「シャチのいる水族館」について、以下の目次で記載しています。
- シャチのいる水族館がわかる「飼育動物検索」
- シャチのいる水族館(日動水・JAZA加盟館)
- 日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)に非加盟の「シャチ飼育施設」
- シャチのいる水族館
- シャチとは?
- シャチに関する最近のニュース
同じシャチ亜科シャチ属の「オキゴンドウのいる水族館」については、以下のリンク先を参照ください。
シャチのいる水族館がわかる「飼育動物検索」
日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)の公式サイトには、「飼育動物検索」という便利な機能があって、JAZA加盟の動物園・水族館で飼育されている動物を検索できます。
◆日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)
http://www.jaza.jp/
◆日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)>飼育動物検索>動物を探す
動物を探す | 動物園と水族館
2017年春に検索システムが改修され、また2019年4月にはサイトリニューアルもなされ、ますます使える!ようになりました。
シャチのいる水族館(日動水・JAZA加盟館)
さて、この日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)の飼育動物検索で、哺乳類の「シャチ」を検索し、その結果を「Orca シャチのいる水族館」として一覧(リスト)にしてみました。
上表の補足情報を以下に・・・・。
シャチのいる水族館(日動水・JAZA加盟園)は、鴨川シーワールドと名古屋港水族館の2施設です。
(追加情報がありましたらコメントにてお知らせいただければ修正します。)
日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)に非加盟の「シャチ飼育施設」
日本動物園水族館協会(日動水・JAZA)に加盟していない施設で飼育されているシャチに関する情報を以下に記します。
また、情報をコメントにてお知らせいただけましたら掲載します。
・情報なし。
シャチのいる水族館
上記データから「シャチのいる水族館」と飼育個体を以下に列挙します。
追加情報等ありましたらコメントにてお知らせください。
鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)
シャチ4頭:
ラビー(メス、1998年1月11日生まれ、父ビンゴ・母ステラ)、
ララ(メス、母ステラ)、
ラン(メス、母ステラ)、
ルーナ(メス、父オスカー、母ラビー)。
故ビンゴ(オス)、故オスカー(オス)。
ニュースリリース | 鴨川シーワールド-東京・千葉の水族館テーマパーク
現在日本では7頭のシャチが飼育されていますが、すべてが血縁関係にあり、このままでは今後の繁殖は難しい状況にあります。今回の輸送は、採血によるホルモン検査で性成熟が確認された「ラン」(メス・9歳)を名古屋港水族館から鴨川シーワールドに輸送し、それに伴い当館で飼育中の「アース」(オス・7歳)を名古屋港水族館に輸送することで、飼育環境の安定化を図り、今後の繁殖計画をより確実に進めることを目的として行われました。
鴨川シーワールドでは「ラビー」・「ララ」・「ラン」の3姉妹と「ラビー」の娘である「ルーナ」のメス4頭での飼育が始まり、今後の人工授精による繁殖計画の進展が期待されます。
【輸送個体について】
「ラン」・・・2006年 2月25日生 メス(父獣:「ビンゴ」 母獣:「ステラ」) 体長490cm 体重1,700kg「アース」・・・2008年10月13日生 オス(父獣:「オスカー」 母獣:「ラビー」) 体長430cm 体重1,300kg
※2頭とも鴨川シーワールドでの繁殖個体
シャチの出産
開園当初からシャチの飼育は行っていたものの、出産にこぎ着けたのは1995年になってからである。マギー(雌)が3月3日に出産したもの逆子のため僅か30分で死ぬ。マギーも1997年10月にストレスの為か死んでしまった。後に別のシャチ(後述)が出産したため現在この事はあまり知られていないが、出産個体のFRP複製標本が「シャチの新生児」として箇条書きの説明プレートと共にロッキーワールド地下1階に展示されている。1997年にステラ(雌)とビンゴ(雄)の間で繁殖が確認され、1998年1月に第一子の出産に成功し「ラビー」と名付けられて繁殖賞を受賞した。この快挙で鴨川シーワールドの知名度が更に上昇し来園者数も堅調に推移したとされている。後に同じペアで2001年に「ララ」、2003年に「サラ」(2006年に死ぬ)、2006年に「ラン」の計4頭の子シャチ(全て雌)が誕生し、ショーで活躍している。
また2008年10月には、10歳になったラビー(雌)と、推定23歳のオスカー(雄)との間に三世代目となる雄個体「アース」が誕生した。
名古屋港水族館(愛知県名古屋市)
シャチ3頭:
ステラ(メス)、
リン(メス、父故ビンゴ・母ステラ、名古屋港生まれ)、
アース(オス、父:故オスカー・母:ラビー、鴨川生まれ)。
シャチ
2003年10月よりシャチの飼育が開始された。飼育は「クー」に始まり、「ナミ」、「ステラ」、「ビンゴ」、「ラン」と続き、2012年11月13日には「ステラ」の仔が産まれた。
オスの「アース」(9歳)と、リンの母親でアースの祖母に当たる「ステラ」(推定31歳)とともに、6月下旬に訓練を始めたところ、8月下旬には飼育員の指示に従ってメインプールに出られるようになった。・・・
国内で飼育されているシャチは少ない。名古屋港水族館の3頭のほかは、鴨川シーワールド(千葉県鴨川市)のメス4頭だけで、計7頭。オスはアースだけだという。
シャチとは?
