今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、その標準和名(カタカナ表記)に「鬼」がつく生き物です。
以下の「動植物名シリーズ4部作」では、鬼は空想上の生き物として扱いから除外していますので、新コンテンツとして作成したものです。
「動物名が冠されている植物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。
「他の動物名が冠されている動物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。
「植物名が冠されている動物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。
「他の植物名がついた植物」に関しては、以下のリンク先にまとめレポートしてありますので参照ください。
生き物(動植物等)の標準和名(カタカナ表記)には、鬼が冠されているものが数多く存在します。それは、その生き物と鬼との間に何らかの関係性が見られる場合に名付けられることが多いです。
以下に、「標準和名(カタカナ表記)に鬼がつく生き物」を列挙し、その動物の特徴やそれぞれの命名の由来を説明します。
- オニアザミ(鬼薊/植物)
- オニアサリ(鬼浅蜊/貝類)
- オニアジ(鬼鯵/魚類)
- オニアジサシ(鬼鯵刺/鳥類)
- オニアシナガグモ(鬼足長蜘蛛/クモ類)
- オニアンコウ(鬼鮟鱇/魚類)
- オニイトマキエイ(鬼糸巻鱏/動物)
- オニウコギ(鬼五加木/植物)
- オニウシノケグサ(鬼牛の毛草/植物)
- オニウツボ(鬼鱓/魚類)
- オニオオハシ(鬼大嘴/鳥類)
- オニオコゼ(鬼虎魚/魚類)
- オニカナガシラ(鬼金頭/魚類)
- オニカマス(鬼魳/魚類)
- オニカミキリ(鬼天牛/昆虫)
- オニガヤ(鬼茅/植物)
- オニカヤツリ(鬼蚊帳吊/植物)
- オニカワトンボ(鬼川蜻蛉/昆虫)
- オニキスゲ(鬼黄萓/植物)
- オニキノコモドキ(鬼茸擬/菌類)
- オニクサ(鬼草/植物)
- オニグモ(鬼蜘蛛/クモ類)
- オニグルミ(鬼胡桃/植物)
- オニクワイ(鬼慈姑/植物)
- オニクワガタ(鬼鍬形/昆虫)
- オニゲシ(鬼芥子/植物)
- オニコオイムシ(鬼子負虫/昆虫)
- オニザメ(鬼鮫/魚類)
- オニサルノコシカケ(鬼猿の腰掛/菌類)
- オニサルビア(=サルビア・インボルクラタ/植物)
- オニシダ(鬼羊歯/植物)
- オニシバリ(鬼縛り/植物)
- オニシモフリスズメ(鬼霜降天蛾/昆虫)
- オニジュウゴヤホシテントウ(鬼十五夜星天道/昆虫)
- オニスゲ(鬼菅/植物)
- オニゼミ(鬼蝉/昆虫)
- オニゼリ(鬼芹/植物)
- オニゼンマイ(鬼薇/植物)
- オニタケ(鬼茸)
- オニタデ(鬼蓼/植物)
- オニタナゴ(鬼鱮/魚類)
- オニタビラコ(鬼田平子/植物)
- オニタラノキ(鬼楤の木/植物)
- オニチョウチンアンコウ(鬼提灯鮟鱇/魚類)
- オニヅタ(鬼蔦/植物)
- オニツツジ(鬼躑躅/植物)
- オニツノガエル(鬼角蛙/両生類)
- オニテングハギ(鬼天狗ハギ/魚類)
- オニトカゲギス(鬼蜥蜴鱚/魚類)
- オニドコロ(鬼野老/植物)
- オニナマコ(鬼海鼠/棘皮動物)
- オニナラタケ(鬼楢茸/菌類)
- オニネズミ
- オニノシコグサ(鬼の醜草=シオン/植物)
- オニノメツキ(ヒイラギ/植物)
- オニノヤガラ(鬼の矢柄/植物)
- オニバス(鬼蓮/植物)
- オニハゼ(鬼鯊/魚類)
- オニビシ(鬼菱/植物)
- オニヒトデ(鬼海星/棘皮動物)
- オニフサカサゴ(鬼房笠子/魚類)
- オニフスベ(鬼燻/菌類)
- オニブナ(鬼鮒/魚類)
- オニヘビギンポ(鬼蛇銀宝/魚類)
- オニマツタケ(鬼松茸/菌類)
- オニマメ(鬼豆/植物)
- オニミツバ(鬼三葉/植物)
- オニミノガ(鬼蓑蛾/昆虫)
- オニモミジ(鬼紅葉/植物)
- オニヤドカリ(鬼宿借/甲殻類)
- オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄/植物)
- オニヤンマ(鬼蜻蜒/昆虫)
- オニユリ(鬼百合/植物)
- オニワラビ(鬼蕨/植物)
- まとめ
「標準和名(カタカナ表記)に鬼がつく生き物」を五十音順に掲載してあります。
オニアザミ(鬼薊/植物)
「オニアザミ」という和名を持つ植物には、主に以下の2種類が存在し、どちらもその特徴から「鬼」の名がつけられています。
1. アメリカオニアザミ (Cirsium vulgare)
-
特徴:
-
ヨーロッパ原産の帰化植物で、高さ50〜100cmになるキク科の多年草です。
-
7月から10月にかけて、紅紫色の花を咲かせます。
-
葉や茎、さらには花にも非常に硬く鋭いトゲが密生しているのが最大の特徴です。このトゲは厚手の革手袋でも貫通することがあり、素手で触れるのは非常に危険です。
-
繁殖力が非常に強く、在来の植物の生育地を奪ってしまうため、「生態系被害防止外来種」に指定されています。
-
2. オニアザミ (Cirsium borealinipponense)
-
特徴:
-
日本固有種で、主に本州の日本海側の山地に自生するキク科の多年草です。
-
高さは0.5〜1.5mと大きく成長します。
-
葉は大型で、深く切れ込みが入り、鋭いトゲがあります。
-
頭花は大きく、下向きに咲くことが特徴です。
-
-
「鬼」がつく由来
アザミ(薊)の標準和名に「鬼」がつくのは、葉や茎、花などに生えている、他のアザミよりも大きく、鋭く、非常に危険なトゲに由来しています。
-
「アメリカオニアザミ」は、その強力なトゲが人間や動物に危害を加え、在来種を駆逐するほどの繁殖力を持つことから、その圧倒的な存在感を「鬼」と表現したと考えられます。
-
「オニアザミ(日本固有種)」も同様に、他のアザミと比べて大型であり、鋭いトゲを持つことから、その姿を鬼に見立てて名付けられたとされています。
-
これらのように、アザミの仲間の中でも特にトゲが大きく、扱いが困難な種類を指して「鬼」という言葉が用いられています。
オニアサリ(鬼浅蜊/貝類)
オニアサリは、ザルガイ科に属する二枚貝で、標準和名として「オニアサリ」という種が正式に存在します。学名は Clinocardium nuttallii です。
-
オニアサリの特徴
貝殻の大きさ: アサリの仲間の中では最大級で、貝殻の長さは10cmほどになります。
-
貝殻の容姿: 貝殻は厚く、ゴツゴツとした印象です。放射状に多くの隆起(ひだ)があり、この隆起が非常に目立ちます。また、貝殻の色は白色から黄褐色で、成長線がはっきりとしています。
-
生態: 太平洋北部に生息し、特に北米の西海岸に多く見られます。海底の砂の中に生息し、砂の中に身を潜めて生活しています。
-
-
「鬼」がつく由来
オニアサリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な貝殻の大きさと荒々しい容姿にあります。
-
これまで見てきた「鬼」がつく動植物と同様、この言葉は、同じ種類の仲間の中で**「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」**という特徴を表します。オニアサリの場合、その特徴は、一般的なアサリをはるかにしのぐ巨大な体格と、貝殻の表面にあるゴツゴツとした隆起です。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼浅蜊」という名がつけられました。
-
つまり、オニアサリは「アサリの仲間で、鬼のように大きく、荒々しい姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニアジ(鬼鯵/魚類)
オニアジ(鬼鯵)は、スズキ目アジ科に分類される海水魚です。
-
オニアジの特徴
-
体の特徴: アジの仲間としては大型で、通常45cmほどになりますが、大きい個体は80cmにも達します。
-
「ゼンゴ(稜鱗)」の硬さ: 最大の特徴は、尾柄(びへい:尾の付け根の細くなった部分)から体の半分以上を覆うほど発達した、非常に硬くて幅の広い「ゼンゴ(稜鱗)」です。このゼンゴは鎧のように硬く、一般的な包丁ではなかなか刃が通らないほどです。
-
身の色と味: 身は血合いが多く、カツオのような赤みを帯びています。このため見た目はアジらしくありませんが、脂が乗っていて美味しく、特に刺身や塩焼きに適しています。
-
流通: 主に九州から沖縄にかけての暖海域に生息しており、漁獲量は多くありません。硬いゼンゴのためさばきにくく、血合いが多いことから、市場での評価はマアジほど高くないことが多いです。
-
-
「鬼」がつく由来
オニアジの標準和名に「鬼」がつく由来は、その硬く鋭いゼンゴにあります。
-
和名に「鬼」がつく動植物は、他の同種の仲間と比べて、特に扱いにくい、強烈な特徴を持つことを表します。
-
オニアジの場合、その特徴は、捌くのが大変なほど硬いゼンゴです。この硬さが、まるで鬼のように強固な鎧をまとっているかのような印象を与えるため、「鬼鯵」という名前がつけられたと考えられています。
-
つまり、オニアジは「硬いゼンゴを持つために、捌くのが鬼のように大変なアジ」であることから、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニアジサシ(鬼鯵刺/鳥類)
オニアジサシ(鬼鯵刺)は、チドリ目カモメ科に分類される鳥類です。その特徴と「鬼」がつく由来は以下の通りです。
-
オニアジサシの特徴
-
大きさ: 日本で見られるアジサシの仲間では最大で、全長は53cmほどあり、カモメの仲間であるウミネコと同じくらいの大きさです。翼を広げると140cmにもなります。
-
くちばし: 太くて長く、鮮やかな朱色をしているのが最大の特徴です。このくちばしは遠くからでも目立ちます。
-
羽色: 夏羽は頭部が黒く、体の上面は淡い灰色で、下面は白色です。冬羽になると頭部が白と黒のまだら模様になります。
-
生息地と食性: 干潟、河口、湖沼などに生息し、主に魚を食べます。水面を低く飛びながら獲物を探し、魚を見つけると急降下して捕らえます。
-
分布: 世界中に広く分布していますが、日本ではまれな旅鳥または冬鳥として飛来します。
-
-
「鬼」がつく由来
オニアジサシの標準和名に「鬼」がつくのは、その巨大さに由来しています。
-
日本に生息する他のアジサシ類と比べて、オニアジサシは圧倒的に大きいため、「鬼」という言葉が冠されました。
-
「鬼」は「他の同種の仲間よりも抜きんでて大きい」ことを意味することが多いです。
-
オニアザミのトゲが大きいことや、オニヤンマが日本最大級のトンボであることと同様の理由です。
-
つまり、オニアジサシはアジサシの仲間の中でも「桁外れに大きなアジサシ」であるため、「鬼鯵刺」という名前がつけられたと考えられています。
-
オニアシナガグモ(鬼足長蜘蛛/クモ類)
オニアシナガグモ(鬼足長蜘蛛)は、アシナガグモ科に属するクモの一種です。
-
オニアシナガグモの特徴
-
体の大きさ: 日本に生息するアシナガグモの仲間の中でも特に大型です。メスの体長は10〜15mm、オスは8〜12mmほどになります。
-
姿: 名前の通り、非常に脚が長く、細身の体つきをしています。脚を広げるとかなりの大きさになります。
-
生息場所: 水辺の植物の間に、水平な円形の網(水平円網)を張ります。水田や池、川の近くなどでよく見られます。
-
繁殖: 5月から10月頃にかけて出現し、1年で1世代を過ごすと考えられています。
-
形態: 背面や脚は赤褐色で、腹部は銀色の鱗で覆われているのが特徴的です。また、オスはメスよりも小型で、体色も淡い傾向があります。
-
-
「鬼」がつく由来
オニアシナガグモの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。
-
「鬼」という言葉は、同じ種類の仲間の中でも「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
-
オニアシナガグモも、他のアシナガグモ類と比べて体格が大きく、特にメスは堂々とした印象を与えることから、「鬼」の名が冠されました。
-
つまり、オニアシナガグモは、「アシナガグモの仲間で鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニアンコウ(鬼鮟鱇/魚類)
オニアンコウは、アンコウ目オニアンコウ科に分類される深海魚で、標準和名として「オニアンコウ」という種が正式に存在します。学名は Ceratias holboelli です。
-
オニアンコウの特徴
体の大きさ: メスは全長1メートル近くに達する大型のアンコウですが、オスはメスよりもはるかに小さく、わずか数センチメートルしかありません。
-
容姿: 最大の特徴は、メスが頭部に持つ「誘引突起(エスカ)」と呼ばれる発光器です。この発光器は、他の深海魚を誘き寄せるためのものです。また、口は大きく、鋭い歯が並んでいます。
-
生態: 深海に生息し、特にメスはほとんど動かず、発光器を揺らして獲物を待ち伏せします。オスはメスに寄生して生活するという、特殊な生態を持っています。
-
-
「鬼」がつく由来
オニアンコウの標準和名に「鬼」がつく由来は、その恐ろしげな容貌にあります。
-
「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
-
オニアンコウの場合、その特徴は、大きく裂けた口、鋭い歯、そして暗闇で光る発光器です。この威圧的で恐ろしい見た目が、日本の伝統的な鬼の形相を彷彿とさせることから「鬼鮟鱇」という名がつけられました。
-
つまり、オニアンコウは「アンコウの仲間で、鬼のように恐ろしく、手ごわい姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニイトマキエイ(鬼糸巻鱏/動物)
