「生き物探訪」カテゴリーの過去記事に、「アナグマのいる動物園」があります。
こちらの記事にも書きましたが、二ホンアナグマは、タヌキ、ハクビシンなどとともにムジナ(貉、狢)と呼ばれています。
この標準和名にはない「ムジナ」と呼ばれる動物やその呼称そのものについて、意味や語源、用例などを深掘りリサーチしたところ、なんと「(新種ではなく)新しい属」として一世紀ぶりに発見された植物に「ムジナ」が冠されていたことも知り、驚かされました。
以下の目次に沿って解説していきます。
ムジナという動物はいない!?
近年は、動物園で飼育展示されている動物は「標準和名」で種名を紹介することが一般的です。
日本動物園水族館協会の飼育動物検索で、「ムジナ」を検索すると、検索結果には「該当する動物は現在飼育されていません。」と表示されます。
◆動物を探す | 動物園と水族館(JAZA・日動水)
https://www.jaza.jp/animal/search
◆日本哺乳類学会「世界哺乳類標準和名リスト」
https://www.mammalogy.jp/list/
標準和名にはない「ムジナ」と呼ばれる動物やその呼称そのものについて、混沌としてきた状態を以下に深掘りレポートしていきます。
「たぬき・むじな事件(狸狢事件)」とは?
刑法第38条(1908年(明治41年)10月1日に施行)に規定される「事実の錯誤」を説明する判例として、大学の教養科目(法学概論など)でもよく扱われる比較的有名な事件に「たぬき・むじな事件」があります。
「たぬき・むじな事件」の詳細は、リンク先Wikipediaを確認ください。
たぬき・むじな事件(たぬき・むじなじけん)とは、1924年(大正13年)に栃木県上都賀郡東大芦村(現在の鹿沼市)で発生した狩猟法違反の事件。
刑事裁判が行われ、翌年1925年6月9日に大審院において被告人に無罪判決(大正14年(れ)第306号)が下された。
栃木県の猟師が季節により禁猟とされていたタヌキ(Nyctereutes procyonoides)を狩猟したことにより起訴され、下級審では、「動物学において『たぬき』と『むじな』は同一とされている」ことなどを理由に被告人(漁師)を有罪とした。
しかし、大審院では、
- 漁師は「たぬき」が禁猟である事を認識していたが、猟師自身は自分が狩ったのは「たぬき」ではなく「むじな」と思っていた(「むじな」=「たぬき」」という事実は認識していない)。
- 漁師には、「「むじな」≠「たぬき」」という確信的な認識があった。
- 「むじな」という名前自体は広く認識されていたが、事件当時の国民には「「むじな」=「たぬき」」という認識が十分定着していなかった。
などの理由により、一審(下級審)での有罪判決が翻って、最終審(大審院)で無罪となった事件です。
当時は、(動物学において『たぬき』と『むじな』は同一とされているものの)たぬきとむじなが一般には別の動物だと考えられていた。そのため、「むじな」を捕まえる意思では、「たぬき」を捕まえる意思がない(「事実の錯誤」として故意責任阻却が妥当)とされた訳です。
ここでたいへん気になるのが、大正末期の事件当時は、(少なくとも)動物学において「たぬき」と「むじな」は同一とされていたという点です。
「むじな」=「たぬき」の源流
「同じ穴のむじな」という慣用句にも現れ表れているように、大正末期はたぬきとむじなが一般には別の動物だと考えられていたのに、動物学において「たぬき」と「むじな」は同一とされていたというのは、いったいどういうことなのでしょう?
