」を五十音順に掲載してあります。

 

イヌエンジュ:

イヌエンジュは、マメ科イヌエンジュ属の落葉高木で、標準和名はイヌエンジュです。日本では、北海道、本州、四国、九州の山地に自生しています。

  • イヌエンジュの主な特徴
    姿かたち: 樹高は10〜15メートルほどになります。樹皮は灰褐色で、縦に筋が入ります。
    • 葉: 葉は羽状複葉(うじょうふくよう)で、マメ科の植物によく見られる形をしています。
    • 花: 夏から秋にかけて、黄色がかった白い花を房状にたくさんつけます。
    • 果実: 花の後に、細長い豆のような形をした果実をつけ、秋に熟します。この果実が、後述するエンジュの果実と似ています。
    • 毒性: イヌエンジュの樹皮や果実には有毒成分が含まれており、特に動物が誤って食べると中毒を起こすことがあります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌエンジュという名前に「イヌ」がつく由来は、エンジュに比べて利用価値が低いと見なされたためです。
    • エンジュとの比較: 同じマメ科のエンジュは、中国原産の植物で、花や果実は薬用として利用されてきました。また、材は硬く、建築材や家具材などに使われる有用な樹木です。
    • 「イヌ」の意味: イヌエンジュは、エンジュに見た目が似ていますが、エンジュのような薬用成分を持たず、材もエンジュほど硬くないため、利用価値が低いとされました。そのため、「エンジュに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。
    • 和名に「イヌ」がつく植物は、このように別の有用な植物と比べられ、利用価値が劣ると見なされた歴史的な背景があります。

イヌカサゴ:

イヌカサゴは、カサゴ目フサカサゴ科に属する魚で、標準和名はイヌカサゴです。日本では、東北地方から九州にかけての太平洋沿岸のやや深い岩礁域に生息しています。

  • イヌカサゴの主な特徴
    姿かたち: 体長は20〜30cmほどで、カサゴに似ていますが、体色は赤みが少なく、褐色を帯びていることが多いです。特に、頭部から背びれにかけての棘(とげ)が非常に発達しているのが特徴です。
    • 生態: 岩礁の隙間などに潜んで獲物を待ち伏せする肉食性の魚です。
    • 毒性: 背びれや臀(しり)びれの棘に毒があり、刺されると激しく痛みます。
    • 食用: 刺身や煮付け、唐揚げなどにして食べられます。白身で美味ですが、棘が多いため調理には注意が必要です。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌカサゴという名前に「イヌ」がつく由来は、カサゴに比べて利用価値が低いと見なされたためです。
    • カサゴとの比較: カサゴは、身が締まっていて美味なことから、高級魚として扱われ、釣りや料理で人気があります。
    • 「イヌ」の意味: イヌカサゴは、カサゴと比べると、身が水っぽく、味も劣るとされていました。また、棘が非常に鋭く、調理が難しいことも評価を下げた一因です。そのため、「カサゴに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌカサゴはカサゴに似た見た目をしていますが、味や調理の面で劣ると見なされた歴史的な背景から、その和名に「イヌ」がつけられました。

イヌガシ(犬樫):

イヌガシは、クスノキ科シロダモ属の常緑低木で、本州の関東地方から九州、沖縄にかけての山野に自生しています。標準和名はイヌガシです。

  • イヌガシの主な特徴
    姿かたち: 樹高は1〜5メートルほどで、多くの枝を出し、こんもりとした樹形になります。
    • 葉: 葉は長楕円形で、縁が波打っているのが特徴です。厚い革質で光沢があり、3本の主脈が目立ちます。
    • 花: 秋(10〜11月頃)に、葉の付け根に淡い黄色の小さな花をたくさん咲かせます。
    • 果実: 翌年の秋に、直径5〜7mmほどの小さな球形の果実をつけ、黒紫色に熟します。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌガシという名前に「イヌ」がつく由来は、カシ(樫)に似ているが、材の質が劣ると見なされたためです。
    • カシとの比較: カシはブナ科の常緑高木で、材は非常に硬く、建築材や薪炭材として古くから利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌガシの材は、カシの材ほど硬くなく、材木としての利用価値が低いとされました。そのため、「カシに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

和名に「イヌ」がつく植物の多くは、このように、別の有用な植物と比較され、品質や利用価値が劣ると見なされた歴史的な背景があります。イヌガシも、カシという有用な樹木と比べられた結果、この名がつけられたと考えられます。

イヌガラシ(犬芥子):

イヌガラシは、アブラナ科イヌガラシ属の多年草(または越年草)で、日本全国の道端や畑、水田のあぜ道など、やや湿った場所に広く自生しています。

  • イヌガラシの主な特徴
    • 姿かたち: 草丈は10~60cmほど。茎はよく枝分かれし、やや赤みを帯びることがあります。葉は細長く、縁にギザギザの切れ込みがあります。
    • 花: 春から秋にかけて、小さな黄色い4弁花を多数つけます。花は総状花序で、茎の先にまとまって咲きます。
    • 果実: 花の後に長さ1~3cmほどの細長い棒状の果実(長角果)をつけます。この果実がやや弓状に曲がるのが特徴です。
    • 食用: 若い茎葉は食べることができ、カラシナのような辛味があります。おひたしや和え物、汁の具などに利用されます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来:標準和名に「イヌ」がつく植物は、役に立たないものや、本物と比べて劣るものに付けられることが多いです。
    イヌガラシの場合も同様で、カラシナ(芥子菜)に似ているが、役に立たない、あるいは食用としてはカラシナに劣ることから名づけられました。
    • 「イヌ」は「否(いな)」が転じたもので、「~ではない」という意味合いで使われるという説もあります。つまり、「カラシナのようで、カラシナではない」という意味合いで「イヌガラシ」と名付けられたと考えられています。

このように、「イヌガラシ」という名前は、見た目がカラシナに似ていることと、食用としての価値がカラシナに劣ると見なされたことに由来します。しかし、実際には食用にもなる有用な植物です。

イヌカンゾウ(犬甘草):

イヌカンゾウは、ユリ科ワスレグサ属の多年草で、標準和名はイヌカンゾウです。日本各地の山野や海岸に自生しています。

  • イヌカンゾウの主な特徴
    姿かたち: 草丈は50〜80cmほどで、細長い葉が株元から多数出て、ワスレグサに似ています。
    • 花: 夏に、茎の先にオレンジ色や黄色の花を数輪つけます。花は朝に開花し、夕方にはしぼむ一日花です。
    • 果実: 花の後に、小さな果実をつけます。
    • 毒性: イヌカンゾウの根や葉には、微量のアルカロイドが含まれており、食用には適していません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌカンゾウの名前に「イヌ」がつく由来は、カンゾウ(甘草)に似ているが、薬用としての価値がないと見なされたためです。
    • カンゾウとの比較: 漢方薬として知られるカンゾウは、マメ科の植物で、その根は甘みがあり、薬用として広く利用されます。
    • 「イヌ」の意味: イヌカンゾウは、カンゾウと全く異なる植物ですが、見た目が似ていたり、同じように「カンゾウ」の名を持つ植物として、薬用としての価値が劣るという意味で「イヌ」が冠されました。

このように、イヌカンゾウは薬用植物のカンゾウと区別され、その利用価値の低さから、和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌギンポ:

イヌギンポは、スズキ目イソギンポ科に属する魚で、標準和名はイヌギンポです。日本の磯やタイドプールなど、比較的浅い海に広く生息しています。

  • イヌギンポの主な特徴
    姿かたち: 全長10cmほどの小さな魚で、細長い体型をしています。体色は生息する環境によって異なり、褐色や緑褐色、灰色など多様です。
    • 生態: 岩の隙間や海藻の間などに隠れて生活しています。縄張り意識が強く、同種や他種の魚に対して威嚇行動をとることがあります。
    • 食用: 小さいため、一般的には食用とされません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌギンポの名前に「イヌ」がつく由来は、ギンポと比べて食用としての価値が低いと見なされたためです。
    • ギンポとの比較: 同じイソギンポ科のギンポは、天ぷらの食材として珍重される高級魚です。
    • 「イヌ」の意味: イヌギンポは、ギンポに似ていますが、体が小さく、食用には適していません。そのため、「ギンポに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌギンポはギンポという有用な魚と比べられ、その利用価値の低さから、この名がつけられました。

イヌグス(犬楠):