オニイトマキエイは、トビエイ目イトマキエイ科に分類されるエイの一種で、標準和名として「オニイトマキエイ」という種が正式に存在します。学名は Manta birostris です。英語では「ジャイアントマンタ」と呼ばれ、世界最大のエイとして知られています。
-
オニイトマキエイの特徴
体の大きさ: 軟骨魚類の中でも最大級で、体盤の幅は最大で9メートルにも達します。体重は3トンを超える個体もいます。
-
頭部の特徴: 頭部の両側には、糸巻きのような形をした**頭鰭(とうき)**と呼ばれる大きなヒレがあります。この頭鰭を動かして、プランクトンや小魚を口に運びます。
-
生態: 外洋を回遊し、大きな群れを作ることもあります。人間には危害を加えることはなく、温和な性質です。
-
-
「鬼」がつく由来
オニイトマキエイの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと、頭部の特徴的な形状にあります。
-
これまで見てきた「鬼」がつく動植物と同様、この言葉は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。オニイトマキエイの場合、その特徴は、他のエイ類をはるかにしのぐ巨大な体格です。また、頭部の両側にある頭鰭が、まるで鬼の角のように見えたことから「鬼糸巻鱏」という名がつけられました。
-
つまり、オニイトマキエイは「イトマキエイの仲間で、鬼のように巨大で、角のような頭鰭を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニウコギ(鬼五加木/植物)
オニウコギ(鬼五加木)は、ウコギ科に属する落葉低木です。ただし、「オニウコギ」は標準和名ではなく、ヤマウコギ(山五加木)やケヤマウコギ(毛山五加木)の別名として使われることが多いようです。これらの植物に共通する特徴と、「鬼」がつく由来について解説します。
-
オニウコギ(ヤマウコギ、ケヤマウコギ)の特徴
樹高: 2〜4メートルほどに生長し、ウコギの仲間としては比較的大きくなります。
-
トゲ: 枝や葉柄に鋭いトゲが多数ついているのが特徴です。特にケヤマウコギは、枝や葉の裏面に灰褐色の毛が密生しており、これが別名の由来ともなっています。
-
若葉: 若葉は「タラの芽」と同様に山菜として利用され、天ぷらやおひたしなどで食べられます。
-
薬用: 根皮は「五加皮(ごかひ)」という生薬として、古くから強壮剤や鎮痛剤として用いられてきました。
-
-
「鬼」がつく由来
オニウコギの標準和名に「鬼」がつく由来は、その大きく荒々しい姿、特に太く鋭いトゲにあります。
-
「鬼」という言葉は、「同種の仲間の中で、ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
-
オニウコギの場合、その特徴は、他のウコギと比べて全体的に大きく、密生したトゲが荒々しい印象を与えることに由来します。
-
つまり、オニウコギは「ウコギの仲間で、鬼のように大きくて手ごわいトゲを持つ植物」であるため、この名がつけられたと考えられます。
-
オニウシノケグサ(鬼牛の毛草/植物)
オニウシノケグサは、イネ科ウシノケグサ属に属する多年草で、標準和名として「オニウシノケグサ」という種が正式に存在します。学名は Festuca arundinacea です。
-
オニウシノケグサの特徴
体の大きさ: ウシノケグサの仲間の中では特に大きく、草丈は1メートルを超えることもあります。
-
茎と葉: 茎は太く、硬い印象を与えます。葉は幅広く、ざらざらした質感です。
-
生息地: 主に道端や草地、河川敷などに広く自生しています。
-
-
「鬼」がつく由来
オニウシノケグサの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿と荒々しい質感にあります。
-
「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
-
オニウシノケグサの場合、その特徴は、一般的なウシノケグサをはるかにしのぐ巨大な体格と、全体的にざらざらとして硬い荒々しい質感です。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼牛の毛草」という名がつけられました。
-
つまり、オニウシノケグサは「ウシノケグサの仲間で、鬼のように大きく、荒々しいもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニウツボ(鬼鱓/魚類)
オニウツボ(鬼鱓)は、ウナギ目ウツボ科に分類される海水魚で、標準和名として「オニウツボ」という種が正式に存在します。学名は Enchelynassa canina です。
-
オニウツボの特徴
容姿: 全長は最大で約1.2メートルに達し、ウツボの仲間としてはかなり大型です。
-
くちばし: 最大の特徴は、その顔の形状です。上下の顎が大きく湾曲しており、口を完全に閉じることができません。そのため、常に鋭い歯がむき出しになっています。
-
鼻孔: 鼻孔が管状に伸び、まるで角のように見えるという特徴もあります。
-
斑点: 全身に黒褐色で縁取られた白い斑点が多数あり、他のウツボと比べて派手な模様をしています。
-
性格: 攻撃的で獰猛な性格です。
-
-
「鬼」がつく由来
オニウツボの標準和名に「鬼」がつく由来は、その恐ろしげな容貌にあります。
-
「鬼」という言葉は、「同種の仲間の中で、特に大きく、恐ろしい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
-
オニウツボの場合、その特徴は、口を閉じられないほど湾曲した顎と、常にむき出しになった鋭い歯です。この顔つきが、日本の伝統的な鬼の姿を連想させるため、「鬼ウツボ」という名がつけられました。
-
つまり、オニウツボは、「ウツボの仲間で、鬼のように恐ろしい顔つきをしたもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニオオハシ(鬼大嘴/鳥類)
オニオオハシ(鬼大嘴)は、キツツキ目オオハシ科に分類される鳥類で、標準和名として「オニオオハシ」という種が正式に存在します。学名は Ramphastos toco です。
-
オニオオハシの特徴
体の大きさ: オオハシの仲間としては最も大きく、体長は55〜65cmほどになります。
-
くちばし: 最大の特徴は、その巨大で鮮やかな黄色いくちばしです。体長の半分近くを占めるほど大きく、長さは20cmにも達します。このくちばしは見た目に反して軽く、熱を放散する役割を持つと考えられています。
-
容姿: 全身は光沢のある黒色で、のどから胸にかけては白色です。くちばしの根元は青色、先は赤色で縁取られており、非常に鮮やかです。目の周りにはオレンジ色の羽毛があります。
-
生息地と食性: 南アメリカの熱帯雨林に生息しています。主に果実を食べますが、昆虫や爬虫類、他の鳥の卵や雛を捕食することもあります。
-
-
「鬼」がつく由来
オニオオハシの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと、巨大で強烈な印象を与えるくちばしにあります。
-
「鬼」という言葉は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
-
オニオオハシの場合、その特徴は、オオハシ科の中でも群を抜いて大きい体格と、顔の半分以上を占める巨大なくちばしです。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから、「鬼大嘴」という名がつけられました。
-
つまり、オニオオハシは「オオハシの仲間で、鬼のように大きな体とくちばしを持つ鳥」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
-
オニオコゼ(鬼虎魚/魚類)
オニオコゼは、カサゴ目オコゼ科に分類される海水魚で、標準和名として「オニオコゼ」という種が正式に存在します。学名は Synanceia verrucosa です。
-
オニオコゼの特徴
体の大きさ: 全長は最大で20cmほどになります。
-
容姿: 最大の特徴は、そのごつごつした厳つい容貌と、毒のある鋭いトゲです。体は岩のようにいびつな形をしており、全身がコブやイボのような突起で覆われています。
-
毒: 背びれ、胸びれ、腹びれ、尻びれにあるトゲには、強力な神経毒が含まれており、刺されると激しい痛みや腫れ、場合によっては呼吸困難などを引き起こします。
-
生態: 沿岸の浅い海に生息し、海底の砂や岩に擬態して身を潜めています。
-
-
「鬼」がつく由来
オニオコゼの標準和名に「鬼」がつく由来は、その恐ろしげな容貌と毒性にあります。
-
「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
-
オニオコゼの場合、その特徴は、まるで鬼のような恐ろしい顔つきと、全身を覆う鋭いトゲです。この見た目が、鬼の形相を彷彿とさせることから「鬼虎魚」という名がつけられました。
-
-
つまり、オニオコゼは「オコゼの仲間で、鬼のように恐ろしく、手ごわい毒を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニカナガシラ(鬼金頭/魚類)
オニカナガシラは、カサゴ目ホウボウ科に属する海水魚で、標準和名として「オニカナガシラ」という種が正式に存在します。学名は Lepidotrigla guentheri です。
- オニカナガシラの特徴
体の大きさ: カナガシラの仲間の中では比較的小型で、全長は20cmほどです。- 容姿: 最大の特徴は、その厳つい顔つきと、頭部のトゲや骨板です。頭は大きく、硬い骨板で覆われ、その縁には鋭いトゲが並んでいます。
- 胸びれ: 胸びれは大きく、青緑色で、縁には白い斑点があります。この胸びれを広げて海底を「歩く」ように移動するのが特徴です。
- 生態: 日本の沿岸から東シナ海、南シナ海にかけての砂泥底に生息し、エビやカニなどの甲殻類を捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニカナガシラの標準和名に「鬼」がつく由来は、その厳つい顔つきにあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニカナガシラの場合、その特徴は、まるで鬼のような恐ろしい顔つきと、頭部の硬い骨板や鋭いトゲです。この見た目が、鬼の形相を彷彿とさせることから「鬼金頭」という名がつけられました。
- つまり、オニカナガシラは「カナガシラの仲間で、鬼のように厳つい顔つきをしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニカマス(鬼魳/魚類)
オニカマス(鬼梭魚)は、スズキ目カマス科に分類される海水魚で、標準和名として「オニカマス」という種が正式に存在します。学名は Sphyraena barracuda です。英名では「バラクーダ(Barracuda)」として知られており、世界中の熱帯・亜熱帯海域に広く生息しています。
- オニカマスの特徴
体の大きさ: カマス科の中でも最大級で、全長は最大で2メートルを超えることもあります。- 歯: 上下顎には、鋭く強靭な牙のような歯が並んでおり、この歯が獲物を確実に捉えるのに役立ちます。
- 容姿: 全身は銀白色で、体側に黒い斑点が不規則に点在しています。細長い円筒形の体をしており、素早い泳ぎに適しています。
- 生態: 単独で行動することが多いですが、若い個体は群れを作ることがあります。獰猛な肉食性で、他の魚類や甲殻類を捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニカマスの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体と、獰猛な性質、そして恐ろしげな牙にあります。- 「鬼」という言葉は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニカマスの場合、その特徴は、日本のカマスの仲間をはるかに凌駕する巨大な体格と、獲物を一瞬で捕らえる鋭い牙、そして攻撃的な性質です。これらの特徴が、まるで鬼のようであることから「鬼カマス」という名がつけられました。
- つまり、オニカマスは、「カマスの仲間で、鬼のように大きく、凶暴な魚」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニカミキリ(鬼天牛/昆虫)
オニカミキリ(鬼髪切)は、コウチュウ目カミキリムシ科に分類される昆虫で、標準和名として「オニカミキリ」という種が正式に存在します。学名は Batocera lineolata です。
- オニカミキリの特徴
体の大きさ: 日本に生息するカミキリムシの中では最大級で、体長は50〜70mmにもなります。太くてがっしりした体つきをしています。- 触角: オスは特に触角が長く、体長の2倍以上に達することもあります。
- 容姿: 全体的に黒い体に灰色の毛で覆われ、不規則な白い斑紋が散りばめられています。この模様が、まるで鬼の肌のように見えるという人もいます。
- 生態: クワの木に集まることが多く、成虫はクワの枝の樹皮を食べて生活します。幼虫はクワの幹の中で育ち、木に大きな被害を与えることがあります。
- 「鬼」がつく由来
オニカミキリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと、威圧的な容姿にあります。- 「鬼」という言葉は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニカミキリの場合、その特徴は、日本のカミキリムシの中でトップクラスの大きさです。その堂々とした体格と厳つい(いかつい)見た目が、鬼を連想させることから「鬼カミキリ」という名がつけられました。