生物学者 浅原 正和氏が、京都大学霊長類研究所時代(2014年)に、『江戸時代の本草書に垣間見える、たぬき・むじな事件の源流』 という論文を残されています。以下のリンク先を参照ください。
浅原 正和「江戸時代の本草書に垣間見える たぬき・むじな事件の源流」
http://www.toothedplatypus.com/Asahara_Tanuki2014
論文『江戸時代の本草書に垣間見える、たぬき・むじな事件の源流』 によると、本草学(動物学)では、
- 大和本草(貝原益軒、1709年)には、
「貉」(「ムジナ」):貒(マミ)に似る・貉貒貛は同類、うち2つ(貉貒)が本邦 に生息
との記載がある - 18世紀ごろの本草書では、タヌキ(Nyctereutes procyonoides)のことを「むじな」と呼び、(ハクビシンなどの)ジャコウネコ科動物を「たぬき」と呼んでいた。
- 19世紀に入って少し経った頃から、「たぬき」という名前がタヌキを指すように(そう認識する人が多く)なり、「『たぬき』=『むじな』」の概念が生まれている。
といったことが、「たぬき・むじな事件(狸狢事件)」での「事実の錯誤」の背景としてまとめられています。
明治に入ってからの狩猟法が、19世紀以降の新しい呼び方(「『たぬき』=『むじな』」)を拠り所として作られた一方で、栃木県の猟師はそれよりも少し古い呼び方(「『たぬき』≠『むじな』」)で認識していたために錯誤が生じてしまったということです。
このあたりの
ことについては、
も、参考になります。
(動物学や本草書ではなく)一般によく「むじな」と呼ばれる(呼ばれていたとされる)動物は、以下の動物たちです。
<「むじな」と呼ばれる(呼ばれていたとされる)動物たち>
- 狢(むじな)
- 猯(まみ)
- 二ホンアナグマ
- ホンドタヌキ
- ハクビシン
では、順番に深掘りしてしてみます。
狢(むじな)とは?猯(まみ)とは?雷獣とは?
狢(むじな)及び猯(まみ),雷獣(らいじゅう)の概要は、Wikipediaを引用します。
いずれも、二ホンアナグマ、タヌキ、そしてハクビシンあたりを、混同・誤認したり、または、区別せずまとめて指し示しているようですね。
ムジナ(貉、狢)とは、主にアナグマのことを指す。
時代や地方によってはタヌキやハクビシンを指したり、これらの種をはっきり区別することなくまとめて指している場合もある。
この混乱は、「マミ」のような地方名を交えて、非常に複雑な様相を呈している。・・・【『和漢三才図会』より「狢」】
ムジナはキツネやタヌキと並び、人を化かす妖怪として描かれることが多い。文献上では『日本書紀』の推古天皇35年(627年)の条に「春2月、陸奥国に狢有り。人となりて歌う」とあるのが初見とされ、この時代にすでにムジナが人を化かすという観念があったことが示されている。
猯、魔魅(まみ)は、タヌキまたはニホンアナグマのこと。ただし、イノシシなど他の動物を指すこともある。・・・
【寺島良安『和漢三才図会』より「猯」】
東京都の麻布狸穴町(あざぶまみあなちょう)の「狸」を「まみ」と読むことからも、猯が狸と同一視されていたことが分かる。
江戸時代にはこの猯(まみ)、狸(たぬき)、そしてムジナが非常に混同されていたが、これはアナグマがムジナと呼ばれていたところが、アナグマの外見がタヌキに似ており、さらに「貉(むじな)」の名が日本古来から存在したところへ、中国で山猫が「狸」の名で総称されていることが知れ渡ったことから混乱が生じたものとされる。またムササビ、モモンガも「猯」と呼ばれたことがある。
雷獣(らいじゅう)とは、落雷とともに現れるといわれる日本の妖怪。東日本を中心とする日本各地に伝説が残されており、江戸時代の随筆や近代の民俗資料にも名が多く見られる。・・・明治時代に近代化が進んで以来、雷獣は河童や人魚といった妖怪・幻獣に比べると知名度が低下したものの、江戸時代には雷獣の知名度は非常に高かった。