イヌグスは、クスノキ科タブノキ属の常緑高木で、標準和名はタブノキです。別名として「イヌグス」や「タマグス」などとも呼ばれます。

  • イヌグスの主な特徴
    • 姿かたち: 樹高は20〜30メートルにもなる大きな木です。樹皮は暗褐色で、老木になると縦に細かく裂けます。
    • 葉: 枝先に集まって互生(互い違いに生えること)し、革質で光沢があります。葉脈が目立つのが特徴です。
    • 花: 春から初夏にかけて、小さな黄緑色の花をたくさん咲かせます。
    • 果実: 夏に直径1センチほどの球形の果実をつけ、黒紫色に熟します。鳥が好んで食べるため、野鳥が集まる木としても知られています。
    • 用途: 材はやや硬く、古くから建築材、家具材、船舶材などに利用されてきました。また、樹皮を粉末にしたものは、お線香のつなぎ(糊)としても使われていました。耐潮性や耐寒性に優れているため、海岸沿いの防風林や街路樹としても植えられます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌグス(タブノキ)という別名に「イヌ」がつく由来は、クスノキと比べて材質が劣ると見なされたためです。
    • 植物の名前に「イヌ」がつく場合、一般的には「役に立たない」「本物に比べて劣る」といった意味合いで用いられます。イヌグスの場合は、同じクスノキ科の有用な木であるクスノキと比較され、それよりも木材としての価値が低いという意味で「イヌグス(犬楠)」と呼ばれるようになりました。

このように、「イヌ」がつく植物の多くは、見た目や性質が別の有用な植物に似ているものの、食用や材木などとしての価値が劣ると判断された歴史的な背景があります。

イヌコウジュ(犬香需):

イヌコウジュは、シソ科イヌコウジュ属の1年草で、標準和名はイヌコウジュです。日本では、山地や丘陵地の草地などに自生しています。

  • イヌコウジュの主な特徴
    姿かたち: 草丈は20〜50cmほどで、茎は四角く、よく枝分かれします。全体に細かい毛が生えています。
    • 葉: 葉は卵形で、縁に粗いギザギザがあります。
    • 花: 夏から秋にかけて、茎の先端に淡い紫色の小さな花を穂状につけます。
    • 香り: 葉を揉むと、薬用植物のコウジュ(香需)に似た香りがありますが、コウジュほど強い香りではありません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌコウジュという名前に「イヌ」がつく由来は、コウジュ(香需)に似ているが、薬用としての価値がないと見なされたためです。
    • コウジュとの比較: コウジュは、その葉や茎が漢方薬として利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌコウジュはコウジュと見た目や香りが似ていますが、コウジュのような薬用成分を持たないため、利用価値が低いとされました。そのため、「コウジュに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌコウジュはコウジュと近縁でありながら、その利用価値の低さから、和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌゴチ:

イヌゴチは、カジカ亜目トクビレ科に属する硬骨魚です。標準和名はイヌゴチですが、地域によっては「イヌ」が抜けて「ゴチ」と呼ばれることもあります。

  • イヌゴチの主な特徴

    • 姿かたち: 全長30cm前後になる細長い魚です。頭から第一背びれにかけて急激に隆起しており、全身が骨板で覆われ、六角形の断面をしています。そのため、地域によっては「ロッカク(六角)」と呼ばれることもあります。

    • 生息地: 日本近海では、主に太平洋沿岸の水深150〜300メートルほどの砂泥底に生息しています。

    • 生態: エビや小魚などを捕食する肉食性の魚です。

    • 食用: 刺身や唐揚げ、汁物などで食べられます。マゴチと比べると肉に弾力感が少ないとされますが、身は白身で淡白な味わいです。

  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    • イヌゴチの「イヌ」の由来は、ゴチ科の高級魚であるマゴチと比べて、味が劣ると見なされたためです。
    • 植物の場合と同様に、魚の場合も名前に「イヌ」がつくものは、本来の有用な魚と比べて品質が劣る、あるいは食用としての価値が低いという意味合いで名付けられることが多いです。イヌゴチはマゴチに似た見た目をしていますが、市場での評価や価格がマゴチに劣るため、「イヌ」がつけられたと考えられています。

イヌザクラ(犬桜):

イヌザクラは、バラ科の落葉高木で、日本全国の山地や丘陵地に自生しています。標準和名はイヌザクラです。

  • イヌザクラの主な特徴
    姿かたち: 樹高は10〜15メートルほどになります。樹皮は灰白色で、横に細かな皮目があります。若木の樹皮は特に白っぽく見えることから、「シロザクラ(白桜)」という別名も持っています。
    • 花: 4月から5月頃、葉が展開した後に、枝先に長さ5〜10cmほどの総状花序(ブラシのような形)を出し、小さな白い花をたくさんつけます。
    • 果実: 花の後に直径8mmほどの卵形の果実をつけ、夏から秋にかけて黄赤色から黒紫色に熟します。果実は食べられますが、苦味があるとされています。
    • 香り: 枝や樹皮を傷つけると、青臭い独特のにおいがします。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌザクラという名前に「イヌ」がつく由来は、サクラの仲間ではあるが、観賞用としての価値が低いと見なされたためです。
    • 花の形: 一般的なソメイヨシノやヤマザクラのような、華やかでまとまった房状の花ではなく、ブラシのように細長い花序に小さな花がまばらにつくため、見劣りするとされました。
    • 「役に立たない」という意味: 植物の名前につく「イヌ」は、しばしば「本物に似ているが、役に立たない」「品質が劣る」といった意味で用いられます。イヌザクラも、観賞用のサクラとは異なり、特別な利用価値がないとされたことから「イヌザクラ」と名付けられました。
  • ただし、イヌザクラも独自の魅力を持っています。特に、初夏に赤く熟す果実や、秋の黄葉は美しく、また冬芽の光沢のある赤い色も特徴の一つです。

イヌサフラン:

イヌサフランは、イヌサフラン科の多年草で、和名はイヌサフランです。観賞用として栽培されることが多い植物です。

  • イヌサフランの主な特徴
    姿かたち: 葉と花が別々の時期に現れるのが大きな特徴です。
    • 花: 秋(9〜10月頃)に、地面から直接、サフランに似た淡い紅紫色の漏斗状の花を咲かせます。葉は花が終わってから出てきます。
    • 葉: 翌年の春(4〜5月頃)に、球茎から広い披針形(ひしんけい)の葉が出てきます。
    • 毒性: アルカロイドの一種であるコルヒチンという猛毒を含んでいます。花、葉、球茎のすべてに毒があり、特に球茎に多く含まれています。
    • 用途: 観賞用として庭植えや鉢植えで楽しまれます。また、コルヒチンは痛風の治療薬として利用されることがありますが、素人が安易に摂取することは極めて危険です。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌサフランの名前に「イヌ」がつく由来は、サフランに似ているものの、役に立たない(食用にならない)ためです。
    • サフランとの類似点: イヌサフランの花は、アヤメ科のサフランの花と形や色が似ています。
    • 「役に立たない」という意味: サフランのめしべは香辛料や染料として利用され、非常に高価です。しかし、イヌサフランにはそのような利用価値がなく、さらに猛毒を持つため、役に立たない、あるいは本物(サフラン)に比べて劣るという意味合いで「イヌ」がつけられました。

イヌサフランは、食用サフランと間違えて摂取し、中毒事故を起こす事例がたびたび報告されています。特に、球茎が食用ユリ根やギョウジャニンニクと間違えられることがあり、大変危険な植物として知られています。

イヌザルハムシ:

イヌザルハムシは、コウチュウ目ハムシ科に属する昆虫です。

  • イヌザルハムシの主な特徴
    姿かたち: 体長は4〜5mmほどの小さな甲虫です。体は黒く、わずかに光沢があります。
    • 食性: クワ科の植物であるイヌビワの葉を食べることで知られています。
    • 生息地: 日本全国に分布し、イヌビワの木がある場所によく見られます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌザルハムシの「イヌ」は、「偽の」「本物とは異なる」といった意味合いでつけられたと考えられます。
    • サルハムシとの関係: イヌザルハムシは、同じハムシ科のサルハムシに似ていますが、サルハムシよりも体つきが小さく、光沢が少ないなど、細部が異なっています。
    • 「イヌ」の意味: 「イヌザルハムシ」という名前は、「サルハムシに似ているが、本物のサルハムシではない、あるいは劣る」という意味合いでつけられた可能性があります。

このように、「イヌ」がつく動植物は、しばしば「本物」とされる別の種と比べて、何らかの点で劣っていたり、似ているけれども違う種であることを示したりするために使われます。イヌザルハムシの場合も、サルハムシと比較して名付けられたと考えられます。

イヌザルハムシダマシ:

イヌザルハムシダマシという名の昆虫は、イヌザルハムシに似ているが、別の科に属するという特徴から名付けられました。

  • イヌザルハムシダマシの主な特徴
    姿かたち: 体長は4〜5mmほどで、イヌザルハムシに似た小さな甲虫です。
    • 分類: イヌザルハムシはハムシ科に属しますが、イヌザルハムシダマシはゴミムシダマシ科に属します。
    • 「ダマシ」の意味: 「ダマシ」という言葉は、昆虫や植物の和名によく使われ、「~に似ているが、違う種類である」という意味合いを持ちます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    「イヌ」と「ダマシ」の組み合わせ: 「イヌ」と「ダマシ」が両方使われているのは、「本物(サルハムシ)に似ているが、本物ではない(イヌザルハムシ)にさらに似ているが、本物ではない」という複雑な関係性を表しています。
    • 由来の推測:
      • まず、サルハムシに似ているが、品質や形状が少し劣る、あるいは違う種であることから「イヌザルハムシ」と名付けられました。
      • 次に、このイヌザルハムシにそっくりだが、実際には異なる科(ゴミムシダマシ科)の昆虫が見つかりました。
      • そこで、イヌザルハムシに似ていて、人を「だましている」かのように見えることから、「イヌザルハムシダマシ」と名付けられたと考えられます。

このように、日本の生物の和名には、その生物が持つ「別の種に似ている」という特徴を、ユーモラスかつ的確に表現したものが多く存在します。イヌザルハムシダマシは、その典型的な例と言えるでしょう。

イヌザメ:

イヌザメは、テンジクザメ目テンジクザメ科に属するサメの一種です。標準和名はイヌザメです。

  • イヌザメの主な特徴
    姿かたち: 全長は1メートルほどで、細長い体型をしています。幼魚のときは、体全体に黒と白の縞模様がありますが、成長するとともに模様は消え、灰褐色になります。
    • 生態: 夜行性で、昼間は岩陰やサンゴ礁の隙間などでじっとしていることが多いです。肉食性で、甲殻類や小魚などを捕食します。
    • 性格: 非常に温和な性格で、人に危害を加えることはありません。このため、水族館でもよく飼育・展示されています。
    • 泳ぎ方: 他のサメのように積極的に泳ぎ回ることは少なく、胸びれや腹びれを使って海底を這うように移動するのが特徴です。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌザメの名前に「イヌ」がつく由来は、その独特の行動にあります。
    • 地面を這うような動き: イヌザメは、海底で餌を探す際、吻先(鼻先)を砂底にこすりつけるようにして移動します。この様子が、地面の匂いを嗅ぎながら歩く犬の姿に似ていると見なされたことから、この名がつけられました。
    • 「這う」というイメージ: 胸びれと腹びれを器用に使い、海底を這うように動く姿も、犬の歩き方を連想させるため、名前の由来になったと考えられています。

イヌザンショウ:

イヌザンショウは、ミカン科サンショウ属の落葉低木で、本州から九州にかけての山地に自生しています。

  • イヌザンショウの主な特徴
    姿かたち: 樹高は2~5メートルほどで、多くの枝を出します。枝や葉の付け根に鋭いトゲがあるのが特徴です。
    • 葉: 葉は羽状複葉で、サンショウによく似ています。
    • 花: 7月から8月にかけて、枝先に淡黄緑色の小さな花を多数つけます。
    • 果実: 秋に熟し、サンショウのような黒い粒状の果実をつけます。この果実は、サンショウのように弾けて種子を放出します。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌザンショウの名前に「イヌ」がつく由来は、サンショウに似ているが、香りが弱く、食用としての価値が低いとされたためです。
    • サンショウとの比較: サンショウは、その葉や果実が強い香りを持ち、香辛料として広く利用されます。しかし、イヌザンショウは、葉や実を潰してもサンショウのような良い香りがほとんどなく、香辛料としては使えません。
    • 「役に立たない」という意味: 植物の名前に「イヌ」がつく場合、多くは「役に立たない」「本物に比べて劣る」といった意味合いで用いられます。イヌザンショウも、サンショウの代わりにはならないことから「イヌ」がつけられたと考えられます。

このように、イヌザンショウはサンショウに似ていますが、利用価値が低いため、その和名に「イヌ」が冠されました。

イヌシデ(犬四手):

イヌシデは、カバノキ科クマシデ属の落葉高木で、日本全国の雑木林や山地に広く自生しています。

  • イヌシデの主な特徴
    姿かたち: 樹高は10~15メートルほどになります。樹皮は灰黒色で、縦に筋が通っているのが特徴です。
    • 葉: 長い楕円形で、縁には細かいギザギザがあります。
    • 花: 4月頃、葉が開くのと同時に、雌花と雄花をつけます。雄花は穂状で、雌花は穂状の先に小さな赤い柱頭をつけます。
    • 果実: 花が咲いた後に、ホップの毬花(きゅうか)のような房状の果穂(かすい)をつけます。これがこの木の最も特徴的な部分で、秋になると果穂が茶色く熟します。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌシデの名前に「イヌ」がつく由来は、シデ(幣)に似ているが、役に立たない、あるいは劣ると見なされたためです。
    • 「シデ」との比較: イヌシデと近縁種のアカシデ(赤四手)は、どちらもホップのような果穂をつけます。この果穂が、かつて神事などで使われた紙垂(しで)に似ていることから、「シデ」という名がつけられました。
    • 「イヌ」の意味: イヌシデの材は、アカシデと比べてやや柔らかく、薪や炭として利用する際の品質が劣るとされていました。また、樹形もアカシデほど整わず、見栄えがしないと見なされることもありました。このことから、「シデ」としては質が劣るという意味で「イヌ」が冠されたと考えられます。

日本の植物名に「イヌ」がつく場合、多くは「役に立たない」「品質が劣る」「本物と似ているが違う」といった意味合いで使われます。イヌシデも、アカシデという有用な樹木と比べて、利用価値が低いとされた歴史的な背景があるため、この名がつけられました。

植木苗イヌシデ

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イヌショウマ(犬升麻):

イヌショウマは、キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で、標準和名はイヌショウマです。本州、四国、九州の山地の林下に自生しています。

  • イヌショウマの主な特徴
    姿かたち: 草丈は40〜80cmほどで、茎は直立します。
    • 葉: 葉は複葉で、数回にわたって細かく分かれます。
    • 花: 夏から秋にかけて、茎の先端に穂状の花序をつけ、小さな白い花をたくさん咲かせます。この花穂が、後述するサラシナショウマの花穂によく似ています。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌショウマの名前に「イヌ」がつく由来は、ショウマ(升麻)に似ているが、薬用としての価値がないと見なされたためです。
    • ショウマとの比較: 同じキンポウゲ科のサラシナショウマやオオバショウマは、その根茎が漢方薬として利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌショウマは、サラシナショウマの花穂に見た目が似ていますが、薬用成分を持たないため、薬用植物としては利用できませんでした。そのため、「ショウマに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

和名に「イヌ」がつく植物は、このように、別の有用な植物と比較され、利用価値が劣ると見なされた歴史的な背景があります。

イヌタデ(犬蓼):

イヌタデは、タデ科イヌタデ属の1年草で、日本全国の道端、畑、水田のあぜ道など、比較的湿った場所に広く自生しています。標準和名はイヌタデです。

  • イヌタデの主な特徴
    姿かたち: 草丈は20〜60cmほど。茎は赤みを帯びることが多く、よく枝分かれします。
    • 葉: 葉は細長い披針形で、葉脈が目立ちます。葉の付け根には、タデ科特有の鞘状の托葉(とくよう)があります。
    • 花: 夏から秋にかけて、茎の先に小さなピンク色または白色の花を多数つけ、穂状になります。この花穂が犬のしっぽのように見えることから、別名でアカノマンマ(赤のまんま)とも呼ばれます。「まんま」はご飯を意味し、赤く色づいた花穂が赤飯に見えることに由来しています。
    • 食用: 若い葉は食用になりますが、辛味や香りがないため、香辛料として使われるヤナギタデ(柳蓼)とは区別されます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌタデの名前に「イヌ」がつく由来は、ヤナギタデ(柳蓼)に似ているが、辛味がなく、食用としての価値が低いと見なされたためです。
    • 「タデ」の意味: 「タデ」は「蓼」と書き、その名の通り、ヤナギタデのように葉に辛味や香味を持つ植物を指します。
    • 「イヌ」の意味: イヌタデはヤナギタデと見た目が似ていますが、葉を食べても辛味がありません。そのため、本来の「タデ」ではない、「役に立たない」という意味合いで「イヌ」がつけられました。

「蓼食う虫も好き好き」という言葉は、辛いヤナギタデを好んで食べる虫がいるように、人の好みはさまざまである、という意味で使われます。イヌタデはその言葉にある「タデ」とは異なり、辛くないため、名前の由来にもその特徴が反映されています。

イヌタヌキモ(犬狸藻):