- つまり、オニカミキリは「カミキリムシの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニガヤ(鬼茅/植物)
オニガヤ(鬼茅)は、イネ科に属する多年草で、標準和名として「オニガヤ」という種が正式に存在します。学名は Saccharum arundinaceum です。
- オニガヤの特徴
大きさ: ススキやオギに似ていますが、それらをはるかにしのぐ巨大な草です。草丈は3〜4メートルにも達し、竹のように太く、硬い茎を持ちます。- 生息地: 主に暖地の川岸や湿地に群生します。
- 穂: 夏から秋にかけて、大きな円錐形の穂を出します。穂には銀白色の長い毛が生えており、美しく見えます。
- 利用: その巨大な茎は、昔から屋根を葺く材料として利用されたり、また紙の原料とされたりしました。
- 「鬼」がつく由来
オニガヤの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさにあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニガヤの場合、その特徴は、ススキやオギといった他のイネ科植物をはるかに超える巨大な草丈と、それに伴う太く強靭な茎です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼茅」という名がつけられました。
- つまり、オニガヤは「他のカヤの仲間と比べて、鬼のように巨大な草」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニカヤツリ(鬼蚊帳吊/植物)
オニカヤツリは、カヤツリグサ科に属する一年草で、標準和名として「オニカヤツリ」という種が正式に存在します。学名は Cyperus microiria です。
- オニカヤツリの特徴
体の大きさ: カヤツリグサの仲間の中では特に大きく育ち、草丈は30〜70cmにもなります。- 茎と穂: 茎は三角柱状で、茎の先端には多数の小穂が放射状に広がった大きな穂をつけます。
- 生息地: 水田や休耕田、湿地など、やや湿った場所に広く自生します。
- 「鬼」がつく由来
オニカヤツリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニカヤツリの場合、その特徴は、一般的なカヤツリグサをはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼蚊帳吊」という名がつけられました。
- つまり、オニカヤツリは「カヤツリグサの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニカワトンボ(鬼川蜻蛉/昆虫)
オニカワトンボ(鬼川蜻蛉)は、トンボ目カワトンボ科に属する昆虫で、標準和名として「オニカワトンボ」という種が正式に存在します。学名は Mnais maclachlani です。
- オニカワトンボの特徴
体の大きさ: 日本に生息するカワトンボの仲間では最大級で、体長は50mm前後にもなります。- 羽の色: オスの翅は全体が黒色で、光の加減で青みがかって見えます。メスは透明か、やや黒みがかった色をしています。この黒い翅が、他のカワトンボと見分ける大きな特徴です。
- 生息地: 主に山間部の渓流や、木々が生い茂るような暗い林の小川に生息します。成虫は、水辺の植物の葉の上でじっとしていることが多く、ヒラヒラと弱々しく飛ぶ姿が見られます。
- 「鬼」がつく由来
オニカワトンボの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニカワトンボの場合、その特徴は、カワトンボの仲間の中で最も大きい体格です。その堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼川蜻蛉」という名がつけられました。
- つまり、オニカワトンボは「カワトンボの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニキスゲ(鬼黄萓/植物)
オニキスゲ(鬼黄菅)は、ユリ科ワスレグサ属に属する植物で、標準和名として「オニキスゲ」という種が正式に存在します。学名は Hemerocallis fulva var. longituba です。
- オニキスゲの特徴
大きさ: ノカンゾウやヤブカンゾウなど、他のキスゲ(カンゾウ)の仲間と比べて、全体的に大きく育ちます。草丈は1メートルを超えることもあります。- 花: 夏に、赤みがかった橙色のラッパ状の花を咲かせます。花は一日でしぼんでしまいます。
- 葉: 他のキスゲ類と同様に、細長く垂れるような葉をつけます。
- 生息地: 主に日本各地の山地や丘陵に自生し、群生することが多いです。
- 「鬼」がつく由来
オニキスゲの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- これまでに見てきた「鬼」がつく動植物と同様に、この言葉は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニキスゲの場合、その特徴は、日本のキスゲの仲間の中で最も大きく、堂々とした姿です。この存在感が、まるで鬼のようであることから「鬼黄菅」という名がつけられました。
- つまり、オニキスゲは「キスゲの仲間で、鬼のように巨大な植物」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニキノコモドキ(鬼茸擬/菌類)
オニキノコモドキ(鬼茸擬)は、ヒメゾウムシ科に属する昆虫で、標準和名として「オニキノコモドキ」という種が正式に存在します。学名は Grynocharis oblonga です。
- オニキノコモドキの特徴
体の大きさ: キノコモドキの仲間の中では大型で、体長は5mmほどです。- 容姿: 全身が黒色で、背中には深い溝があり、ごつごつした印象を与えます。脚や触角はやや赤みを帯びています。
- 生息地と生態: 主に山地に生息し、キノコを食料としています。朽ち木や倒木などに生えているキノコの下でよく見られます。
- 「鬼」がつく由来
オニキノコモドキの標準和名に「鬼」がつく由来は、そのごつごつした容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、威圧的な、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニキノコモドキの場合、その特徴は、キノコモドキの仲間の中でも比較的大きく、特にその体の表面が凸凹で、厳つい(いかつい)印象を与えることです。この見た目が、まるで鬼のようであることから、「鬼キノコモドキ」という名がつけられました。
- つまり、オニキノコモドキは「キノコモドキの仲間で、鬼のように厳つい容姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニクサ(鬼草/植物)
オニクサ(鬼草)は、イネ科に属する多年草で、標準和名として「オニクサ」という種が正式に存在します。学名は Glyceria spicata です。
- オニクサの特徴
大きさ: スズメノカタビラやイヌムギなど、身近なイネ科植物と比べて、全体的に大きく育ちます。草丈は1メートルを超えることもあります。- 穂: 夏から秋にかけて、円錐状の穂を出します。穂には小穂(しょうすい)が密生しており、この小穂は光沢のある緑色をしています。
- 生息地: 主に水田や湿地、用水路の縁など、湿った場所に群生します。
- 「鬼」がつく由来
オニクサの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニクサの場合、その特徴は、他のイネ科植物と比べて非常に大きい体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼草」という名がつけられました。
- つまり、オニクサは「草の仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニグモ(鬼蜘蛛/クモ類)
オニグモ(鬼蜘蛛)は、コガネグモ科に属するクモで、標準和名として「オニグモ」という種が正式に存在します。学名は Neoscona scylla です。
- オニグモの特徴
体の大きさ: 日本に生息するクモの中でも最大級で、特にメスは体長が20〜30mmにもなります。ずんぐりとした太い体型をしています。- 容姿: 腹部は丸く大きく膨らみ、イボ状の突起が2つあるのが特徴です。体色は褐色や灰褐色で、個体によって様々な濃淡の模様が見られます。
- 巣: 非常に大きな円形の網を張ります。夜間に網を張り、朝には網をたたんでしまいます。
- 生息場所: 家の軒下や木々の間、電線などに巣を作ることが多く、私たちの身近な場所でよく見られます。
- 「鬼」がつく由来
オニグモの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと、威圧的な容姿にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニグモの場合、その特徴は、日本のクモの中でトップクラスの大きさと、ごつごつした印象を与える腹部の突起です。この堂々とした体格と厳つい(いかつい)見た目が、鬼を連想させることから「鬼蜘蛛」という名がつけられました。
- つまり、オニグモは「クモの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニグルミ(鬼胡桃/植物)
オニグルミ(鬼胡桃)は、クルミ科クルミ属に属する落葉高木で、標準和名として「オニグルミ」という種が正式に存在します。学名は Juglans mandshurica var. sieboldiana です。
- オニグルミの特徴
樹高: 成長すると高さ20〜30メートルにもなる、クルミ属の中でも特に大型の木です。- 葉: 葉は長さ40〜60cmにもなる大型の羽状複葉で、クルミの中でもひときわ大きな葉をつけます。
- 果実と殻: 鬼の顔のように見えるゴツゴツとした硬い殻が特徴です。他のクルミよりも殻が非常に硬く、割るのが困難です。この硬い殻の中にある種子(ナッツ)は、食用になります。
- 生息地: 日本の山地や丘陵に自生し、川沿いなど比較的湿った場所に多く見られます。
- 「鬼」がつく由来
オニグルミの標準和名に「鬼」がつく由来は、その硬く、ゴツゴツとした殻にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニグルミの場合、その特徴は、他のクルミには見られないほど硬く、ゴツゴツした殻です。この硬くて手ごわい殻が、まるで鬼のようであることから「鬼胡桃」という名がつけられました。
- つまり、オニグルミは「クルミの仲間で、鬼のように硬い殻を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニクワイ(鬼慈姑/植物)
オニクワイ(鬼慈姑)は、オモダカ科に属する水生植物で、標準和名として「オニクワイ」という種が正式に存在します。学名は Sagittaria aginashii です。
- オニクワイの特徴
大きさ: クワイの仲間としては非常に大きく、草丈は1メートル以上になります。葉も大きく、矢じりのような形をしています。- 塊茎: 地下茎にできる塊茎(いも)は、クワイのように食用にはなりません。
- 花: 夏に白い花を咲かせます。花弁は3枚で、雄花と雌花が同じ株につきます。
- 生息地: 主に水田や沼、池などに自生し、大きな群落を形成することがあります。
- 「鬼」がつく由来
オニクワイの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニクワイの場合、その特徴は、食用になるクワイをはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼慈姑」という名がつけられました。
- つまり、オニクワイは「クワイの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニクワガタ(鬼鍬形/昆虫)
オニクワガタは、クワガタムシ科に属する昆虫で、標準和名として「オニクワガタ」という種が正式に存在します。学名は Prismognathus angularis です。
- オニクワガタの特徴
体の大きさ: クワガタムシの仲間の中では比較的小型で、体長はオスで2cmから4cmほどです。- 容姿: 最大の特徴は、オスのアゴ(大あご)です。他のクワガタのように大きく湾曲したアゴではなく、短く、内側に曲がったアゴをしています。このアゴの形状が、鬼の角のように見えることから名前の由来となったという説もあります。
- 生態: 日本の山地や森林に生息し、特に標高の高い場所に多く見られます。昼間は樹木の樹液などを吸って生活しています。
- 「鬼」がつく由来
オニクワガタの標準和名に「鬼」がつく由来は、そのアゴの形にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニクワガタの場合、その特徴は、他のクワガタとは異なる、短くごつごつしたアゴです。このアゴが、鬼の角や、威圧的な顔つきを連想させることから「鬼鍬形」という名がつけられました。
- つまり、オニクワガタは「クワガタの仲間で、鬼のようなアゴを持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニゲシ(鬼芥子/植物)
オニゲシ(鬼罌粟)は、ケシ科に属する植物で、標準和名として「オニゲシ」という種が正式に存在します。学名は Papaver orientale です。