各種古典に記録されている雷獣の大きさ、外見、鋭い爪、木に登る、木を引っかくなどの特徴が実在の動物であるハクビシンと共通すること、江戸で見世物にされていた雷獣の説明もハクビシンに合うこと、江戸時代当時にはハクビシンの個体数が少なくてまだハクビシンという名前が与えられていなかったことが推測されるため、ハクビシンが雷獣と見なされていたとする説がある。
イタチ、ムササビ、アナグマ、カワウソ、リスなどの誤認との説もある。
江戸時代の信州では雷獣を千年鼬(せんねんいたち)ともいい、両国で見世物にされたことがあるが、これは現在ではイタチやアナグマを細工して作った偽物だったと指摘されている。かつて愛知県宝飯郡音羽町(現・豊川市)でも雷獣の見世物があったが、同様にアナグマと指摘されている。
ムジナと呼ばれる動物たち
イタチ科の二ホンアナグマ、イヌ科のタヌキ、そしてジャコウネコ科のハクビシンといった分類学上は、かなり遠縁の動物たちですが、混同・誤認されたり、一緒くたにされたりで、貉(むじな)と呼ばれることがあったようです。
ニホンアナグマ
ニホンアナグマ(Meles anakuma)は、食肉目イタチ科アナグマ属に分類される食肉類。
指は前肢、後肢ともに5本あり、親指はほかの4本の指から離れていて、爪は鋭い。体型はずんぐりしている。 食性はタヌキとほとんど同じである。特にミミズやコガネムシの幼虫を好み、土を掘り出して食べる。 巣穴は自分で掘る。 ため糞をする習性があるが、タヌキのような大規模なものではなく、規模は小さい。 本種は擬死(狸寝入り)をし、薄目を開けて動かずにいる。古くから日本ではタヌキ、ハクビシンなどとともにムジナ(貉、狢)と呼ぶ。
・・・
巣穴(セット)
巣穴は地下で複雑につながっており、出入口が複数あり、出入口は掘られた土で盛り上がっている。巣穴の規模が大きいため巣穴全体をセットと呼び、セットの出入口は多いものでは50個を超えると推測される。セットは1頭の個体のみによって作られたのではなく、その家族により何世代にもわたって作られている。春先になると新しい出入口の穴が数個増え、セット全体の出入口が増えていく。・・・
タヌキと本種は混同されることがある(例えばたぬき・むじな事件)が、その理由の一つとして、同じ巣穴に住んでいる、ということがあるのではないかと推察される。本種は大規模な巣穴(セット)を全部使用しているのではなく、使用していない部分をタヌキが使用することもある。
昔の猟師は本種の巣穴の出入口を1ヶ所だけ開けておき、残りのすべての出入口をふさぎ、煙で燻して本種が外に出てくるところを待ち伏せして銃で狩猟した。そのときに本種の巣穴の一部を利用していたタヌキも出てきたことも考えられ、このことがタヌキと本種(ニホンアナグマ)を混同する原因の一つになったと思われる。
ホンドタヌキ
タヌキ(狸、Nyctereutes procyonoides)は、哺乳綱食肉目イヌ科タヌキ属に分類される食肉類、あるいはタヌキ属Nyctereutesに分類される現生種の総称。・・・
「狸(貍)」の漢字は中国ではヤマネコ等を中心とした中型の哺乳類を表した[。中国で1596年に発刊された李時珍著『本草綱目』ではジャコウネコの仲間を「貍」と表していると考えられている。
現代中国では「貛(Huan)」はアナグマ類、「貉(He)」がタヌキ、「狸(Li)」がジャコウネコ科一般を表している。
ホンドタヌキ(本土狸、学名: Nyctereutes viverrinus viverrinus)は、食肉目イヌ科タヌキ属に属するタヌキN. viverrinusの日本個体群のうち本州、四国、九州に棲息するものを指す。顔の目の周りの黒い模様から「八文字」と呼称されたり、地域によってはアナグマと区別されずに「むじな」と呼称されるなど、本種の呼称は様々である。・・・
本種は自身で巣穴を掘るが、キツネやアナグマが掘った穴を利用することもある。
アナグマの巣穴の場合はその規模が大きいので、使用していない一部の(アマグマが掘った)穴を間借りすることもある。人間の近くに棲息する個体は人家の床下や物置、資材置場の土管なども巣穴として利用し、子育てを行う。