イヌタヌキモは、タヌキモ科タヌキモ属の水生多年草で、標準和名はイヌタヌキモです。日本各地の池や沼、湿地などに自生しています。

  • イヌタヌキモの主な特徴
    姿かたち: 根を持たず、水中に漂って生活する水草です。葉は細かく枝分かれし、その一部が捕虫嚢(ほちゅうのう)と呼ばれる袋状の器官になっています。
    • 食虫性: この捕虫嚢は、ミジンコなどの小さな水生動物を捕獲する「罠」として機能します。獲物が捕虫嚢の入り口にある毛に触れると、蓋が素早く開き、獲物を吸い込む仕組みになっています。
    • 花: 夏から秋にかけて、水面から花茎を伸ばし、黄色い唇状の花を咲かせます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌタヌキモの名前に「イヌ」がつく由来は、タヌキモに比べて捕虫能力が劣ると見なされたためです。
    • タヌキモとの比較: 同じタヌキモ属のタヌキモは、捕虫嚢がイヌタヌキモよりも大きく、効率的に獲物を捕らえることができるとされていました。
    • 「イヌ」の意味: イヌタヌキモは、タヌキモと見た目は似ていますが、捕虫嚢の数が少なく、捕虫能力が劣ることから、「役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

和名に「イヌ」がつく植物の多くは、別の有用な植物と比較され、何らかの点で劣ると見なされた歴史的な背景があります。イヌタヌキモも、タヌキモという食虫植物と比べられた結果、この名がつけられたと考えられます。

イヌツゲ(犬柘植):

イヌツゲは、モチノキ科モチノキ属の常緑低木で、日本全国の山野に自生しています。園芸用として庭木や生垣などにもよく利用されます。

  • イヌツゲの主な特徴
    姿かたち: 樹高は1〜6メートルほどで、多くの枝を出し、こんもりとした樹形になります。樹皮はなめらかで灰黒色です。
    • 葉: 小さな楕円形の葉をつけます。葉の先端が丸く、縁にはごく細かいギザギザがあります。
    • 花: 5月から7月にかけて、葉の付け根に小さな黄緑色の花をつけます。
    • 果実: 秋に小さな黒い球形の果実をつけ、冬まで枝に残ります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌツゲの名前に「イヌ」がつく由来は、ツゲ(柘植)に似ているが、役に立たない(劣る)と見なされたためです。
    • ツゲとの比較: ツゲ(本ツゲ)は、材が非常に緻密で硬く、古くから櫛や印鑑、将棋の駒などの高級工芸品に利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌツゲの材は、ツゲの材ほど緻密ではなく、工芸品には向いていません。そのため、ツゲの代わりにはならない、品質が劣るという意味で「イヌ」が冠されました。

しかし、イヌツゲは丈夫で育てやすいため、刈り込みに強く、生垣や庭木として広く利用されています。ツゲのように工芸品には使えませんが、観賞用としては非常に有用な植物です。

イヌツルウメモドキ:

イヌツルウメモドキは、ニシキギ科ツルウメモドキ属のつる性の落葉低木で、本州、四国、九州の山野に自生しています。標準和名はイヌツルウメモドキです。

  • イヌツルウメモドキの主な特徴
    姿かたち: 他の木に絡みつくようにつるを伸ばし、数メートルにもなります。
    • 葉: 葉は楕円形で、縁に細かいギザギザがあります。
    • 花: 5月から6月にかけて、葉の付け根に淡い黄緑色の小さな花を咲かせます。
    • 果実: 秋になると、直径6mmほどの黄色い球形の果実をつけ、熟すと3つに割れて赤い種子が現れます。この様子が、近縁種のツルウメモドキとよく似ており、観賞用として人気があります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌツルウメモドキの名前に「イヌ」がつく由来は、ツルウメモドキに似ているが、利用価値が低いと見なされたためです。
    • ツルウメモドキとの比較: ツルウメモドキは、秋に鮮やかな黄色い果実をつけ、その中に赤い種子が見える姿が非常に美しいことから、リースや生け花の花材として広く利用されます。
    • 「イヌ」の意味: イヌツルウメモドキも果実をつけますが、ツルウメモドキほどたくさん実がつかず、観賞用としての価値が劣るとされました。そのため、「ツルウメモドキに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、和名に「イヌ」がつく植物の多くは、別の有用な植物と比較され、何らかの点で劣ると見なされた歴史的な背景があります。

イヌトクサ(犬砥草):

イヌトクサは、トクサ科トクサ属の多年草で、標準和名はイヌトクサです。日本各地の山地や丘陵地の湿った場所に自生しています。

  • イヌトクサの主な特徴
    姿かたち: 草丈は30〜80cmほどで、茎は中空で、まっすぐに立ち上がります。他のトクサの仲間と同様、茎の表面に縦の溝があり、ざらざらした感触があります。
    • 分類: トクサ属の植物は、トクサやスギナ(ツクシ)などがあり、イヌトクサはトクサに非常によく似ています。
    • 区別点: トクサの茎は、表面が珪酸(ケイサン)で覆われており、物を磨くのに使われたことから「砥草(とくさ)」の名がつきました。イヌトクサはトクサに比べて茎のざらつきが少なく、この用途には適していません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌトクサの名前に「イヌ」がつく由来は、トクサに比べて利用価値が低いと見なされたためです。
    • トクサとの比較: トクサは、そのざらざらした茎が砥石(といし)のように物を磨くのに使われたり、紙やすりの代用として利用されたりしました。
    • 「イヌ」の意味: イヌトクサはトクサと見た目は似ていますが、茎のざらつきが弱く、物を磨く用途には向きませんでした。そのため、「トクサに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌトクサはトクサと近縁でありながら、その利用価値の低さから、和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌニンドウ(犬忍冬):

イヌニンドウは、スイカズラ科スイカズラ属のつる性落葉低木で、山地や丘陵地に自生しています。

  • イヌニンドウの主な特徴
    姿かたち: 他の木に絡みつくようにつるを伸ばし、数メートルにもなります。
    • 葉: 対生(たいせい)して葉をつけ、卵形または楕円形をしています。
    • 花: 6月から7月にかけて、葉の付け根に白い花を2個ずつ咲かせます。花は筒状で、先が唇状に裂けます。香りはほとんどありません。
    • 果実: 秋になると、直径5mmほどの小さな球形の果実をつけ、赤く熟します。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌニンドウという名前に「イヌ」がつく由来は、スイカズラ(ニンドウ)に比べて利用価値が低いと見なされたためです。
    • ニンドウ(スイカズラ)との比較: スイカズラは、冬も葉が枯れずに残ることから「忍冬(ニンドウ)」とも呼ばれます。その花は、甘い香りを放ち、古くから生薬として利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌニンドウは、スイカズラに似ていますが、花に香りがほとんどなく、薬用としても利用されませんでした。そのため、スイカズラに劣る、あるいは役に立たないという意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌニンドウはスイカズラと似た性質を持ちながらも、香りの有無や薬用としての価値が異なるため、その和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌナズナ:

イヌナズナは、アブラナ科イヌナズナ属の越年草で、標準和名はイヌナズナです。日本では、畑や道端、空き地などに広く自生しています。

  • イヌナズナの主な特徴
    姿かたち: 草丈は10〜40cmほどで、茎は細く、地面を這うように伸びることが多いです。
    • 葉: 根元に葉が集まり、放射状に広がっています(ロゼット状)。葉の形はナズナに似ていますが、全体的に細長いのが特徴です。
    • 花: 春に茎を伸ばし、先端に小さな黄色い4弁花をつけます。
    • 果実: 花の後に、小さな楕円形の果実をつけます。この果実は、後述するナズナの果実とは形が異なります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌナズナという名前に「イヌ」がつく由来は、**ナズナに似ているが、役に立たない(食用にならない)**と見なされたためです。
    • ナズナとの比較: ナズナは、春の七草の一つ「ぺんぺん草」として知られ、若葉は食用として利用されます。ナズナの果実は、三味線のバチに似た独特なハート形をしています。
    • 「イヌ」の意味: イヌナズナは、ナズナと見た目が似ていますが、食用にはなりません。また、果実の形もナズナのような特徴的な形ではなく、普通の楕円形です。そのため、「ナズナに似ているが、利用価値がない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

和名に「イヌ」がつく植物は、このように、別の有用な植物と比較され、利用価値が劣ると見なされた歴史的な背景があります。

イヌニッケイ:

イヌニッケイは、クスノキ科の落葉高木で、本州、四国、九州の山地に自生しています。標準和名はイヌニッケイです。

  • イヌニッケイの主な特徴
    姿かたち: 樹高は15メートルほどになり、幹はなめらかで灰褐色です。
    • 葉: 楕円形で、葉の付け根から先端に向かって3本の葉脈が目立つのが特徴です。
    • 香り: 葉や樹皮を傷つけると、ニッキ(ニッケイ)に似た香りがしますが、ニッケイほど強くはありません。
    • 花: 5月頃、枝先に黄緑色の小さな花をつけます。
    • 果実: 秋に小さな楕円形の果実をつけ、黒紫色に熟します。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌニッケイの名前に「イヌ」がつく由来は、ニッケイ(肉桂)に似ているが、香りが弱く、役に立たないと見なされたためです。
    • ニッケイとの比較: ニッケイ(シナモン)は、その樹皮が香辛料として広く利用されます。しかし、イヌニッケイの樹皮はニッケイのような強い香りがなく、香辛料としては利用できませんでした。
    • 「役に立たない」という意味: 植物の名前に「イヌ」がつく場合、多くは「本物に比べて劣る」「利用価値がない」といった意味合いで用いられます。イヌニッケイも、ニッケイに似た香りを持つものの、利用価値が低いため、この名がつけられたと考えられます。
    • このように、イヌニッケイはニッケイの代わりにはならないことから「イヌ」が冠されましたが、ニッケイの自生が見られない地域では、代わりにイヌニッケイが利用されることもあったようです。

イヌノシタ:

イヌノシタは、カレイ目ウシノシタ科に属する魚で、イヌノシタが標準和名です。地域によっては、「クチビルガレイ」などとも呼ばれます。

  • イヌノシタの主な特徴
    姿かたち: 全長は20〜30cmほどで、カレイやヒラメと同じように左右に平たい体型をしています。
    • 生息地: 浅い海の砂泥底に生息し、特に河口域や内湾に多く見られます。
    • 生態: 砂の中に隠れたり、のろのろと海底を移動したりします。ゴカイなどの底生生物を捕食します。
    • 食用: 小ぶりなものが多く、煮付けや唐揚げなどにして食べられます。白身でクセがなく淡白な味わいです。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌノシタという名前は、その独特な体型に由来しています。
    • 形が似ている: 平たく、細長い体型が、犬の舌の形に似ていると見なされたことから名付けられました。
    • 「ウシノシタ」との比較: 同じウシノシタ科の魚に「ウシノシタ(牛の舌)」がいますが、イヌノシタはウシノシタよりも体が細く、薄いことから、牛の舌というよりも犬の舌に例えられたという説もあります。

このように、イヌノシタは見た目から直接、その名前がつけられた典型的な例です。

イヌノフグリ(犬の陰嚢):

イヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、標準和名はイヌノフグリです。かつては日本全国の畑や道端、あぜ道などでごく普通に見られましたが、現在は減少しています。

  • イヌノフグリの主な特徴
    • 姿かたち: 草丈は5~20cmほどで、茎は地面を這うように伸びます。葉は卵形から円形で、茎にまばらにつきます。
    • 花: 早春、茎の付け根に淡い紅紫色から青紫色の小さな花を1つずつ咲かせます。花冠は4つに裂けており、直径はわずか3~5mmです。
    • 果実: 花の後に、小さなハート形(倒心臓形)で、毛の生えた果実(蒴果)をつけます。この果実が、後述する名前の由来となりました。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌノフグリという衝撃的な名前は、その果実の形に由来します。
    • フグリ(陰嚢)との類似: 「フグリ」とは、陰嚢(いんのう)の俗称です。イヌノフグリの果実が、犬の陰嚢の形にそっくりであることから、この名がつけられました。
    • 「イヌ」と「オオイヌノフグリ」: 同じく「イヌノフグリ」の名を持つ植物にオオイヌノフグリがありますが、こちらは元々ヨーロッパ原産で、イヌノフグリよりも花が大きく鮮やかな青色です。オオイヌノフグリは、イヌノフグリより後に日本に入り、イヌノフグリよりも花が大きいため、「オオ(大)」がつけられました。現在、イヌノフグリよりもオオイヌノフグリの方がはるかに一般的で、春の道端でよく見かける青い花は、ほとんどがオオイヌノフグリです。

イヌハギ(犬萩):

イヌハギは、マメ科ハギ属の落葉低木で、山地や丘陵地に自生しています。

  • イヌハギの主な特徴
    姿かたち: 樹高は1~2メートルほどで、多くの枝を出し、こんもりとした樹形になります。
    • 葉: 葉は3枚の小葉からなる複葉で、ハギに似ています。
    • 花: 7月から9月頃に、淡い黄色を帯びた白い小さな花を、葉の付け根にまとまって咲かせます。
    • 果実: 花の後に、小さなマメ状の果実をつけます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌハギの名前に「イヌ」がつく由来は、ハギ(萩)に似ているが、ハギとして利用する価値が低いと見なされたためです。
    • ハギとの比較: 一般的にハギとして知られる植物(ヤマハギやミヤギノハギなど)は、秋に紅紫色の美しい花を咲かせ、観賞用として人気があります。また、茎は細工物や工芸品にも使われます。
    • 「イヌ」の意味: イヌハギは、ハギと比べて花が地味で観賞価値が低いとされました。また、ハギの枝がしばしば利用されるのに対し、イヌハギの枝はあまり利用されませんでした。そのため、ハギに似ているものの、役に立たない、あるいは品質が劣るという意味で「イヌ」が冠されました。

このように、イヌハギはハギと近縁でありながら、観賞用や利用価値の面で劣ると見なされた歴史的な背景から、その和名に「イヌ」がつけられました。

イヌハッカ:

イヌハッカは、シソ科イヌハッカ属の多年草で、ヨーロッパからアジアにかけて広く分布し、日本では帰化植物として道端や空き地などに自生しています。標準和名はイヌハッカです。

  • イヌハッカの主な特徴
    姿かたち: 草丈は50〜100cmほどで、茎は四角く、よく枝分かれします。全体に細かい毛が生えており、触るとざらざらした感触があります。
    • 葉: 葉は対生(たいせい)してつき、卵形で縁にギザギザがあります。
    • 花: 夏から秋にかけて、茎の先に白い小さな花をたくさん咲かせ、穂状になります。
    • 香り: 葉を揉むと、ミント(ハッカ)に似た爽やかな香りがします。しかし、ハッカほど強くなく、やや青臭い香りが混じります。
    • 猫への影響: イヌハッカは、キャットニップ(Catnip)とも呼ばれ、猫が好むことで非常に有名です。葉に含まれるネペタラクトンという成分が猫の嗅覚を刺激し、多幸感をもたらしたり、興奮させたりする作用があります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌハッカの名前に「イヌ」がつく由来は、ハッカ(ミント)に似ているが、ハッカとしての利用価値が低いと見なされたためです。
    • ハッカとの比較: 日本のハッカ(ニホンハッカ)は、メントールを多く含み、香料や薬用として広く利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌハッカはハッカのような香りを持つものの、香りが弱く、ハッカとしての有効成分も少ないため、役に立たない、あるいは品質が劣るという意味で「イヌ」が冠されました。

しかし、前述のように、イヌハッカは猫が好むという独特の性質を持っており、欧米ではキャットニップとして広く栽培され、猫のおもちゃやグッズに利用されています。

イヌビエ:

イヌビエは、イネ科イヌビエ属の1年草で、水田や畑、あぜ道など、水分の多い場所に広く自生しています。水田雑草の代表的な一種です。

  • イヌビエの主な特徴
    姿かたち: 草丈は50〜150cmほど。茎は太く、葉は長く幅広いです。全体的に、食用として栽培されるヒエ(稗)にそっくりです。
    • 区別点: ヒエとイヌビエは非常に似ていますが、見分けるポイントがあります。
    • ヒエ: 葉と茎の境目にある白い膜状の葉舌(ようぜつ)と、葉を抱くように生えている葉耳(ようじ)があります。
    • イヌビエ: 葉舌と葉耳がありません。この点が、農家がヒエとイヌビエを見分ける重要なポイントです。
    • 果実: 夏から秋にかけて、小さな穂をつけ、実をつけます。この実は鳥の餌になります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌビエの名前に「イヌ」がつく由来は、食用になるヒエに酷似しているが、食用としての価値がないと見なされたためです。
    • 「ヒエ」との比較: ヒエは、かつて日本の食糧事情が厳しかった時代に、米や麦の代用として栽培され、食用とされてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌビエはヒエと見分けがつかないほど似ていますが、食用には向いていません。そのため、「ヒエに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

イヌビエは、その生育環境や見た目から、ヒエの成長を妨げる厄介な雑草として扱われてきました。しかし、名前の由来は、その利用価値の低さにあります。

イヌビユ:

イヌビユは、ヒユ科ヒユ属の1年草で、畑や道端、荒地などに生える雑草です。標準和名はイヌビユです。

  • イヌビユの主な特徴
    姿かたち: 草丈は30〜80cmほどで、茎は直立し、よく枝分かれします。葉は卵形で、互い違いにつきます。
    • 花: 夏から秋にかけて、茎の先端や葉の付け根に緑色を帯びた小さな花を多数つけ、穂状になります。
    • 食用: 若い葉は食用になりますが、ビユ(アマランサス)の仲間で、食用として栽培されるヒユ(ヒユナ)に比べると、あまり利用されません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌビユという名前に「イヌ」がつく由来は、ビユ(アマランサス)に似ているものの、食用としての価値が低いと見なされたためです。
    • ビユとの比較: 同じヒユ科のヒユ(ヒユナ)やアマランサスは、葉や茎が食用として栽培され、栄養価も高いことから、古くから重要な作物として利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌビユはヒユと似ていますが、食用としての栽培価値がない、あるいは品質が劣るという意味で「イヌ」が冠されました。

このように、イヌビユはヒユと近縁でありながら、その利用価値の低さから、和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌビワ(犬枇杷):

イヌビワは、クワ科イチジク属の落葉低木で、本州から沖縄にかけての暖かい地域の山野に自生しています。標準和名はイヌビワです。

  • イヌビワの主な特徴
    姿かたち: 樹高は5メートルほどで、多くの枝を出します。
    • 葉: 葉は卵形や楕円形で、ビワの葉に似ていますが、毛がほとんどなく、ビワの葉より薄くて柔らかいです。
    • 果実: 夏から秋にかけて、イチジクに似た小さな果実(花嚢)をつけ、黒紫色に熟します。この果実は食べることができます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌビワという名前に「イヌ」がつく由来は、ビワ(枇杷)に似ているが、役に立たない、あるいは劣ると見なされたためです。
    • ビワとの比較: ビワは、大きな葉と甘くておいしい果実を持つことで知られています。
    • 「イヌ」の意味: イヌビワは、葉の形がビワに似ていることから「ビワ」と名付けられましたが、ビワのような大きな果実はつけません。また、果実は食べられるものの、ビワほど大きくなく、美味ではないとされていました。そのため、「ビワに似ているが、食用として価値が低い」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

和名に「イヌ」がつく植物の多くは、別の有用な植物と比較され、品質や利用価値が劣ると見なされた歴史的な背景があります。イヌビワも、ビワという果樹と比べられた結果、この名がつけられたと考えられます。

イヌビワの実 7個

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イヌブナ:

イヌブナは、ブナ科ブナ属の落葉高木で、標準和名はイヌブナです。本州の山地、特に太平洋側を中心に自生しています。

  • イヌブナの主な特徴
    姿かたち: 樹高は20メートル以上にもなります。樹皮はブナに似てなめらかな灰色ですが、やや褐色を帯びることがあります。
    • 葉: ブナの葉より一回り小さく、先端が尾のように長く伸びるのが特徴です。
    • 果実: どんぐり(堅果)をつけます。ブナのどんぐりよりやや小さく、三角形をしています。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌブナという名前に「イヌ」がつく由来は、ブナに比べて材の質が劣ると見なされたためです。
    • ブナとの比較: ブナは、木材として非常に広く利用されてきました。家具材、合板、スキー板など、さまざまな用途に使われます。
    • 「イヌ」の意味: イヌブナの材は、ブナの材に比べて柔らかく、加工がしにくいとされていました。そのため、「ブナに似ているが、材木としては役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

しかし、イヌブナもブナと同様に、雑木林を構成する重要な樹木であり、森の生態系を支える役割を担っています。

イヌホオズキ(犬酸漿):

イヌホオズキは、ナス科ナス属の1年草で、日本全国の畑や道端、空き地などに生えるごく一般的な雑草です。標準和名はイヌホオズキです。

  • イヌホオズキの主な特徴
    姿かたち: 草丈は30〜60cmほどで、茎はよく枝分かれします。
    • 花: 夏から秋にかけて、小さな白い花をつけます。花は星形に開き、中心の雄しべが黄色いのが特徴です。
    • 果実: 花の後に、直径5〜7mmほどの小さな球形の果実をつけ、黒く熟します。この果実は、ホオズキのように袋状の萼(がく)に包まれていません。
    • 毒性: 全体に微量の毒(ソラニンなど)を含んでいます。特に未熟な緑色の果実は注意が必要です。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌホオズキという名前に「イヌ」がつく由来は、ホオズキ(酸漿)に似ているが、役に立たない(劣る)と見なされたためです。
    • ホオズキとの比較: ホオズキは、その袋状の萼に包まれた赤い実が観賞用として、また薬用として利用されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌホオズキは、ホオズキと同じナス科で、葉や花の形が似ていますが、ホオズキのような観賞価値のある実をつけません。また、薬用としても利用されず、食用にもなりません。そのため、「ホオズキに似ているが、役に立たない」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌホオズキはホオズキと似た性質を持ちながらも、利用価値の低さから、その和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌホシエソ:

イヌホシエソは、ヒメ目エソ科に属する魚で、標準和名はイヌホシエソです。日本各地の沿岸に生息しています。

  • イヌホシエソの主な特徴
    姿かたち: 全長は20cmほどで、細長い円筒形の体型をしています。体色は背中側が褐色で、腹側が白っぽく、体側に数個の黒い斑点(ホシ)があるのが特徴です。
    • 生息地: 水深100m以浅の砂泥底に生息しています。
    • 生態: 夜行性で、砂の中に潜って生活することが多く、体を砂に埋めて顔だけを出している姿がよく見られます。小魚や甲殻類を捕食する肉食性の魚です。
    • 食用: 骨が多く、身が少ないため、食用としてはあまり利用されません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌホシエソの名前に「イヌ」がつく由来は、ホシエソと比べて、食用としての価値が低いと見なされたためです。
    • ホシエソとの比較: 同じエソ科のホシエソも食用としては骨が多いですが、イヌホシエソはさらに小さく、骨が多いため、より食用に適さないとされました。
    • 「イヌ」の意味: 魚の名前につく「イヌ」は、しばしば「本物に比べて劣る」「役に立たない」といった意味合いで用いられます。イヌホシエソも、ホシエソと似た見た目をしていますが、利用価値の低さから「イヌ」が冠されました。

このように、イヌホシエソは、別の魚と比較され、その利用価値の低さから、この名がつけられました。

イヌホシザメ:

イヌホシザメは、ツノザメ目ツノザメ科に属する小型のサメで、標準和名はイヌホシザメです。日本の近海に広く生息しています。

  • イヌホシザメの主な特徴
    姿かたち: 全長は50〜70cmほどで、細長い体型をしています。体色は灰色から暗褐色で、体全体に小さな白い斑点(ホシ)が散りばめられているのが特徴です。
    • 生息地: 水深100〜200mほどの海底に生息し、特に大陸棚や大陸斜面によく見られます。
    • 生態: 底生生物や小魚を捕食する肉食性のサメです。
    • 食用: 主に練り製品の原料として利用されます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌホシザメの名前に「イヌ」がつく由来は、ホシザメと比べて食用としての価値が低いと見なされたためです。
    • ホシザメとの比較: 同じツノザメ科のホシザメは、イヌホシザメよりも大型で、身が締まっていて美味なため、蒲鉾などの練り製品の原料としてだけでなく、刺身や煮付けなどにも利用されます。
    • 「イヌ」の意味: イヌホシザメは、ホシザメに似た見た目をしていますが、体が小さく、肉質も劣るため、ホシザメの代わりにはならない、品質が劣るという意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌホシザメは、別の有用な魚と比較され、その利用価値の低さから、この名がつけられました。

イヌマキ:

イヌマキは、マキ科マキ属の常緑高木で、標準和名はイヌマキです。本州の千葉県・福井県以西から四国、九州、沖縄、台湾、中国に分布しています。

  • イヌマキの主な特徴
    姿かたち: 樹高は20メートル以上にもなります。樹皮は灰褐色で、細かく剥がれ落ちるのが特徴です。
    • 葉: 細長い針のような形をしており、マキ(槙)に似ています。
    • 果実: 6月頃に、花の後に小さな丸い果実をつけ、その下に花軸が肥大して赤紫色に熟します。この肥大した部分は甘みがあり食べられますが、果実そのものは苦く、美味しくありません。
    • 用途: 塩害や病害に強く、耐寒性もあるため、庭木や生垣、防風林として広く植えられています。特に、九州などでは台風の被害を防ぐための防風林として重要な役割を担っています。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌマキの名前に「イヌ」がつく由来は、コウヤマキ(高野槙)に比べて材の質が劣ると見なされたためです。
    • コウヤマキとの比較: コウヤマキは、マキ科の代表的な木で、緻密で美しい材は建材や工芸品に重宝されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌマキの材は、コウヤマキの材と比べると柔らかく、あまり利用価値がないとされていました。そのため、「コウヤマキに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