- オニゲシの特徴
大きさ: ケシの仲間の中では特に大きく、草丈は60cmから1m以上にもなります。- 花: 5月から6月にかけて、直径10cm以上の巨大な花を咲かせます。花の色は鮮やかな赤色が一般的ですが、ピンクや白、オレンジ色もあります。花びらは薄く、シワシワしています。
- 茎や葉: 茎や葉、蕾には硬く鋭い剛毛(ごうもう)が密生しています。
- 薬用: オニゲシはアヘンの原料となるケシとは異なる植物で、麻薬成分は含まれていません。しかし、その見た目が似ているため、日本では栽培が規制されています。
- 「鬼」がつく由来
オニゲシの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿と、茎や葉に密生した鋭い剛毛にあります。- 「鬼」という言葉は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニゲシの場合、その特徴は、他のケシ類と比べて圧倒的に大きい花と、触ると痛いほどの硬い毛です。この巨大で荒々しい姿が、まるで鬼のようであることから「鬼罌粟」という名がつけられました。
- つまり、オニゲシは「ケシの仲間で、鬼のように大きく、毛深い植物」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニコオイムシ(鬼子負虫/昆虫)
オニコオイムシ(鬼子負虫)は、コウチュウ目オサムシ科に属する昆虫で、標準和名として「オニコオイムシ」という種が正式に存在します。学名は Epilachna admirabilis です。
- オニコオイムシの特徴
体の大きさ: コオイムシの仲間の中では最大級で、体長は10mm前後にもなります。- 容姿: 全身が黒色で、光沢があり、背中には細かい凹凸があります。これが鬼のような厳つい(いかつい)印象を与えます。
- 生態: 名前の通り、水生昆虫であるコオイムシの仲間です。成虫は水田や池などで生活し、水中にいる小さな昆虫やミミズなどを捕食します。
- 繁殖: メスが産んだ卵をオスが背負って守る「育児」行動をすることで知られています。
- 「鬼」がつく由来
オニコオイムシの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさと厳つい容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニコオイムシの場合、その特徴は、コオイムシの仲間の中で最も大きい体格と、ごつごつした印象を与える背中の模様です。この堂々とした体格と厳つい見た目が、鬼を連想させることから「鬼子負虫」という名がつけられました。
- つまり、オニコオイムシは「コオイムシの仲間で、鬼のように大きく、厳つい容姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニザメ(鬼鮫/魚類)
オニザメ(鬼鮫)は、ネズミザメ目オオワニザメ科に分類されるサメで、標準和名として「オニザメ」という種が正式に存在します。学名は Carcharias taurus です。英名では「サンドタイガーシャーク(Sand tiger shark)」として知られています。
- オニザメの特徴
体の大きさ: サメの仲間としては中型から大型で、全長は3メートルを超えることもあります。- 歯: 口を開けると、カミソリのように鋭く尖った歯が何列にもわたって並んでおり、常に外側にむき出しになっています。
- 容姿: 全体的に灰色の体をしており、側面に黒っぽい斑点があります。他のサメに比べて吻先(ふんせん:口の先端)が短く、丸みを帯びています。
- 生態: 比較的浅い海に生息し、夜行性です。魚や甲殻類を捕食します。口を閉じたままでも歯がむき出しになっているため、常に威圧的な印象を与えます。
- 「鬼」がつく由来
オニザメの標準和名に「鬼」がつく由来は、その恐ろしげな容貌にあります。- 「鬼」という言葉は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、恐ろしい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニザメの場合、その特徴は、口を閉じても隠れない鋭い牙が、日本の伝統的な鬼の姿を連想させることです。この威圧的で恐ろしい見た目が、そのまま名前の由来となりました。
- つまり、オニザメは「サメの仲間で、鬼のように恐ろしい顔つきをしたもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニサルノコシカケ(鬼猿の腰掛/菌類)
オニサルノコシカケは、サルノコシカケ科に属するキノコで、標準和名として「オニサルノコシカケ」という種が正式に存在します。学名は Polyporus squamosus です。
- オニサルノコシカケの特徴
体の大きさ: サルノコシカケの仲間の中でも最大級で、傘の直径は50cm、時には1メートル近くになることもあります。その名の通り、サルが腰をかけることができるほどの大きさに育ちます。- 容姿: 傘の表面は灰白色から淡い黄色をしており、黒く大きな鱗片(うろこ)を多数かぶっています。この鱗片が、鬼の皮膚や金棒を連想させます。
- 生態: 広葉樹の枯れ木や根株に発生する木材腐朽菌で、主に春から秋にかけて見られます。非常に硬く、木質化しており、食用には適しません。
- 「鬼」がつく由来
オニサルノコシカケの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさと荒々しい容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニサルノコシカケの場合、その特徴は、他のサルノコシカケ類をはるかにしのぐ巨大な体格と、傘全体に密生する荒々しい鱗片です。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼猿の腰掛」という名がつけられました。
- つまり、オニサルノコシカケは「サルノコシカケの仲間で、鬼のように大きく、荒々しいもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニサルビア(=サルビア・インボルクラタ/植物)
「オニサルビア」という標準和名を持つ植物は存在しません。
代わりに、シソ科のサルビア属には、サルビア・インボルクラタという種があり、この種が「オニサルビア」と呼ばれることがあります。
- サルビア・インボルクラタの特徴
体の大きさ: 成長すると草丈は1〜2メートルほどになります。- 花: 秋に、鮮やかなピンク色の大きな花を咲かせます。花が大きく、花の付け根にある苞葉(ほうよう)も目立ちます。
- 容姿: 全体的に大きく育ち、茎や葉がやや荒々しい印象を与えることがあります。
- 「鬼」がつく由来(サルビア・インボルクラタの場合)
サルビア・インボルクラタが「オニサルビア」と呼ばれる由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- サルビア・インボルクラタの場合、その特徴は、他のサルビアの仲間をはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「オニサルビア」という俗称がつけられたと考えられます。
- したがって、「オニサルビア」という標準和名を持つ植物は存在しませんが、これは大型のサルビアを指す通称である可能性が高いでしょう。
オニシダ(鬼羊歯/植物)
オニシダ(鬼羊歯)は、オシダ科に属するシダ植物で、標準和名として「オニシダ」という種が正式に存在します。学名は Dryopteris uniformis です。
- オニシダの特徴
大きさ: 日本に自生するシダ植物の中では、特に大型になります。葉の長さは1メートルを超えることもあり、大きく広がるのが特徴です。- 葉の形: 葉はやや硬質で、深い緑色をしています。複雑に羽状に裂けており、葉の形は他のシダに比べて豪快で力強い印象を与えます。
- 生息地: 主に山地の林床や斜面に群生します。特に日当たりの良い場所よりも、やや湿った林の中などでよく見られます。
- 「鬼」がつく由来
オニシダの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿と、豪快な葉の形にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニシダの場合、その特徴は、日本のシダ植物の中では最大級の大きさと、他のシダにはない力強い印象を与える葉の形です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼羊歯」という名がつけられました。
- つまり、オニシダは「シダ植物の仲間で、鬼のように巨大なもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニシバリ(鬼縛り/植物)
オニシバリ(鬼縛り)は、ジンチョウゲ科に属する落葉低木で、標準和名として「オニシバリ」という種が正式に存在します。学名は Daphne pseudo-mezereum です。
- オニシバリの特徴
樹高: 50cm〜1mほどの高さになる低木です。- 樹皮: 非常に強靭で、丈夫な繊維を持ち、簡単にはちぎれません。
- 葉: 春に芽を出し、夏には葉が茂りますが、秋には葉が落ち、落葉します。
- 花: 2月から4月頃にかけて、葉が出るよりも前に、黄緑色のかわいらしい花を咲かせます。
- 毒性: 全体に毒性があり、特に樹皮や果実には有毒成分が含まれています。
- 「鬼」がつく由来
オニシバリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その樹皮の強靭さにあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニシバリの場合、その特徴は、樹皮が非常に強靭で、鬼をも縛りつけることができるほど硬いという言い伝えに由来します。その丈夫さから、「鬼をも縛る」植物として「鬼縛り」の名がつけられました。
- つまり、オニシバリは「樹皮が鬼をも縛りつけるほど強靭な木」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニシモフリスズメ(鬼霜降天蛾/昆虫)
オニシモフリスズメ(鬼霜降雀)は、鱗翅目スズメガ科に属する昆虫で、標準和名として「オニシモフリスズメ」という種が正式に存在します。学名は Dolbina tancrei です。
- オニシモフリスズメの特徴
体の大きさ: 日本に生息するスズメガの仲間の中では最大級で、翅を広げると10cmを超える個体もいます。ずんぐりとした太い胴体と、大きな翅が特徴です。- 容姿: 全体的に灰褐色で、翅には霜が降りたような白い斑点や模様が多数あります。この「霜降り」模様が名前の由来の一つになっています。
- 生態: 成虫は夜行性で、主に夕方から夜にかけて活動します。幼虫はモクセイ科の植物(ネズミモチなど)の葉を食べます。
- 「鬼」がつく由来
オニシモフリスズメの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニシモフリスズメの場合、その特徴は、日本のスズメガの仲間の中でも特に大きい体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼霜降雀」という名がつけられました。
- つまり、オニシモフリスズメは「霜降り模様のあるスズメガの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニジュウゴヤホシテントウ(鬼十五夜星天道/昆虫)
オニジュウゴヤホシテントウ(鬼十五夜星天道)は、コウチュウ目テントウムシ科に属する昆虫で、標準和名として「オニジュウゴヤホシテントウ」という種が正式に存在します。学名は Sospita chinensis です。
- オニジュウゴヤホシテントウの特徴
体の大きさ: テントウムシの仲間の中では大型で、体長は7〜8mmにもなります。- 容姿: 全身が黒色で、前胸に2つの大きな黄色い斑紋があります。また、上翅には左右合わせて15個の黄色い斑点があります。この斑点の数が「十五夜」の由来となっています。
- 生態: 主にアザミ類などの植物に生息し、キノコを食べて生活します。
- 「鬼」がつく由来
オニジュウゴヤホシテントウの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニジュウゴヤホシテントウの場合、その特徴は、日本のテントウムシの仲間の中で特に大きい体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼十五夜星天道」という名がつけられました。
- つまり、オニジュウゴヤホシテントウは「十五夜の星のような斑点を持つテントウムシで、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニスゲ(鬼菅/植物)
オニスゲ(鬼菅)は、カヤツリグサ科スゲ属に属する植物で、標準和名として「オニスゲ」という種が正式に存在します。学名は Carex maximowiczii です。
- オニスゲの特徴
大きさ: スゲの仲間としては特に大きく、草丈は60cm〜1mにもなります。- 葉: 葉は幅が広く、硬質でざらざらしており、触ると手が切れるほど鋭い縁を持っています。
- 生息地: 主に山地の湿った場所や林の縁などに自生し、大きな株を作ります。
- 「鬼」がつく由来
オニスゲの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿と、硬くて鋭い葉の性質にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニスゲの場合、その特徴は、他のスゲ類と比べて圧倒的に大きい体格と、触ると怪我をするほどの鋭い葉です。この巨大で荒々しい姿が、まるで鬼のようであることから「鬼菅」という名がつけられました。