ハクビシン
ハクビシン(白鼻芯、白鼻心:Paguma larvata)は、ジャコウネコ科ハクビシン属に分類される食肉類。本種のみでハクビシン属を構成する。その名の通り、額から鼻にかけて白い線があることが特徴である。
日本に生息する唯一のジャコウネコ科の哺乳類で、外来種であることは分かっているが移入時期については意見が分かれている。
これら日本のハクビシンが在来種なのか外来種なのかは確定していない。江戸時代に記録された「雷獣」とされる動物の特徴がハクビシンに似ているため、江戸時代には既に少数が日本に生息していたとする説や、明治時代に毛皮用として中国などから持ち込まれた一部が野生化したとの説が有力である。根拠としては、国内においてジャコウネコ科の化石記録が存在しないこと、中国地方や九州に連続的に分布していないことが挙げられる。ただし、導入個体群の原産地や詳細な導入時期に関しては不明である。
日本産と東南アジア産の個体のミトコンドリアDNAシトクロムbの分子系統解析では、日本産の個体はそのいずれもが東南アジア集団のものとは一致しないが、2つが台湾集団に見いだされる6つの遺伝子型のうちの2つと同一であること、西日本で優占する遺伝子型が台湾東部に、東日本で優占する遺伝子型が台湾西部に由来することが示されている。
環境省は、「移入時期がはっきりとしない」として、明治以降に移入した動植物を対象とする外来生物法に基づく特定外来生物に指定していない。このため、アライグマと異なりハクビシンは駆除対象とはならないが、鳥獣保護法により、狩猟獣に指定されている。
「むじな」という言葉の用例・使われ方
「むじな」という言葉の用例としては、以下があげられます。
<「むじな」の用例・使われ方>
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同じ穴の狢
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ムジナノショクダイ(狢の燭台)
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むじな(「むじなそば」「むじなうどん」など麺料理)
では、順を追って、深掘りリサーチ結果を以下にまとめます。
同じ穴の狢
慣用句「同じ穴の狢(オナじアナのムジナ)」は、「一見では別々(異種)のように見えても、実は同類である」ということの例えで、多くは悪党(悪人たち)のことを指して使われます。
ここで検証したいのは以下の3点です。
- 何故、貉が悪党(悪人たち)を含意しているのか?
- 一見では異種のように見えたのは、アナグマとタヌキのことなのか?
この謎を解くべく、関連サイトを引用してみます。
「狸(貍)」の漢字は中国ではヤマネコ等を中心とした中型の哺乳類を表した。
中国で1596年に発刊された李時珍著『本草綱目』ではジャコウネコの仲間を「貍」と表していると考えられている。現代中国では「貛(Huan)」はアナグマ類、「貉(He)」がタヌキ、「狸(Li)」がジャコウネコ科一般を表している。一方、日本では「狸(貍)」「狢(貉)」「猯(貒)」という漢字がみられた。
このうち「狢(ムジナ)」はタヌキまたはアナグマのことを指し、タヌキとアナグマは外見が似通っていることや「同じ穴のムジナ」という言葉があるようにアナグマの掘った穴をタヌキが利用することもあり両者は混同されてきた。
化け狸(ばけだぬき)は、日本に伝わる狸の妖怪である。人間をたぶらかしたり、人間の姿に化けたりすると考えられている。妖狸(ようり)や古狸(こり、ふるだぬき)、怪狸(かいり)などとも称される。