シャチの概要は、wikipediaを引用します。
シャチ(鯱、学名: Orcinus orca)は、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科シャチ属の動物である。
特徴:
マイルカ科の仲間では最大の種であり、背面は黒、腹面は白色で、両目の上方にアイパッチと呼ばれる白い模様がある。
生後間もない個体では、白色部分が薄い茶色やオレンジ色を帯びている。この体色は、群れで行動するときに仲間同士で位置を確認したり、獲物に進行方向を誤認させたり、自身の体を小さく見せたりする効果があると言われている。
大きな背びれを持ち、オスのものは最大で2メートルに達する。背びれの根元にサドルパッチと呼ばれる灰色の模様があり、個々の模様や背びれの形状は一頭ずつ異なるため、これを個体識別の材料とすることができる。長さ8 - 13センチメートルの円錐状の鋭い歯が上下のあごに計44 - 48本並んでいる。歯の形状は全体的にほぼ均一であり、獲物を咀嚼することよりも噛みちぎることに特化したものになっている。現時点では一種として扱われているものの、少なくとも南極海だけで1万年ほど前から混血のない3タイプに分化しており、食性、サイズが異なる。区別の必要がある場合、以下のような分類がなされることがある。
タイプA
最近の論文などではwhale eater killer whaleと記述されることが多い。一般的にイメージされるシャチであり、クロミンククジラ等を主食とする。アイパッチの大きさは中間的。流氷の少ない沖合に棲む。
タイプB
最近の論文などではmammal eater killer whaleと記述されることが多い。タイプAよりやや小型であり、海生哺乳類を主食とする。クロミンククジラ・ナガスクジラ・ペンギン・アザラシ等も捕食する。アイパッチがAの2倍ほど大きく、白色部がやや黄色い。流3氷のある沿岸近くに棲む。食性や体長などの違いから、ラージタイプBとスモールタイプBに分ける説もある。
タイプC
最近の論文などではfish eater killer whaleと記述されることが多い。Orcinus glacialisという学名が新たに提案されている。最も小さいタイプであり、タイプAと比較してオスで100センチメートル、メスで60センチメートルほど小さいと思われる。タラを中心とした魚食性。最も大きな群れを作る。アイパッチが他と比べ小さく、体の中心部の黒白の境界面に対して大きな角度を持つ。白色部がやや黄色い。流氷のある沿岸近くに棲む。
タイプD
2004年以降、提唱されるようになった種。通常よりも小さい目、短い背びれ、ゴンドウクジラに似る丸みを帯びた頭部によって認識される。活動範囲は南緯40度 - 60度の間の亜南極海域で、地球を回るように周回していると考えられている。主な食事については知られていないが、魚類を捕食することが報告されている。
現在タイプB・Cは別種とすべきという研究が提出されつつある。
シャチに関する最近のニュース
シャチに関する最近のニュースをいくつかあげていきます。
2016年3月23日
川端裕人メールマガジン「秘密基地からハッシン!」Vol.012より
メルマガ9号〜11号で紹介してきた(※)鯨類飼育の最高峰シーワールドが、とうとう「シャチの繁殖をやめる」決断をしたという。
アメリカのシーワールドは最も多くの個体を所有し、歴史的にも技術的にもシャチの飼育展示に関し世界のトップに君臨し、多くの研究成果もあげている。
特に鯨類の人工授精に関する研究には積極的に取り組み、2003年にはシャチの人工授精に成功をしている。
鴨川シーワールドとは1980年代より姉妹水族館としてさまざまな交流を深めており、当館の個体から採取した凍結精子を用いた人工授精イルカがアメリカで誕生している。
シャチに関しても当館の個体から採取した精液を用い、より高度な人工授精技術の確立をめざした研究を共同で実施している。今後も国際的な連携を通じて、「海の王者」の真の姿を解明していきたい。
シャチに関連するグッヅ・書籍
動物学に関する書籍
などなど、「シャチのいる水族館」について、まとめてみました。
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興味深いですよ!!シャチ。