- つまり、オニスゲは「スゲの仲間で、鬼のように大きく、手ごわい植物」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニゼミ(鬼蝉/昆虫)
オニゼミ(鬼蝉)は、カメムシ目セミ科に分類される昆虫で、標準和名として「オニゼミ」という種が正式に存在します。学名は Lyristes japonensis です。
- オニゼミの特徴
体の大きさ: 日本に生息するセミの仲間では、クマゼミと並んで最大級の大きさです。体長は5cmほどで、ずんぐりとした太い体つきをしています。- 容姿: 全体が黒色で、腹部に薄い黄色の斑紋があります。太く、ごつごつした印象を与える容姿から、「鬼」の名にふさわしい見た目をしています。
- 鳴き声: 夏の暑い時期に「ジージー、ジッ、ジー」と大きな声で鳴きます。クマゼミの「シャシャシャ」という鳴き声とは異なり、重々しい低い声が特徴です。
- 生息地: 主に山地に生息し、平地ではあまり見かけません。
- 「鬼」がつく由来
オニゼミの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと威圧的な容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニゼミの場合、その特徴は、日本のセミの中でトップクラスの大きさと、ごつごつした体つきです。この堂々とした体格と厳つい(いかつい)見た目が、鬼を連想させることから「鬼蝉」という名がつけられました。
- つまり、オニゼミは「セミの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニゼリ(鬼芹/植物)
オニゼリ(鬼芹)は、セリ科に属する多年草で、標準和名として「オニゼリ」という種が正式に存在します。学名は Sium suave です。
- オニゼリの特徴
大きさ: セリの仲間の中では特に大きく、草丈は1〜2メートルにもなります。- 茎: 茎は中空で太く、直立して生えます。
- 葉: 葉は複葉で、深く裂けており、葉の縁には鋸歯(きょし)があります。
- 花: 夏に、茎の先に白い小さな花を多数つけます。
- 毒性: オニゼリには毒性があり、特に根の部分に毒成分が多く含まれています。誤って食べると、吐き気や腹痛などを引き起こすため、注意が必要です。
- 「鬼」がつく由来
オニゼリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニゼリの場合、その特徴は、食用になるセリをはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼芹」という名がつけられました。
- つまり、オニゼリは「セリの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。また、その毒性も「鬼」の由来に一役買っている可能性も考えられます。
オニゼンマイ(鬼薇/植物)
オニゼンマイ(鬼薇)は、ゼンマイ科に属するシダ植物で、標準和名として「オニゼンマイ」という種が正式に存在します。学名は Osmunda japonica です。
- オニゼンマイの特徴
大きさ: ゼンマイの仲間の中では特に大きく育ち、葉の長さは1メートルを超えることもあります。- 葉: 葉は複葉で、深く羽状に裂けています。その形は他のゼンマイよりも豪快で、力強い印象を与えます。
- 生殖葉: 葉の一部が胞子を形成する生殖葉になり、これが葉の先端に茶色く固まってつくのが特徴です。
- 「鬼」がつく由来
オニゼンマイの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニゼンマイの場合、その特徴は、食用として知られるゼンマイをはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼薇」という名がつけられました。
- つまり、オニゼンマイは「ゼンマイの仲間で、鬼のように巨大なもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニタケ(鬼茸)
オニタケは、イグチ科に属するキノコで、標準和名として「オニタケ」という種が正式に存在します。学名は Boletus speciosus です。
- オニタケの特徴
体の大きさ: 傘の直径は5〜10cmほどで、中型からやや大型です。- 容姿: 最大の特徴は、キノコの傘の表面にあるごつごつした大きなイボやトゲです。これがまるで鬼の金棒のイボのように見えます。柄(え)にも網目模様があり、全体的に硬くしっかりとした印象を与えます。
- 色: 傘の色は赤褐色から灰褐色で、管孔(かんこう)と呼ばれる胞子を作る部分は黄色をしています。
- 生態: 主に夏から秋にかけて、広葉樹林の地上に単生、または散生します。
- 「鬼」がつく由来
オニタケの標準和名に「鬼」がつく由来は、その荒々しく、ごつごつとした容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニタケの場合、その特徴は、傘の表面に多数ある、鬼の金棒のような鋭いイボです。この厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼茸」という名がつけられました。
- つまり、オニタケは「キノコの仲間で、鬼のように荒々しい姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニタデ(鬼蓼/植物)
オニタデ(鬼蓼)は、タデ科イヌタデ属に属する植物で、標準和名として「オニタデ」という種が正式に存在します。学名は Persicaria lapathifolia です。
- オニタデの特徴
大きさ: タデの仲間の中では特に大きく育ち、草丈は1メートル以上になることもあります。- 茎と葉: 茎は太く、葉は大きく、先が尖った卵形をしています。
- 花: 夏から秋にかけて、茎の先に小さな白い花を穂状に多数つけます。
- 生息地: 主に水辺や湿地、畑の畔などに生え、群生することが多いです。
- 「鬼」がつく由来
オニタデの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニタデの場合、その特徴は、イヌタデなどの他のタデ類をはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼蓼」という名がつけられました。
- つまり、オニタデは「タデの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニタナゴ(鬼鱮/魚類)
オニタナゴ(鬼鱮)は、コイ科タナゴ亜科に分類される淡水魚で、標準和名として「オニタナゴ」という種が正式に存在します。学名は Acheilognathus longipinnis です。
- オニタナゴの特徴
体の大きさ: タナゴの仲間の中では最大級で、体長は10cmを超える個体もいます。- 容姿: 他のタナゴ類に比べて体高が高く、全体的にずんぐりとしています。体色は銀白色で、婚姻色の時期にはオスが美しい赤色になります。
- 口: 口元にはヒゲがあり、これが鬼の角のように見えることから「鬼」の名に繋がったという説もあります。
- 生態: 主にため池や水路、用水路などに生息し、貝類を捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニタナゴの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニタナゴの場合、その特徴は、日本のタナゴ類の中で最も大きい体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼鱮」という名がつけられました。
- また、口元のヒゲが鬼の角のように見えることも、名前の由来を補強する要素と考えられます。つまり、オニタナゴは「タナゴの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニタビラコ(鬼田平子/植物)
オニタビラコ(鬼田平子)は、キク科に属する植物で、標準和名として「オニタビラコ」という種が正式に存在します。学名は Lapsana apogonoides です。
- オニタビラコの特徴
大きさ: ホトケノザやコオニタビラコなど、他のタビラコの仲間と比べて、全体的に大きく育ちます。草丈は30〜80cmにもなります。- 花: 春から夏にかけて、黄色い小さな花を多数つけます。
- 葉: 地面に広がるロゼット状の葉を持ち、タンポポの葉のように深く切れ込みが入っています。
- 生息地: 日当たりの良い道端や畑の畔、野原などに広く自生しています。
- 「鬼」がつく由来
オニタビラコの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニタビラコの場合、その特徴は、コオニタビラコなどの他のタビラコ類よりもはるかに大きい体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼田平子」という名がつけられました。
- つまり、オニタビラコは「タビラコの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニタラノキ(鬼楤の木/植物)
オニタラノキ(鬼楤の木)は、ウコギ科に属する落葉低木で、標準和名として「オニタラノキ」という種が正式に存在します。学名は Aralia elata です。一般的に「タラノキ」として広く知られている植物と同一種です。
- オニタラノキの特徴
樹高: 成長すると2〜4メートルほどになり、幹はあまり分枝しません。- トゲ: 幹全体に、鋭く大きなトゲが密生しているのが最大の特徴です。このトゲは非常に硬く、触ると怪我をすることがあります。
- 若葉(タラの芽): 春に芽吹く若芽は「タラの芽」として知られ、山菜の王様として人気があります。天ぷらやおひたしなどで食べられます。
- 花と果実: 夏には、茎の先端に多数の白い小さな花をつけ、秋には黒紫色の小さな果実を実らせます。
- 「鬼」がつく由来
オニタラノキの標準和名に「鬼」がつく由来は、その幹全体に密生する、太く鋭いトゲにあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニタラノキの場合、その特徴は、人の手におえないほど大きく、鋭いトゲです。この強烈なトゲと、それに伴う荒々しい容姿が、まるで鬼のようであることから「鬼楤の木」という名がつけられました。
- つまり、オニタラノキは「タラの木で、鬼のように太く鋭いトゲを持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニチョウチンアンコウ(鬼提灯鮟鱇/魚類)
オニチョウチンアンコウ(鬼提灯鮟鱇)は、アンコウ目チョウチンアンコウ科に分類される魚で、標準和名として「オニチョウチンアンコウ」という種が正式に存在します。学名は Haplophryne mollis です。
- オニチョウチンアンコウの特徴
体の大きさ: 他の深海魚に比べて非常に小さく、全長は最大でも数センチ程度です。- 容姿: 全身が黒く、透明感のあるゼラチン質の体で覆われています。最大の特徴は、全身に多数の鋭く長いトゲがあることです。このトゲが鬼の角や牙を連想させます。
- 生態: 深海に生息する魚で、発光器は持っていません。オニチョウチンアンコウのメスは、自分よりもはるかに小さなオスが体の一部となり、寄生して栄養を受け取るという特異な繁殖方法をとることで知られています。
- 「鬼」がつく由来
オニチョウチンアンコウの標準和名に「鬼」がつく由来は、その鋭く長いトゲと、それに伴う恐ろしげな容貌にあります。 - 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニチョウチンアンコウの場合、その特徴は、全身を覆う多数の鋭いトゲです。このトゲトゲとした見た目と、その恐ろしげな印象が、まるで鬼のようであることから「鬼提灯鮟鱇」という名がつけられました。
- つまり、オニチョウチンアンコウは、「チョウチンアンコウの仲間で、鬼のようにトゲトゲした姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニヅタ(鬼蔦/植物)
オニヅタ(鬼蔦)は、ウシノシタ目オニヅタ科に分類される魚で、標準和名として「オニヅタ」という種が正式に存在します。学名は Symphurus plagiusa です。
- オニヅタの特徴
体の形: ウシノシタ(舌平目)の仲間で、平たく細長い体型をしています。- 大きさ: 他のウシノシタ類と比べて大きく、全長は30cmほどになります。
- 容姿: 体の表面はザラザラしており、黒っぽい斑点や不規則な模様があります。
- 生態: 主に砂泥底に生息し、砂の中に身を潜めて獲物を待ち伏せします。
- 「鬼」がつく由来
オニヅタの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさとザラザラとした荒々しい皮膚にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニヅタの場合、その特徴は、他のウシノシタ類よりも大きい体格と、鬼の皮膚のようにザラザラとした質感です。この巨大で荒々しい容姿が、まるで鬼のようであることから「鬼蔦」という名がつけられました。
- つまり、オニヅタは「ウシノシタの仲間で、鬼のように大きく、荒々しい皮膚を持つ魚」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニツツジ(鬼躑躅/植物)