和名に「イヌ」がつく植物は、このように、別の有用な植物と比べて、品質や利用価値が劣ると見なされた歴史的な背景があります。イヌマキは材木としては劣るとされましたが、庭木や防風林としては非常に有用な植物です。

イヌムギ(犬麦):

イヌムギは、イネ科イヌムギ属の1年草または越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。日本では、畑地や路傍、河川敷などに広く分布しています。

  • イヌムギの主な特徴
    姿かたち: 草丈は30〜80cmほどで、茎は直立します。葉は平たくて幅広いです。
    • 穂: 春から初夏にかけて、茎の先に穂をつけます。この穂が、麦(ムギ)の穂に似ていることからこの名がつきました。穂の形は種によって少し異なり、細長いものや、やや曲がったものなどがあります。
    • 生態: 繁殖力が非常に強く、特に畑や牧草地に侵入すると厄介な雑草となります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌムギの名前に「イヌ」がつく由来は、麦に似ているが、食用としての価値がないと見なされたためです。
    • ムギ(麦)との比較: 大麦や小麦は、古くから重要な食糧作物として栽培されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌムギは、その見た目が麦にそっくりですが、食用には適していません。そのため、「麦に似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

イヌムギは、麦畑に混入すると、収穫や製粉の際に混ざってしまい、品質を低下させる原因にもなるため、農家にとっては防除すべき対象となっています。

イヌムラサキシキブ:

イヌムラサキシキブは、シソ科ムラサキシキブ属の落葉低木で、ムラサキシキブの近縁種です。本州、四国、九州の山野に自生しています。

  • イヌムラサキシキブの主な特徴
    姿かたち: 樹高は2~4メートルほどで、多くの枝を出します。
    • 葉: 葉は卵形で、縁に細かいギザギザがあります。
    • 花: 6月から7月頃、葉の付け根に淡い紫色の小さな花を咲かせます。
    • 果実: 秋になると、ムラサキシキブと同じように、鮮やかな紫色の小さな実をたくさんつけます。ムラサキシキブよりは実がまばらにつくことが多いです。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌムラサキシキブの名前に「イヌ」がつく由来は、ムラサキシキブと比べて観賞用としての価値が低いと見なされたためです。
    • ムラサキシキブとの比較: ムラサキシキブは、その美しい紫色の実が、秋の庭を彩る代表的な観賞用植物として人気があります。
    • 「イヌ」の意味: イヌムラサキシキブも同様に実をつけますが、ムラサキシキブほど実がたくさんつかないため、観賞価値が劣るとされました。そのため、「ムラサキシキブに似ているが、品質が劣る」「役に立たない」という意味合いで「イヌ」が冠されました。

このように、イヌムラサキシキブはムラサキシキブと近縁でありながら、実のつき具合が異なるという理由で、その和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌメドハギ:

イヌメドハギは、マメ科メドハギ属の多年草で、日本では九州から沖縄にかけて分布しています。

  • イヌメドハギの主な特徴
    姿かたち: 草丈は50〜100cmほどで、茎は直立します。
    • 葉: 葉は3枚の小葉からなる複葉で、ハギに似ています。
    • 花: 夏から秋にかけて、葉の付け根に白い小さな花を咲かせます。
    • 果実: 花の後に、小さなマメ状の果実をつけます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌメドハギという名前に「イヌ」がつく由来は、メドハギ(メハギ)に似ているが、薬用としての価値が低いと見なされたためです。
    • メドハギとの比較: メドハギは、かつてその根を煎じて薬用として利用されていました。また、茎は占いに使われる「筮竹(ぜいちく)」の代用とされたことから、「メドハギ」の名がつけられました。
    • 「イヌ」の意味: イヌメドハギはメドハギに似ていますが、薬用として利用されず、また茎もメドハギほど丈夫ではないため、利用価値が低いとされました。そのため、「役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。
    • 和名に「イヌ」がつく植物の多くは、別の有用な植物と比べられ、何らかの点で劣ると見なされた歴史的な背景があります。イヌメドハギも、メドハギという有用な植物と比較された結果、この名がつけられたと考えられます。

イヌヤマアワ:

イヌヤマアワは、イネ科イヌヤマアワ属の多年草で、日本では北海道から九州まで広く分布し、山地や丘陵地の林縁、草地などに自生しています。標準和名はイヌヤマアワです。

  • イヌヤマアワの主な特徴
    姿かたち: 草丈は40〜100cmほどで、茎は細く、直立します。
    • 葉: 葉は細長く、笹に似ています。
    • 花: 夏から秋にかけて、茎の先端に円錐形の花穂をつけ、小さな穂状花序を多数つけます。この花穂が、食用のアワ(粟)に似ています。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌヤマアワの名前に「イヌ」がつく由来は、アワ(粟)に似ているが、食用としての価値がないと見なされたためです。
    • アワとの比較: アワは、古くから重要な穀物として栽培されてきました。
    • 「イヌ」の意味: イヌヤマアワは、その花穂の形がアワに似ていますが、食用にはなりません。そのため、「アワに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。
    • 和名に「イヌ」がつく植物は、このように、別の有用な植物と比較され、何らかの点で劣ると見なされた歴史的な背景があります。イヌヤマアワも、アワという穀物と比べられた結果、この名がつけられたと考えられます。

イヌヤブマオ:

イヌヤブマオは、イラクサ科ヤブマオ属の多年草で、標準和名はイヌヤブマオです。北海道から九州にかけて、山地や林縁に自生しています。

  • イヌヤブマオの主な特徴
    姿かたち: 草丈は40〜80cmほどで、茎は直立します。
    • 葉: 葉は対生(たいせい)してつき、卵形または広卵形で、葉の縁には粗いギザギザがあります。
    • 花: 夏から秋にかけて、葉の付け根に淡い緑色の小さな花を多数つけ、穂状になります。
    • 分類: 同じヤブマオ属のヤブマオに非常に似ています。ヤブマオは葉のギザギザがより深く、葉の基部が左右不対称であることが多いのに対し、イヌヤブマオは葉のギザギザが浅く、葉の基部が左右対称に近いという違いがあります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌヤブマオの名前に「イヌ」がつく由来は、ヤブマオに似ているが、繊維としての利用価値が低いと見なされたためです。
    • ヤブマオとの比較: ヤブマオは、茎から丈夫な繊維を採取することができ、かつては糸や布、紙の原料として利用されていました。
    • 「イヌ」の意味: イヌヤブマオは、ヤブマオと見た目はよく似ていますが、ヤブマオのように繊維として利用されることはありませんでした。そのため、「ヤブマオに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。
    • このように、イヌヤブマオはヤブマオと近縁でありながら、その利用価値の低さから、和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌリンゴ:

イヌリンゴは、バラ科リンゴ属の落葉高木で、標準和名はイヌリンゴです。日本では、北海道から九州にかけての山地に自生しています。

  • イヌリンゴの主な特徴
    姿かたち: 樹高は5~10メートルほどになります。樹皮は縦にひび割れ、古くなると剥がれ落ちます。
    • 葉: 葉は卵形で、縁に細かいギザギザがあります。
    • 花: 5月頃に、白い花を咲かせます。リンゴの花に似ていますが、少し小さく、5枚の花びらと多数の雄しべが特徴です。
    • 果実: 花の後に、直径1~2センチほどの小さな球形の果実をつけ、黄色く熟します。この果実はリンゴに似ていますが、非常に小さく、酸味が強いため、食用にはあまり適していません。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌリンゴの名前に「イヌ」がつく由来は、リンゴに似ているが、食用としての価値が低いと見なされたためです。
    • リンゴとの比較: 一般的なリンゴは、大きく甘い果実をつけ、重要な食用果樹として世界中で栽培されています。
    • 「イヌ」の意味: イヌリンゴは、リンゴと形は似ていますが、果実が小さく、酸味が強くて美味しくないため、食用には適しませんでした。そのため、「リンゴに似ているが、役に立たない」「品質が劣る」という意味合いで「イヌ」が冠されました。
    • このように、イヌリンゴはリンゴと近縁でありながら、その利用価値の低さから、和名に「イヌ」がつけられたと考えられます。

イヌワシ(狗鷲、犬鷲):

イヌワシは、タカ目タカ科イヌワシ属に分類される大型のワシで、標準和名はイヌワシです。日本では、主に本州の山岳地帯に生息しており、国の天然記念物にも指定されています。

