アリエスコム ARIEScom

おひつじ座(アリエス)生まれの つくねパパ が 、コミュニケーション最適化運用関連でつぶやきます。「生き物探訪」記事もSEOのショーケース。

「保護色」とカモフラージュや隠蔽的擬態との違いは?保護色の意味や、生き物での実例を深掘りレポート

「生き物にまつわる言葉を深掘り」の過去記事には、以下のコンテンツがあります。

 

◆「擬態」と「カモフラージュ」違いは?

www.ariescom.jp

この記事でも、隠蔽的擬態(≒カモフラージュ)や攻撃擬態の一種(最も基本的な形態・特徴)として、保護色という現象をあげています。

そこで、「保護色」をテーマに、今回は「生き物にまつわる言葉を深掘り」してみます。

以下の目次に沿って、「保護色」を深掘りリサーチした結果を記載します。

 

保護色とは?

カメレオン

保護色とは、生物が周囲の環境に紛れ込み、外敵から身を守ったり、獲物を捕まえやすくしたりするための体の色や模様のことです。自然界では、生き残るために多くの生物が巧みにこの保護色を活用しています。

 

保護色の役割

  • 隠蔽: 周囲の背景と一体化することで、捕食者に見つかりにくくなる。
  • 擬態: 特定の物体や生物に似せることで、身を守ったり、獲物を誘き寄せたりする。

 

保護色の具体例

植物の葉に擬態する昆虫

コノハチョウ: 葉脈まで模倣した翅を持ち、葉に擬態する。

コノハチョウ - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a0/Kallima_inachus.jpg

樹皮に擬態する昆虫

カレハガの幼虫: 樹皮そっくりの模様で、見つけ出すのが難しい。

砂地に紛れる魚

ヒラメ: 海底の砂地に潜み、体色を周囲に合わせて隠れる。

ヒラメ - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/90/Paralichthys_olivaceus.jpg

雪上に生きる動物

ライチョウ: 夏は茶褐色、冬は白く変化し、周囲の環境に溶け込む。

ライチョウ - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1f/Rock_Ptarmigan_%28Lagopus_Muta%29.jpg

夜行性の動物

フクロウ: 夜間は暗い背景に紛れ、獲物を待ち伏せる。

フクロウ - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4d/Strix_uralensis%2C_Kotka%2C_Finland_1.jpg

その他

カマキリ: 緑色の草むらや褐色の木の枝に擬態する。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d9/Rhombodera_basalis_1_Luc_Viatour.jpg/1280px-Rhombodera_basalis_1_Luc_Viatour.jpg

チョウ: 花や葉に似た模様を持つ種類が多い。

ヘビ: 周囲の環境に合わせた体色を持つ。

カエル:アマガエルなど。

ハイイロアマガエル

 

保護色の仕組み

  • 色素細胞: 動物は、体内の色素細胞を変化させることで、体色を周囲に合わせて変化させる。
  • 模様: 複雑な模様は、背景の陰影を模倣し、輪郭をぼかす効果がある。
  • 行動: 姿勢や動きを周囲の環境に合わせて変化させることで、より効果的に隠れることができる。

 

保護色と隠蔽的擬態やカモフラージュとの違いについて

これらの言葉は、いずれも生物が周囲の環境に紛れることを指す言葉として用いられますが、それぞれ微妙なニュアンスの違いがあります。

隠蔽的擬態

ある生物が、他の生物や環境に姿を似せることで、捕食者から身を守ったり、獲物を捕らえやすくしたりする現象を指します。

隠蔽的擬態の特徴:
  • 形態や色: 形や色だけでなく、行動や分泌物など、様々な要素を組み合わせて擬態を行うことがあります。
  • 隠蔽的擬態の目的:捕食回避、獲物捕獲、コミュニケーションなど、様々な目的があります。

例:

  • 葉っぱに擬態するコノハチョウ
  • 木の枝に擬態するカマキリ
  • 毒を持つ蝶に擬態する無毒の蝶

カモフラージュ

広義には、周囲の環境に紛れるためのあらゆる手段を指します。

カモフラージュの特徴:
  • 人工的なものも含む: 軍事、狩猟、芸術など、様々な分野で用いられます。
  • 目的: 隠れる、欺く、注目を集めないなど、様々な目的があります。

例:

  • 迷彩服
  • camouflage paint (迷彩塗装)
  • ステルス機

保護色

生物体が、周囲の環境の色や模様に似た色や模様を持つことで、目立たなくなり、捕食者から身を守る現象を指します。

保護色の特徴:
  • 隠蔽的擬態の一種: 隠蔽的擬態の最も基本的な形態です。
  • 色と模様: 主に色と模様に注目した表現です。

例:

  • 砂漠の砂に似た色のトカゲ
  • 雪の上の白いウサギ

 

まとめ

「隠蔽的擬態」「カモフラージュ」「保護色」の違いをまとめます。

  • 隠蔽的擬態: 形態や行動など、多様な要素を用いて擬態を行うことを強調します。
  • カモフラージュ: 人工的なものも含め、より広い範囲で用いられる言葉です。
  • 保護色: 色と模様に焦点を当て、隠蔽的擬態の最も基本的な形態を指します。

保護色と隠蔽的擬態やカモフラージュとの関係性

保護色は隠蔽的擬態の一種であり、カモフラージュはより広義の概念です。

カモフラージュには、隠蔽的擬態だけでなく、迷彩やステルスなども含まれます。

具体例

  • コノハチョウ: 隠蔽的擬態(葉っぱに形と色が似ている)であり、同時に保護色(緑色で葉っぱに紛れる)でもある。
  • カマキリ: 隠蔽的擬態(木の枝に形と色が似ている)であり、同時に保護色(褐色で木の枝に紛れる)でもある。
  • 迷彩服: カモフラージュの一種であり、周囲の環境に紛れるための意図的な模様。

まとめると

隠蔽的擬態は、生物が周囲の環境に紛れるための高度な戦略であり、保護色はその基本的な形態です。

カモフラージュは、より広義の概念で、人間が意図的に行う隠蔽行為も含みます。

これらの言葉は、文脈によって使い分けられます。生物の生態を説明する場合は「隠蔽的擬態」や「保護色」、軍事や工学など、より広範な文脈で隠蔽について語る場合は「カモフラージュ」が適切です。

 

保護色は、自然界で生き残るための重要な戦略の一つです。生物は、長い進化の過程で、周囲の環境に適応し、巧妙な保護色を獲得してきました。

興味深いですよ!「保護色」。