オニツツジ(鬼躑躅)は、ツツジ科に属する植物で、標準和名として「オニツツジ」という種が正式に存在します。学名は Rhododendron weyrichii です。
- オニツツジの特徴
樹高: 成長すると高さ2〜5メートルほどになり、ツツジの仲間の中ではかなり大きく育ちます。- 花: 4月から5月頃、葉が出るよりも前に、直径5〜6cmほどの大きな花を咲かせます。花の色は鮮やかな赤色や朱色です。花には斑点がなく、他のツツジと比べてシンプルな印象です。
- 葉: 葉は卵形で、表面に毛が生えています。
- 生息地: 日本の温暖な山地に自生し、岩場や崖などに生えているのをよく見かけます。
- 「鬼」がつく由来
オニツツジの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニツツジの場合、その特徴は、他のツツジ類をはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼躑躅」という名がつけられました。
- つまり、オニツツジは「ツツジの仲間で、鬼のように巨大なもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニツノガエル(鬼角蛙/両生類)
オニツノガエルは、南米に生息する両生類で、標準和名として「オニツノガエル」という種が正式に存在します。学名は Ceratophrys ornata です。一般的には「ベルツノガエル」という名前でペットとして親しまれていますが、これは通称であり、正式な標準和名はオニツノガエルです。
- オニツノガエルの特徴
体の大きさ: ツノガエルの仲間では最大級で、特にメスは体長が20cm近くに達し、ずんぐりとした球体のような体型です。- 容姿: 頭部には角のように見える突起状のヒダがあります。体色は、鮮やかな緑色や茶色、赤色など、個体によって様々な模様を持ちます。
- 口と歯: 口が非常に大きく、大きな獲物でも丸呑みできます。鋭い歯はありませんが、硬い顎骨で獲物を噛み砕きます。
- 生態: ほとんど動かず、地面に身を隠して待ち伏せし、目の前を通る獲物を丸呑みする肉食性のカエルです。
- 「鬼」がつく由来
オニツノガエルの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさ、そして威圧的な容貌にあります。- 大きさ: 他のカエルと比べて桁違いに大きく、その堂々とした体格が、まるで鬼のようであることから名づけられました。
- 容貌: 大きく裂けた口と、頭部のツノのような突起が、鬼を連想させることから、この名にふさわしいと判断されました。
- つまり、オニツノガエルは「ツノガエルの仲間で、鬼のように大きく威圧的なもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニテングハギ(鬼天狗ハギ/魚類)
オニテングハギ(Naso brachycentron)は、スズキ目ニザダイ科テングハギ属に分類される海水魚です。インド洋から太平洋のサンゴ礁域に広く生息しています。
- 主な特徴は以下の通りです。
- 角状の突起: オスの成魚は、目の前方に角のように突き出た突起を持ちます。この突起は天狗の鼻を思わせるため、和名の由来にもなっています。メスにはこの突起が発達しません。
- 体色と模様: 体色は灰色から褐色で、背中側に隆起が見られるのが特徴です。
- 尾びれ: 尾びれの両端が糸のように長く伸びます。
- 大きさ: 成長すると全長60cmを超える大型の魚です。
- 標準和名に天狗がつく由来
オニテングハギの標準和名に*「天狗」がつく由来は、その特徴的な角状の突起にあります。- 長い鼻の連想:
- オスの成魚に発達する目の前方の突起が、日本の伝説上の存在である天狗の長い鼻を連想させることから、「テングハギ」という名がつけられました。
- 「オニ」がつく理由:
- オニテングハギは、同じテングハギ属のテングハギ(Naso unicornis)よりも、その突起が大きく、より「鬼(オニ)」のように見えることから、「オニ」が冠せられています。
- 長い鼻の連想:
学名の「Naso」はラテン語で「鼻」を意味しており、英名でも「Unicornfish(ユニコーンフィッシュ)」と呼ばれるなど、世界的にその特徴的な突起が名前の由来となっています。
オニトカゲギス(鬼蜥蜴鱚/魚類)
オニトカゲギスは、オニトカゲギス目オニトカゲギス科に分類される深海魚で、標準和名として「オニトカゲギス」という種が正式に存在します。学名は Bathysaurus ferox です。
- オニトカゲギスの特徴
体の大きさ: 全長は最大で80cmほどになります。- 容姿: 非常に大きな口と、口からはみ出すほど鋭い牙が特徴です。目は小さく、頭部は平たく、体は細長い円筒形をしています。全体的に暗褐色です。
- 生態: 水深1,000メートルを超える深海に生息しています。肉食性で、海底の獲物(小さな魚や甲殻類)を鋭い牙で捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニトカゲギスの標準和名に「鬼」がつく由来は、その恐ろしげな容貌にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニトカゲギスの場合、その特徴は、口からはみ出すほど鋭く、巨大な牙です。この威圧的で恐ろしい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼蜥蜴鱚」という名がつけられました。
- つまり、オニトカゲギスは「トカゲギス科の魚で、鬼のように恐ろしい牙を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニドコロ(鬼野老/植物)
オニドコロは、ヤマノイモ科に属するつる性の多年草で、標準和名として「オニドコロ」という種が正式に存在します。学名は Dioscorea tokoro です。
- オニドコロの特徴
体の大きさ: ヤマノイモやナガイモのように、他のつる性植物に絡みつきながら長く伸びます。- 塊茎: 地下茎にできる塊茎(いも)は、ヤマノイモに似ていますが、非常に苦く、えぐみが強いため食用にはなりません。
- トゲ: 茎や葉柄には小さなトゲがあることがあり、これが触るとざらざらとした感触を与えます。
- 「鬼」がつく由来
オニドコロの標準和名に「鬼」がつく由来は、その食用にならない塊茎の性質にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニドコロの場合、その特徴は、ヤマノイモのような見た目であるにもかかわらず、人間が食用にできないほど苦く、食べられないという点です。この手ごわい性質が、まるで鬼のようであることから「鬼野老」という名がつけられました。
- つまり、オニドコロは「ヤマノイモの仲間で、鬼のように手ごわく、食べられないもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニナマコ(鬼海鼠/棘皮動物)
オニナマコは、ナマコ綱ナマコ目に分類される棘皮動物で、標準和名として「オニナマコ」という種が正式に存在します。学名は Stichopus chloronotus です。
- オニナマコの特徴
体の大きさ: ナマコの仲間の中では比較的大きく、体長は最大で30cmほどになります。- 容姿: 全身が黒や濃い緑色をしており、背中には多数の乳頭状の突起(トゲのようなもの)が規則正しく並んでいます。この突起が鬼の角やイボを連想させます。
- 生息地: 熱帯・亜熱帯の浅い海に生息し、特にサンゴ礁や岩礁域の砂地に多く見られます。
- 生態: 昼間は岩陰などに隠れ、夜間に活動して海底の有機物を食べます。
- 「鬼」がつく由来
オニナマコの標準和名に「鬼」がつく由来は、そのゴツゴツとした容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニナマコの場合、その特徴は、全身を覆う多数の硬い突起です。この突起が、まるで鬼の皮膚や角のようであることから「鬼海鼠」という名がつけられました。
- つまり、オニナマコは「ナマコの仲間で、鬼のようにゴツゴツした姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニナラタケ(鬼楢茸/菌類)
オニナラタケ(鬼楢茸)は、キシメジ科ナラタケ属に属するキノコで、標準和名として「オニナラタケ」という種が正式に存在します。学名は Armillaria ostoyae です。
- オニナラタケの特徴
体の大きさ: 傘の直径は4〜14cmほどになります。ナラタケの仲間としては大型で、全体的にごつごつとして、しっかりとした印象です。- 容姿: 傘の表面は赤褐色から暗褐色で、ささくれ状の大きな鱗片(うろこ)を多数かぶっています。この鱗片が、まるで鬼の皮膚のようにも、鬼の金棒のようにも見えます。柄(え)にも鱗片があり、上部には明瞭なツバ(膜)があります。
- 生態: 広葉樹や針葉樹の枯れ木や根株に発生する木材腐朽菌ですが、弱った樹木に寄生して枯らしてしまう「ナラタケ病」の原因菌でもあります。
- 食用: 食用キノコですが、生食は厳禁で、過食すると消化不良を起こすことがあります。
- 「鬼」がつく由来
オニナラタケの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさと荒々しい容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニナラタケの場合、その特徴は、他のナラタケ類をしのぐ大きな体格と、傘全体に密生する荒々しい鱗片です。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼楢茸」という名がつけられました。
- つまり、オニナラタケは「ナラタケの仲間で、鬼のように大きく、荒々しいもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニネズミ
オニネズミは、ネズミ科に分類される動物で、標準和名として「オニネズミ」という種が正式に存在します。学名は Niviventer fulvescens です。
- オニネズミの特徴
体の大きさ: ネズミの仲間の中では大型で、頭から胴体までの長さは10cmから15cmほどになります。- 容姿: 鋭い目つきと、やや荒々しい印象を与える顔つきをしています。体毛は硬く、背中には黒っぽい毛が混じります。
- 生態: 東南アジアや中国南部に生息し、森林や竹林に住んでいます。夜行性で、昆虫や植物の種子などを食べます。
- 「鬼」がつく由来
オニネズミの標準和名に「鬼」がつく由来は、その体の大きさと荒々しい容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。オニネズミの場合、その特徴は、日本のネズミをはるかにしのぐ大きな体格と、硬くごわごわした体毛、そして鋭い顔つきです。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼鼠」という名がつけられました。
- つまり、オニネズミは「ネズミの仲間で、鬼のように大きく、荒々しい姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニノシコグサ(鬼の醜草=シオン/植物)
オニノシコグサ(鬼の醜草)という標準和名を持つ生物は存在ません。
ただし、「シオン(紫苑)」の別名として「オニノシコグサ」という呼び名が古くから使われてきました。ここでは、そのシオンについて解説します。
- シオン(紫苑)の特徴
体の大きさ: キク科の多年草で、成長すると草丈は1〜2メートルほどになります。- 花: 秋に、茎の先に多数の薄紫色の美しい花をつけます。
- 葉: 葉は細長く、縁に鋸歯(きょし)があります。
- 「鬼」がつく由来(シオンの場合)
シオンが「オニノシコグサ」と呼ばれる由来は、その植物の姿や、伝説的な背景にあります。- 「鬼」:これまでに見てきた「鬼」がつく動植物と同様、この言葉は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- 「シコグサ」:これは「醜草(しこぐさ)」であり、「醜い草」を意味します。
- シオンの場合、その特徴は、他の草花と比べて大きく、ごつごつした印象があることや、花が咲く前の姿が不格好に見えることです。この荒々しい姿を「鬼」に見立て、さらに「醜草」という名が組み合わされました。
- また、「鬼は外、福は内」の節分で鬼を追い払うために使われる植物(ヒイラギやイワシの頭など)と関連付けられたという説もあります。シオンの姿が鬼を連想させることから、魔除けや不吉なものと関連付けられたのかもしれません。
- つまり、シオンは「鬼のように大きく、ごつごつして、醜い草」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニノメツキ(ヒイラギ/植物)
「オニノメツキ」という標準和名を持つ生物は存在ませんが、「鬼の目突き」という言葉が、ヒイラギ(柊)の別名として使われることがあります。ここでは、そのヒイラギについて解説します。
- ヒイラギ(柊)の特徴
樹高: モクセイ科に属する常緑小高木で、成長すると高さ4〜7メートルほどになります。- 葉: 最大の特徴は、葉の縁に鋭く硬いトゲがあることです。特に若い木ではこのトゲが顕著です。成長した葉は、トゲが少なくなる傾向があります。
- 花と果実: 冬に、葉の付け根に白色の小さな花をつけ、甘い香りを放ちます。花の後には、翌年の初夏にかけて黒紫色の果実を実らせます。
- 「鬼」がつく由来(ヒイラギの場合)