  • イヌワシの主な特徴
    姿かたち: 翼を広げると2メートルにも達する、日本最大級の猛禽類です。全身が濃い褐色で、頭部から首にかけては金色の羽毛に覆われています。このため、英語ではゴールデンイーグル(Golden Eagle)と呼ばれます。
    • 生態: 優れた視力と強力な爪を持ち、ノウサギやヘビ、他の鳥類などを捕食します。狩りをする際は、高空を旋回しながら獲物を探し、急降下して捕らえます。
    • 生息地: 岩場や断崖に巨大な巣を作り、同じ巣を何年も使い続ける習性があります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    イヌワシの名前に「イヌ」がつく由来は、ワシと比べて、利用価値が低かったと見なされたためです。
    • オオワシ・オジロワシとの比較: 日本に生息する他の大型ワシであるオオワシやオジロワシは、その美しい羽が矢羽根などに利用されることがありました。
    • 「イヌ」の意味: イヌワシは、その狩りの習性から、獲物を見つけるとワシのように悠然と空を舞うのではなく、獲物を追い回す様子が犬のようだと考えられました。さらに、羽毛が矢羽根などの利用にはあまり向かないとされたことから、「ワシに比べて役に立たない」という意味合いで「イヌ」が冠されたと考えられています。
    • このように、イヌワシは優れた狩りの能力を持つ猛禽類でありながら、その和名にはかつての人間との関わりが反映されています。

エノコログサ(狗尾草):

エノコログサは、イネ科エノコログサ属の1年草で、畑や道端、空き地などに生えるごく一般的な雑草です。

  • エノコログサの主な特徴
    姿かたち: 草丈は20~80cmほどで、茎は直立します。葉は細長く、トウモロコシの葉に似ています。
    • 穂: 夏から秋にかけて、茎の先端に円柱状の穂をつけます。この穂は、小さな花が集まってできており、イネ科植物特有の毛(芒)が密生しているため、フワフワとした手触りです。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来と漢字表記
    エノコログサの標準和名に「イヌ」は付きませんが、その別名や漢字表記に「狗」が使われています。
    • 由来: エノコログサの穂が、子犬のしっぽに似ていることから、「犬っころ草(いぬっころぐさ)」と呼ばれ、それが転じて「エノコログサ」という名前になりました。
    • 漢字表記: そのため、エノコログサは「狗尾草」と書きます。「狗」は犬、「尾」はしっぽを意味します。
    • このように、エノコログサは見た目の特徴から、直接的に犬に例えられて名付けられました。

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢):

オオイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の越年草で、ヨーロッパから西アジアが原産です。日本では明治時代以降に帰化した植物で、今では春の道端や空き地で最もよく見かける野草の一つです。標準和名はオオイヌノフグリです。

  • オオイヌノフグリの主な特徴
    姿かたち: 草丈は10〜20cmほどで、茎は地面を這うように伸び、先端が立ち上がります。
    • 花: 早春、小さな葉の付け根から伸びた花柄に、鮮やかな青色から水色の小さな花を1つずつ咲かせます。花冠は4つに裂けており、中心は白く、青い筋が入ります。花の直径は5〜8mmほどで、よく見るととても可愛らしい形をしています。
    • 果実: 花の後にできる果実は、ハート形(倒心臓形)で、毛が生えています。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    オオイヌノフグリという名前は、その果実の形と、近縁種との比較からつけられました。
    • フグリ(陰嚢)との類似: 「フグリ」とは、陰嚢(いんのう)の俗称です。オオイヌノフグリの果実が、犬の陰嚢の形にそっくりであることから、まず「イヌノフグリ」と名付けられました。
    • 「オオ(大)」の意味: ヨーロッパから入ってきたこの植物は、日本に元から自生していたイヌノフグリよりも花が大きく、色が鮮やかでした。そのため、在来種と区別するために、より大きな花を持つこの種に「オオ(大)」が冠されました。
    • このように、オオイヌノフグリは、果実のユニークな形に由来する「イヌノフグリ」という名前に、花が大きいという特徴を表す「オオ」が加わって、現在の和名になったと考えられます。

タチイヌノフグリ(立ち犬の陰嚢):

タチイヌノフグリは、オオバコ科クワガタソウ属の1年草または越年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物です。標準和名はタチイヌノフグリです。

  • タチイヌノフグリの主な特徴
    姿かたち: 草丈は10〜30cmほどで、茎が直立または斜めに立ち上がるのが大きな特徴です。茎の下部だけが地面を這うように伸びることがあります。
    • 花: 春に茎の先端から伸びた花柄に、薄い青紫色の小さな花をつけます。
    • 果実: オオイヌノフグリと同じく、毛が生えたハート形の果実をつけます。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    タチイヌノフグリという名前は、その果実の形と、近縁種との比較からつけられました。
    • フグリ(陰嚢)との類似: 「フグリ」とは、陰嚢(いんのう)の俗称です。タチイヌノフグリの果実が、犬の陰嚢の形にそっくりであることから、まず「イヌノフグリ」と名付けられました。
    • 「タチ(立)」の意味: タチイヌノフグリは、同じく帰化植物であるオオイヌノフグリや、在来種のイヌノフグリと比べて、茎がまっすぐに立ち上がる性質を持つことから、この名がつけられました。
    • このように、タチイヌノフグリは、果実のユニークな形に由来する「イヌノフグリ」という名前に、茎が立ち上がるという特徴を表す「タチ」が加わって、現在の和名になったと考えられます。

ピットブルプレコ:

ピットブルプレコは、南米ブラジル原産のナマズの一種です。標準和名はありませんが、観賞魚としてピットブルプレコの名前で広く流通しています。

  • ピットブルプレコの特徴
    姿かたち: 体長は5~6cmほどの小型のナマズです。ややずんぐりとした体型をしており、体色は褐色から緑褐色で、不規則な斑紋が入ることがあります。
    • 生態: 水槽内では、ガラス面や流木、水草などについたコケを食べる「コケ取り」として人気があります。非常に活発で素早い動きをします。
    • 分類: 名前に「プレコ」とつきますが、最近の分類ではプレコではなく、オトシンクルスの近縁種であるパラオトシンクルス属に分類されています。
  • 「ブル」がつく由来
    「ピットブルプレコ」という名前は、そのずんぐりとした体型と、活発な性質が、闘犬として知られるピットブル(アメリカン・ピット・ブル・テリア)を連想させることから付けられたと考えられています。
    • 特に、以下の点が由来として推測されます。
    • 体型: 筋肉質で頑丈そうな体つき。
    • 行動: 小柄ながらも、非常に活発に動き回り、臆病な他のプレコやオトシンクルスとは異なる様子。

このように、動物の通称や流通名に「イヌ」や「ブル」といった動物名がつく場合、その生物の性格や行動、体型が、名付けられた動物に似ていることから名づけられることが多くあります。

マメイヌツゲ:

マメイヌツゲは、モチノキ科モチノキ属の常緑低木で、イヌツゲの変種とされています。標準和名はマメイヌツゲです。

  • マメイヌツゲの主な特徴
    姿かたち: 樹高は1〜2メートルほどで、イヌツゲよりも全体的に小ぶりで、枝が密に茂ります。
    • 葉: イヌツゲよりも葉が小さく、楕円形をしています。
    • 用途: コンパクトな樹形と小さな葉から、刈り込みに強く、生垣や盆栽、グランドカバーとして広く利用されます。特に盆栽の世界では人気があります。
  • 標準和名に「イヌ(犬)」がつく由来
    マメイヌツゲの和名は、「マメ」と「イヌツゲ」の二つの要素から成り立っています。
    • 「イヌ」の由来: マメイヌツゲはイヌツゲの変種であるため、まずイヌツゲの名前が基本となります。イヌツゲの「イヌ」は、ツゲ(本ツゲ)と比べて材の質が劣り、利用価値が低いと見なされたことに由来します。
    • 「マメ」の由来: マメイヌツゲは、イヌツゲよりも葉が小さく、全体が小ぶりなのが特徴です。そのため、植物の和名で「小ぶりな」という意味合いで使われる「マメ」が付けられました。
    • つまり、マメイヌツゲという名前は、「ツゲに比べて劣る(イヌツゲ)が、さらに小ぶりな(マメ)種」という特徴を表現しています。

 

まとめ

これらの例からわかるように、生き物の和名にイヌ(犬)が使われる場合、「役に立たないもの」や、「本物と比べて劣るもの」に付けられることが多いです。

また、その生き物の特定の部位がイヌ(犬)の形に似ている、あるいは分類学上の事由により、過去の分類名が残っていることなどがあります。

中には諸説あるものもありますが、それぞれの名前に込められた意味を考えるのも興味深いですね。

興味深いですよ!「標準和名にイヌ(犬)がつく生き物」。