野山に棲息している狸(たぬき)たちが人間を化かしたり不思議な行動を起こしたりすることは、史料・物語または昔話・世間話・伝説に見られ、文献にも古くから変化(へんげ)をする能力をもつ怪しい動物・妖怪の正体であると捉えられていた一面が記されている。広く認識されている最古の例としては、奈良時代に編まれた『日本書紀』(推古天皇35年)に「春二月、陸奥有狢。化人以歌。」(春2月、陸奥国に狢あり。人となりて歌をうたう)という記述があり、次いで『日本霊異記』、『宇治拾遺物語』、『古今著聞集』など平安時代から鎌倉時代にかけての説話にも「狸」という漢字で示された獣が話に登場している。
江戸時代以降は、たぬき、むじな、まみ等の呼ばれ方が主にみられるが、狐と同様に全国各地で、他のものに化ける、人を化かす、人に憑くなどの能力を持つものとしての話が残されている。狢(むじな、化け狢)、猯(まみ)との区別は厳密にはついておらず、これはもともとのタヌキ・ムジナ・マミの呼称が土地によってまちまちであること・同じ動物に異なったり同一だったりする名前が用いられてたことも由来すると考えられている。
ムジナ(狢)はアナグマの異称という傾向が強いものの、江戸時代以降は、二ホンアナグマとホンドタヌキを区別されない事例も多い。前出の動物学(本草書)では「タヌキ」=「ムジナ」の時代もあったわけです。
アナグマもタヌキも一緒くたに「ムジナ」とされ、同じ穴に同居していることもあって、(タヌキと同意のムジナが)人をだますと認識される種になったということでしょう。
そういう混沌さの上に、「同じ穴の狢」は「人をだまくらかす奴の同類である」という意味の言い回しで根付いたのだと考えられます。
ムジナノショクダイ(狢の燭台)
自ら光合成を行わない植物「タヌキノショクダイ」の仲間の新種を鹿児島県で発見したと、神戸大学大学院理学研究科の末次健司教授らの研究チームが2024年3月に発表しました。
この新種は、新属新種は、植物愛好家が2022年6月に鹿児島県・大隅半島で発見したものですが、末次教授らが詳細に調べた結果、雄しべと雌しべの形状などにこれまでと異なる特徴があることなどから、新属新種とされました。
国内で新種の植物が発見されたのと同時に、新属としても認められたのは1930年以来ということです。
日本の植物調査は、植物学者の牧野富太郎氏の功績などから世界で最も進んでいると言われていますが、末次教授は「今回の発見は日本の植物史上、約1世紀ぶりの快挙と言える」とコメントされました。
ほとんどが地中に埋まっているため、地下をすみかとするムジナ(アナグマ)にちなんで「ムジナノショクダイ」と命名。
詳細は、以下のリンク先を参照ください。
新種新属となった「ムジナノショクダイ」について、発見当事者である末次 健司氏も自身のXで、報道を紹介されています。
ムジナノショクダイについて、コウベタヌキノショクダイも取り上げていただいたFNNプライムオンラインでも紹介いただきました!
— 末次 健司 (@tugutuguk) March 12, 2024
国内で”新属新種”の植物の発見は1世紀ぶり!不思議な形の植物「ムジナノショクダイ」の特徴を研究者に聞いた|FNNプライムオンラインhttps://t.co/zTC64quug2
むじな(「むじなそば」「むじなうどん」など麺料理)
むじなそば とは 油揚げと天かすが入ったそばメニューで、関東の蕎麦屋には見られます。
名前の由来は、関東でのきつねそばとたぬきそばの合体であることから、「きつねたぬきそば」→きつねもたぬきも「同じ穴のむじな」→「むじなそば」となったようです。
- 関東では きつね=油揚げ、たぬき=天かすと具材で区別
- 関西では きつね=油揚げ入りうどん。たぬき=油揚げ入りそば と麺で区別し、天かすは「ハイカラ」と称される
きつねが「同じ穴の貉」に含まれるか否かは、不明ですが、
油揚げと天かすの両方を入れたものを「むじな(そば・うどん)」と呼ぶのです。
まとめ
「狢(むじな)」の意味や語源、"ムジナ”が冠される生き物・料理名などについて、深掘りしてみました。
主に二ホンアナグマのことを指してはいますが、時代や地方によってはタヌキやハクビシンを指したり、これらの種をはっきり区別することなく語られてきたことが混沌の要因とわかりました。
興味深いですよ!「狢(むじな)」。