ヒイラギが「オニノメツキ」と呼ばれる由来は、その鋭く硬いトゲにあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- ヒイラギの場合、その特徴は、人の目をも刺すほど鋭いトゲです。この強烈なトゲが、まるで鬼の目を刺すようである、あるいは鬼が嫌がるほど鋭いことから、「鬼の目突き」という名がつけられました。
- この名前は、古来より魔除けの力があると信じられてきたヒイラギの性質をよく表しています。つまり、ヒイラギは「鬼の目を突き刺すほど鋭いトゲを持つ木」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニノヤガラ(鬼の矢柄/植物)
オニノヤガラ(鬼の矢柄)は、ラン科に属する多年草で、標準和名として「オニノヤガラ」という種が正式に存在します。学名は Gastrodia elata です。
- オニノヤガラの特徴
生態: 葉緑素を持たない菌従属栄養植物(腐生植物)であり、光合成をせずに、菌類から養分を得て生きています。- 姿: 茎は太く、真っすぐに伸び、高さは1メートルほどにもなります。全体が黄褐色で、鱗片状の葉がまばらについています。
- 花: 夏に、茎の先に黄褐色の小さな花をまばらにつけます。
- 「鬼」がつく由来
オニノヤガラという標準和名に「鬼」がつく由来は、その植物の姿にあります。- 「鬼」:同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- 「矢柄」:矢の軸の部分を指します。
- オニノヤガラの場合、その特徴は、太く、真っすぐに伸びた茎が、まるで鬼が持つ巨大な矢の軸(矢柄)のように見えることです。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼の矢柄」という名がつけられました。
- つまり、オニノヤガラは「鬼が持つ矢の軸のように、太く、真っすぐな茎を持つ植物」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
開花前のオニノヤガラ
オニバス(鬼蓮/植物)
オニバス(鬼蓮)は、スイレン科オニバス属に属する植物で、標準和名として「オニバス」という種が正式に存在します。学名は Euryale ferox です。
- オニバスの特徴
体の大きさ: 葉の直径は最大で2メートルにもなる巨大な一年草です。- 葉: 最大の特徴は、葉の裏側や茎に鋭く大きなトゲが多数生えていることです。このトゲは、人の手では容易に触ることができないほど硬く鋭いです。
- 花: 夏に、紫色の美しい花を咲かせます。花は一日で閉じ、水中に沈んで実を結びます。
- 生息地: 池や沼、ため池などの水面に生息し、特に夏に大きく成長します。
- 「鬼」がつく由来
オニバスの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿と、全身に密生する鋭いトゲにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニバスの場合、その特徴は、他のスイレン類をはるかにしのぐ巨大な葉と、その葉や茎に密生する鋭いトゲです。この巨大で荒々しい姿が、まるで鬼のようであることから「鬼蓮」という名がつけられました。
- つまり、オニバスは「ハスの仲間で、鬼のように大きく、手ごわいトゲを持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニハゼ(鬼鯊/魚類)
オニハゼは、スズキ目ハゼ科に分類される海水魚で、標準和名として「オニハゼ」という種が正式に存在します。学名は Oplopomus spinosus です。
- オニハゼの特徴
体の大きさ: ハゼの仲間としては比較的小型で、全長は数センチ程度です。- 容姿: 最大の特徴は、背びれの第一棘条が非常に長く伸び、他の棘条よりも突出していることです。また、体の色には個体差があり、黄色や赤色、白色などの斑点模様があります。
- 生態: 琉球列島からインド・太平洋にかけての温かい海に生息します。サンゴ礁域や岩礁域の砂底に身を潜めて生活し、非常に臆病な性質です。
- 「鬼」がつく由来
オニハゼの標準和名に「鬼」がつく由来は、その背びれの特徴的な形にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。オニハゼの場合、その特徴は、長く伸びた背びれの第一棘条が、まるで鬼の角や、威嚇するための槍のように見えることです。
- このユニークで、やや強烈な見た目が、鬼を連想させることから「オニハゼ」と名づけられました。つまり、オニハゼは「ハゼの仲間で、鬼のような角や棘を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニビシ(鬼菱/植物)
オニビシは、ヒシ科ヒシ属に分類される一年草で、標準和名として「オニビシ」という種が正式に存在します。学名は Trapa natans です。
- オニビシの特徴
体の大きさ: 水面に葉を広げる水草で、葉はロゼット状(放射状)に広がります。- 果実: この植物の最大の特徴は、秋に実る果実です。硬い殻に覆われ、鋭く硬い4本のトゲが四方八方に突き出ています。このトゲは、触れると非常に痛いです。
- 生態: 池や沼、ため池などの淡水域に生息します。
- 「鬼」がつく由来
オニビシの標準和名に「鬼」がつく由来は、その果実の形と鋭いトゲにあります。- これまでに見てきた「鬼」がつく動植物と同様、この言葉は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。オニビシの場合、その特徴は、まるで鬼の角のように鋭く、ごつごつしたトゲを持つ果実です。この見た目と触ると痛い性質が、鬼を連想させることから「鬼菱」という名がつけられました。
- つまり、オニビシは「菱の仲間で、鬼のような鋭いトゲを持つ果実をつけるもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニヒトデ(鬼海星/棘皮動物)
オニヒトデは、オニヒトデ科に属するヒトデの仲間で、標準和名として「オニヒトデ」という種が正式に存在します。学名は Acanthaster planci です。
- オニヒトデの特徴
体の大きさ: ヒトデの仲間の中では最大級で、成長すると直径30cm〜60cmにもなります。- 容姿: 全身が多数の鋭く長い毒のあるトゲで覆われているのが最大の特徴です。体色は、青、緑、赤、茶色など、個体によって様々です。
- 生態: 熱帯から亜熱帯のサンゴ礁に生息し、サンゴを食べて生活しています。一匹で多数のサンゴを食べ尽くすため、サンゴ礁の生態系に深刻な影響を与えることがあります。
- 「鬼」がつく由来
オニヒトデの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさと、全身に密生する毒のある鋭いトゲにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニヒトデの場合、その特徴は、他のヒトデ類をはるかにしのぐ巨大な体格と、触ると怪我をするほど鋭いトゲです。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼海星」という名がつけられました。
- つまり、オニヒトデは「ヒトデの仲間で、鬼のように大きく、全身に毒のあるトゲを持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニフサカサゴ(鬼房笠子/魚類)
オニフサカサゴは、カサゴ目フサカサゴ科に属する海水魚で、標準和名として「オニフサカサゴ」という種が正式に存在します。学名は Scorpaenopsis diabola です。
- オニフサカサゴの特徴
体の大きさ: フサカサゴの仲間の中では大型で、全長は30cmほどになります。- 容姿: 最大の特徴は、体全体に多数の皮弁(ひべん)と呼ばれるフサフサした突起があることです。この皮弁は、海藻やサンゴの枝に擬態するのに役立ちます。また、顔つきは厳つく、大きな口と盛り上がった眉のような部分が特徴です。
- 生態: 太平洋からインド洋の熱帯・亜熱帯域に広く分布し、サンゴ礁や岩礁に生息します。肉食性で、他の小魚や甲殻類を捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニフサカサゴの標準和名に「鬼」がつく由来は、その厳つい顔つきと、全身を覆う荒々しい皮弁にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニフサカサゴの場合、その特徴は、まるで鬼のような威圧的な顔と、全身を覆うフサフサした皮弁が、荒々しい雰囲気を醸し出している点です。
- この恐ろしくもユニークな見た目が、鬼を連想させることから「オニフサカサゴ」と名づけられました。つまり、オニフサカサゴは「フサカサゴの仲間で、鬼のように厳つい顔つきをしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニフスベ(鬼燻/菌類)
オニフスベは、ホコリタケ科に属するキノコで、標準和名として「オニフスベ」という種が正式に存在します。学名は Calvatia nipponica です。
- オニフスベの特徴
体の大きさ: キノコの仲間では最大級で、成長すると直径は50cm、時には1メートル近くになることもあります。- 容姿: 幼菌のうちは全体が白い球形をしていますが、成熟すると表面がひび割れて、荒々しい網目模様になります。内部には胞子が詰まっており、乾燥すると破れて煙のように胞子が飛び出します。この様子を「燻(ふすべ)」と表現します。
- 生態: 夏から秋にかけて、広葉樹林の地上に発生します。幼菌のうちは食べられますが、成熟すると食べられなくなります。
- 「鬼」がつく由来
オニフスベの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと荒々しい容姿にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニフスベの場合、その特徴は、他のホコリタケ類をはるかにしのぐ巨大な体格と、成熟したときのゴツゴツとしたひび割れた表面です。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼燻」という名がつけられました。
- つまり、オニフスベは「ホコリタケの仲間で、鬼のように巨大で荒々しい姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニブナ(鬼鮒/魚類)
「オニブナ」という標準和名を持つ魚は存在しません。
ただし、「オニブナ」という名称は、日本の湖や河川に生息する「ゲンゴロウブナ」や、その近縁種である「ヘラブナ」の別名や通称として使われることがあります。ここでは、それらの魚の特徴をもとに解説します。
- オニブナ(ゲンゴロウブナ)の特徴
体の大きさ: フナの仲間の中では最大級で、体長は50cmを超えることもあります。- 容姿: 体高が高く、体は側扁しており、全体的に大きな印象を与えます。鱗が大きくて硬く、がっしりとした体つきをしています。
- 生態: 湖やため池に生息し、主にプランクトンや藻類を食べます。
- 「鬼」がつく由来(ゲンゴロウブナの場合)
ゲンゴロウブナが「オニブナ」と呼ばれる由来は、その圧倒的な体の大きさにあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- ゲンゴロウブナの場合、その特徴は、他のフナ類をはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「オニブナ」という俗称がつけられたと考えられます。
- したがって、「オニブナ」という標準和名を持つ魚は存在しませんが、これはゲンゴロウブナなどの大型のフナ類を指す通称である可能性が高いでしょう。
オニヘビギンポ(鬼蛇銀宝/魚類)
オニヘビギンポは、イソギンポ科ヘビギンポ亜科に分類される海水魚で、標準和名として「オニヘビギンポ」という種が正式に存在します。学名は Petroscirtes variabilis です。
- オニヘビギンポの特徴
体の大きさ: ヘビギンポの仲間としては大型で、全長は最大で12cmほどになります。- 容姿: 最大の特徴は、その厳つい顔つきです。口は大きく、下顎は突出しており、鋭い牙のような歯がむき出しになっています。また、目の上には角のように見える突起があります。体は細長く、ヘビのようにうねりながら泳ぎます。
- 生態: 琉球列島からインド・太平洋にかけての温かい海に生息します。サンゴ礁域や岩礁域に身を潜めて生活し、肉食性で、他の小魚や甲殻類を捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニヘビギンポの標準和名に「鬼」がつく由来は、その恐ろしげな容貌にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニヘビギンポの場合、その特徴は、口からはみ出す鋭い牙と、目の上の突起、そしてその威圧的な顔つきです。この恐ろしい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼蛇銀宝」という名がつけられました。
- つまり、オニヘビギンポは「ヘビギンポの仲間で、鬼のように恐ろしい顔つきをしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニマツタケ(鬼松茸/菌類)
オニマツタケは、キシメジ科に属するキノコで、標準和名として「オニマツタケ」という種が正式に存在します。学名は Tricholoma robustum です。
- オニマツタケの特徴
