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「獺祭」を深掘りリサーチ!語源・由来、意味や用例などをまとめレポート

アマゾンで「獺祭」を検索すると、山口県の酒造メーカー「旭酒造」の日本酒がずらーっと並ぶクエリーです。

日本酒獺祭といえば、安倍元首相がバラク・オバマ米大統領(当時)と会談した際のホワイトハウスでの晩餐会で、乾杯に使われたことを思い浮かべます。このことが話題となり、獺祭の名を世界に知らしめるきっかけとなりました。

獺祭という言葉は、古くからある言葉で、「獺」という漢字は、カワウソを意味します。

今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「獺祭」です。

「獺祭」の意味や語源、用例などを深掘りリサーチし、以下の目次に沿ってレポートしていきます。

 

獺祭の語源と由来

 

古くからある言葉「獺祭」の由来

カワウソの習性から:

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カワウソが捕らえた魚を岸辺に並べる様子を、まるで祭りのように見立てて「獺祭」と呼ぶようになったという説です。この様子から、多くのものを集めたり、並べたりする様子を指す言葉として使われるようになりました。

 

海遊館が、コツメカワウソの「獺祭の様子」を以下の記事でレポートしてくれています。

www.kaiyukan.com

 

日本酒「獺祭」命名の由来

地名から:

日本酒「獺祭」の製造元である旭酒造の所在地「獺越(おそごえ)」の地名は、「川上村に古い獺がいて、子供を化かして当村まで追越してきた」という伝説に由来します。この地名から一字をとって「獺祭」という銘柄が名付けられました。

 

獺祭の意味は?

上記で見たように、獺祭には古くからある言葉としての「獺祭」と、日本酒ブランド「獺祭」の、大きく分けて以下の2つの意味があります。

本来の獺祭の意味

  1. カワウソが魚を並べる様子: これが本来の意味です。
    カワウソが漁った魚を岸辺に並べる習性を祭祀の供物にたとえた表現です。人が物を供えて先祖を祭るの際に似ているとされています。
  2. 多くのものを集めたり、並べたりする様子: 特に、学問研究で多くの資料を並べて調べたり、詩文を作るなど文章を書いたりする際に使われることが多いです。「詩文を作る際に多くの参考書を周囲に広げておくこと」の意味は、晩唐の詩人李商隠が文章を作る際に多数の書物を座の周囲に置いて参照し、自ら「獺祭魚」と号したことに由来しています。

「獺祭」の名前は、元々はカワウソが捕らえた魚を岸に並べる様子を指していましたが、転じて参考資料を広げて調査や引用するさまを表す言葉となりました。

本来の獺祭の用例

  • 文学作品: 司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に登場することで広く知られるようになりました。
  • 書道: 書道用語として、文字を書き連ねることを「獺祭の筆を執る」などと表現することもあります。

日本酒「獺祭」について

 山口県の旭酒造が製造する日本酒の銘柄として「獺祭」は有名です。
日本酒「獺祭」は、その高い品質と洗練されたデザインで人気を集めています。

原料米に山田錦を使用し、低温でゆっくりと発酵させることで、上品で繊細な味わいが特徴です。

獺祭と安倍晋三元首相の関係

なぜ、獺祭と安倍元首相が結びつけられるようになったのでしょうか?

  • ホワイトハウスでの晩餐会: 2015年、安倍元首相がバラク・オバマ米大統領(当時)と会談した際のホワイトハウスでの晩餐会で、乾杯に使われたのが獺祭でした。この出来事が大きな話題となり、獺祭の名を世界に知らしめるきっかけとなりました。
  • 安倍元首相の地元: 獺祭を醸造する旭酒造は、安倍元首相の地元である山口県に位置しています。地元の銘酒が世界的な舞台で紹介されたことは、地元民にとっても大きな喜びとなりました。
  • 安倍元首相の日本酒愛: 安倍元首相は日本酒を愛飲されていたことでも知られており、獺祭もその一つでした。安倍元首相が獺祭を愛飲されていたことが、両者の結びつきをより一層深めたと考えられます。

ホワイトハウスでの晩餐会をきっかけに、獺祭は日本国内だけでなく、海外でも高い評価を受けるようになりました。
山口県の観光や経済にも大きな影響を与え、また、他の日本酒メーカーにも刺激を与え、日本酒全体の品質向上に繋がっているとも考えられます。

 

蔵元日記vol.530【安倍元首相のご冥福を祈ります】 - 獺祭の蔵元|旭酒造株式会社

安倍さんが獺祭をことさらに使って頂いた理由は、推測するにこんな理由です。安倍さんが第一次政権を組閣する前なんて東京に今のように山口の酒なんてなかった、そんなときにやみくもに東京に進出しようとしていた獺祭が目に付いたからだと思います。

第一次政権を投げ出さざるを得なくなった雌伏時代に、亡くなった勝谷誠彦さんから「昨日、安倍さんと酒でも飲まないかと誘われて会ったんだよ。何を持ってきたと思う? あんたとこの酒だったよ」と興奮気味に連絡を受けたのを覚えています。

 

まとめ

「獺祭」の意味や語源、用例などについて、深掘りしてみました。

「獺祭」は、カワウソの習性から生まれた言葉ですが、その意味は時代とともに変化し、現在では多くのものを集めたり、並べたりする様子を指す言葉として広く使われています。特に、学問研究や文学の世界でよく用いられます。

また、日本酒の銘柄としても有名で、その高い品質と洗練されたデザインが特徴です。

興味深いですよ!「獺祭」。