体の大きさ: マツタケの仲間の中では大型で、傘の直径は5〜15cmにもなります。- 容姿: 傘は赤褐色で、表面には微細な繊維質の鱗片があります。柄(え)は太く、上部にはツバがあります。最も特徴的なのは、そのずんぐりとして太い体格です。
- 香り: マツタケと似た強い香りを持ちますが、やや土臭さが混じることがあります。
- 生態: マツタケと同様にアカマツ林の地上に発生しますが、マツタケよりも見かける機会は少ないです。
- 「鬼」がつく由来
オニマツタケの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさとずんぐりとした容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニマツタケの場合、その特徴は、他のマツタケ類をしのぐ大きな体格と、全体的に太く、いかめしい見た目です。この堂々とした、厳つい姿が、まるで鬼のようであることから「鬼松茸」という名がつけられました。
- つまり、オニマツタケは「マツタケの仲間で、鬼のように大きく、ずんぐりしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニマメ(鬼豆/植物)
オニマメは、マメ科に属するつる性の植物で、標準和名として「オニマメ」という種が正式に存在します。学名は Sophora flavescens var. angustifolia です。
- オニマメの特徴
体の大きさ: 地面を這うように、あるいは他の植物に絡みつきながら成長するつる性の多年草です。- 豆: 秋になると、豆果をつけます。この豆果は、長さが3〜5cmほどで、表面にごつごつとした節があり、種子が数個入っています。
- 毒性: 全体に毒性があり、特に豆には強い有毒成分が含まれています。食べると吐き気やめまい、下痢などを引き起こすため、注意が必要です。
- 「鬼」がつく由来
オニマメの標準和名に「鬼」がつく由来は、その植物の荒々しい姿と毒性にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ荒々しい、手ごわい、強烈な特徴を持つ」ことを意味します。
- オニマメの場合、その特徴は、食用にはならないごつごつした豆と、強い毒性です。この食べられない手ごわい性質と、見た目の厳つさが、鬼を連想させることから「鬼豆」という名がつけられました。
- つまり、オニマメは「豆の仲間で、鬼のように荒々しく、毒を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニミツバ(鬼三葉/植物)
オニミツバは、セリ科オニミツバ属に属する多年草で、標準和名として「オニミツバ」という種が正式に存在します。学名は Pternopetalum tanakae です。
- オニミツバの特徴
体の大きさ: ミツバ(三つ葉)の仲間の中では特に大きく、草丈は1メートルを超えることもあります。- 葉: 葉は3つに分かれた複葉(三出複葉)で、大きく、葉の縁にはギザギザした鋸歯(きょし)があります。
- 花: 夏に、茎の先に白色の小さな花を多数つけます。
- 生息地: 日本の山地の林床や、やや湿った場所に自生します。
- 「鬼」がつく由来
オニミツバの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニミツバの場合、その特徴は、一般的な食用ミツバをはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼三葉」という名がつけられました。
- つまり、オニミツバは「ミツバの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニミノガ(鬼蓑蛾/昆虫)
オニミノガは、チョウ目ミノガ科に属する昆虫で、標準和名として「オニミノガ」という種が正式に存在します。学名は Canephora unicolor です。
- オニミノガの特徴
体の大きさ: ミノガの仲間の中では最大級で、ミノの長さは5cmほどにもなります。- ミノ: 幼虫が身を守るために作る蓑(ミノ)が、この昆虫の最大の特徴です。ミノは、木の枝や葉、小石などを糸でつなぎ合わせて作られ、非常に硬く、ごつごつしています。このミノが、まるで鬼の皮膚や甲羅のようにも、鬼の金棒のようにも見えます。
- 生態: 幼虫はミノの中で生活し、木の葉などを食べて成長します。ミノは幼虫の隠れ家であり、捕食者から身を守る役割を果たします。
- 「鬼」がつく由来
オニミノガの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさと荒々しいミノの姿にあります。- 「鬼」は、同種の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニミノガの場合、その特徴は、他のミノガ類をはるかにしのぐ巨大なミノと、木の枝などでできたごつごつとした荒々しい見た目です。この堂々とした、厳ついミノの姿が、まるで鬼のようであることから「鬼蓑蛾」という名がつけられました。
- つまり、オニミノガは「ミノガの仲間で、鬼のように大きく、荒々しいミノを持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニモミジ(鬼紅葉/植物)
オニモミジは、カエデ科カエデ属に属する落葉高木で、標準和名として「オニモミジ」という種が正式に存在します。学名は Acer miyabei です。
- オニモミジの特徴
樹高: 成長すると高さ15メートルを超えることもあり、カエデの仲間では特に大きく育ちます。- 葉: 葉は掌状に5〜7つに裂けており、深く切れ込みが入っています。葉の縁はギザギザしていて、葉の基部から出る脈が目立ちます。
- 果実: 果実は翼果(よくか)で、2つの種子が翼を持っています。この翼が180度近く開くのが特徴です。
- 生息地: 日本の山地に自生し、特に北海道や本州の山間部に見られます。
- 「鬼」がつく由来
オニモミジの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさと葉の形にあります。- これまでに見てきた「鬼」がつく動植物と同様、この言葉は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニモミジの場合、その特徴は、他のモミジをはるかにしのぐ巨大な体格と、葉の深く荒々しい切れ込みです。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼紅葉」という名がつけられました。
- つまり、オニモミジは「モミジの仲間で、鬼のように大きく、荒々しい葉を持つもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニヤドカリ(鬼宿借/甲殻類)
オニヤドカリは、ヤドカリ科に属する甲殻類で、標準和名として「オニヤドカリ」という種が正式に存在します。学名は Dardanus crassimanus です。
- オニヤドカリの特徴
体の大きさ: ヤドカリの仲間の中では比較的大型で、殻を背負ったままの大きさで10cmほどになります。- 容姿: 最大の特徴は、そのずんぐりとした太い脚と、ごつごつとした印象です。特に右のハサミ脚が大きく、表面にはイボ状の突起や毛が生えています。
- 生態: 沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息し、特に夜間に活動します。他のヤドカリと同様に、巻貝の殻に身を隠して生活します。
- 「鬼」がつく由来
オニヤドカリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさと荒々しい容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニヤドカリの場合、その特徴は、他のヤドカリをはるかにしのぐ巨大な体格と、太く、ごつごつした脚です。この堂々とした、厳つい姿が、まるで鬼のようであることから「鬼宿借」という名がつけられました。
- つまり、オニヤドカリは「ヤドカリの仲間で、鬼のように大きく、荒々しい姿をしているもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニヤブソテツ(鬼藪蘇鉄/植物)
オニヤブソテツは、オシダ科ヤブソテツ属に属するシダ植物で、標準和名として「オニヤブソテツ」という種が正式に存在します。学名は Cyrtomium fortunei です。
- オニヤブソテツの特徴
体の大きさ: 藪に生えるシダ植物の中では特に大きく、葉の長さは60cm〜1メートルにもなります。- 葉: 葉は羽状に深く切れ込んでおり、葉の形は他のヤブソテツよりも大きく、力強い印象を与えます。
- 生息地: 主に山野の林縁や岩場、斜面などに自生し、群生することが多いです。
- 「鬼」がつく由来
オニヤブソテツの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニヤブソテツの場合、その特徴は、他のヤブソテツをはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼藪蘇鉄」という名がつけられました。
- つまり、オニヤブソテツは「ヤブソテツの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニヤンマ(鬼蜻蜒/昆虫)
オニヤンマは、オニヤンマ科に属するトンボの一種で、標準和名として「オニヤンマ」という種が正式に存在します。学名は Anotogaster sieboldii です。
- オニヤンマの特徴
体の大きさ: 日本に生息するトンボの中で最大級であり、全長は10cm以上、翅を広げると10cm以上になります。- 容姿: 黒と黄色の縞模様が特徴的で、特に複眼は緑色をしています。この鮮やかな模様が、鬼の衣装を連想させることがあります。
- 生態: 主に山間部の渓流や、その周辺の森林に生息します。肉食性で、他の昆虫を捕食します。
- 「鬼」がつく由来
オニヤンマの標準和名に「鬼」がつく由来は、その圧倒的な体の大きさと威圧的な容姿にあります。- これまで見てきた「鬼」がつく動植物と同様、この言葉は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。
- オニヤンマの場合、その特徴は、他のトンボをはるかにしのぐ巨大な体格と、黒と黄色の鮮やかな縞模様、そして緑色の大きな複眼です。この堂々とした、厳つい見た目が、まるで鬼のようであることから「鬼蜻蜓」という名がつけられました。
- つまり、オニヤンマは「トンボの仲間で、鬼のように大きく、厳ついもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
左:コオニヤンマ(サナエトンボ科)、 右:オニヤンマ(オニヤンマ科)
オニユリ(鬼百合/植物)
オニユリは、ユリ科ユリ属に属する植物で、標準和名として「オニユリ」という種が正式に存在します。学名は Lilium lancifolium です。
- オニユリの特徴
体の大きさ: ユリの仲間の中では特に大きく育ち、草丈は1〜2メートルにもなります。- 花: 夏に、鮮やかな橙赤色の花を多数つけます。花弁は強く反り返っており、黒紫色の斑点が散りばめられています。
- ムカゴ: 葉の付け根に「ムカゴ(珠芽)」と呼ばれる黒い球状のものができます。これは栄養繁殖器官であり、地面に落ちると新しい株になります。このムカゴが鬼の金棒のイボのように見えることから、名前の由来となったという説もあります。
- 「鬼」がつく由来
オニユリの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な体の大きさと荒々しい容姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、荒々しい、手ごわい」という特徴を表します。オニユリの場合、その特徴は、他のユリ類をはるかにしのぐ巨大な体格と、花やムカゴのゴツゴツとした荒々しい見た目です。この堂々とした、厳つい姿が、まるで鬼のようであることから「鬼百合」という名がつけられました。
- つまり、オニユリは「ユリの仲間で、鬼のように大きく、荒々しいもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
オニワラビ(鬼蕨/植物)
オニワラビは、オシダ科に属するシダ植物で、標準和名として「オニワラビ」という種が正式に存在します。学名は Dryopteris expansa です。
- オニワラビの特徴
体の大きさ: ワラビやゼンマイといった他のシダ類と比べて、非常に大きく育ち、高さは1メートルを超えることもあります。- 葉: 葉は羽状に深く切れ込んでおり、非常に繊細で、レースのように広がった形をしています。
- 生息地: 主に山地の林床や、湿った場所に自生します。
- 「鬼」がつく由来
オニワラビの標準和名に「鬼」がつく由来は、その巨大な姿にあります。- 「鬼」は、同じ種類の仲間の中で「ひときわ大きく、抜きんでている」ことを意味します。
- オニワラビの場合、その特徴は、他のワラビ類をはるかにしのぐ巨大な体格です。この堂々とした姿が、まるで鬼のようであることから「鬼蕨」という名がつけられました。
- つまり、オニワラビは「ワラビの仲間で、鬼のように大きなもの」であるため、この名がつけられたと言えるでしょう。
まとめ
これらの例からわかるように、生き物の和名に鬼が使われる場合、「他の同種の仲間と比べて、特に扱いにくい、強烈な特徴を持つ」「同じ種類の仲間の中でも、ひときわ大きく、抜きんでている」ことをことを表すことが多いです。
中には諸説あるものもありますが、それぞれの名前に込められた意味を考えるのも興味深いですね。
興味深いですよ!「標準和名に鬼がつく生き物」。









