今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「バズ(buzz)」です。
「バズ(buzz)」という言葉の意味や用例、語源・由来などについて深掘りリサーチし、その結果を以下の目次に沿ってまとめでレポートとしました。
バズ(buzz)とは?
「バズ(buzz)」という言葉は、英語の「buzz」がそのまま日本語に取り入れられた言葉です。
「バズ」の意味
- 原義: ハチが羽をばたつかせる音、ブンブンという音
転じて:
- 騒がしい状態: 人がたくさん集まって騒がしい状態、ざわめき
- 噂が広まる: ある情報や話題が急速に広がり、多くの人々の間で話題になること
- 特にインターネットやSNSにおいて: 特定の情報やコンテンツが短期間に爆発的に拡散し、多くの人々の注目を集めること(=バズる)
バズ(buzz)
- 日本語でいう「ブーン、ブンブン」の音から来た英語の擬声語で、騒音のほかガヤガヤした話し声なども示す。buzzer(ブザー)に派生。
- 口コミ(くちこみ)を意味するマーケティング用語。
口コミを活用したマーケティングをバズマーケティングと呼ぶ。
「buzz」は、ハチの羽音だけでなく、様々なものが出す「ブンブン」というような振動音や騒々しい音を表す言葉として広く使われます。
1匹のハチの羽音でも「buzz」
1匹のハチが羽ばたく音も「buzz」と言います。
例えば、「A bee is buzzing around."(ハチがブンブン飛び回っている)」のように使われます。
集団のハチの羽音も「buzz」
集団のハチが巣の中で羽ばたき、風を送るような音も「buzz」で表現できます。
例えば、「The hive was buzzing with activity."(巣は活気に溢れていた)」のように使われます。
ハエの羽音は英語で
ハエの羽音も、状況によっては「buzz」で表現できますが、より正確に表したい場合は、以下の言葉も使われます。
- hum: より低い、うなるような音
- drone: 大きな昆虫の羽音が、単調で低い音で聞こえる場合
- whirr: 小さな機械が高速で回転する音
(例文)
- A fly is humming around my head.(ハエが私の頭の周りをブンブン飛んでいる。)
- The old engine was droning loudly.(古いエンジンが大きな音を立ててうなっていた。)
- The electric razor made a whirring sound.(電気シェーバーがウィーンという音を立てていた。)
「バズる」の由来と詳細
「バズる」は、「バズ」の状態になる、つまり、特定の情報やコンテンツが短期間に爆発的に拡散し、多くの人々の間で話題になり注目されることを意味します。
バズ(buzz)
- 口コミ(くちこみ)を意味するマーケティング用語。
口コミを活用したマーケティングをバズマーケティングと呼ぶ。
- バズる。ウェブ上で特定の話題が一挙に広まる(流行する)意味の新語。
- バズワード(buzzword)。日本語では、もっともらしいが定義や意味があいまいな用語。英語では、特定の期間や分野で人気となった言葉。
- BuzzPulse。ニフティが運営していた口コミマーケティングサービス。
- Google Buzz。Googleが運営していたソーシャルサービス。
「バズる」の意味と語源
「バズる」とは、インターネットやSNS上で特定の情報や話題が、短期間に爆発的に拡散し、多くの人々に注目されることを指します。
英語の「buzz」が語源で、「ブンブン音を立てる」「騒がしい」といった意味を持ちます。
ハチが群がってブンブン音を立てる様子から、ある話題に多くの人が群がるように注目が集まる様子を表現するようになったと考えられています。
「バズ」が生まれた背景
- インターネットの普及: インターネット、特にSNSの普及により、情報が瞬時に世界中に広まることが可能になりました。
- 口コミの力: インターネット上での口コミや共有によって、ある情報が指数関数的に拡散する現象が頻繁に起こるようになりました。
- ハチの群れとの類似: ハチが群がって一つの場所に集まる様子が、ある情報に多くの人が集まる様子と似ていることから、「バズる」という言葉が定着しました。
なぜ「バズる」という言葉が流行したのか
- シンプルで覚えやすい: 「バズる」という言葉は、短く覚えやすく、かつ状況を的確に表すことができるため、多くの人々に受け入れられました。
- インターネット文化との親和性: インターネット文化において、新しい言葉や表現が急速に広まる傾向があり、「バズる」という言葉もその一つです。
- マーケティングへの活用: 企業などが、自社の製品やサービスを「バズらせる」ことで、効果的なプロモーションを行おうとする動きが広がりました。
なぜハチが「バズる」の象徴になりやすいのか
「バズる」という言葉が連想させるのは、ハチの巣の中でたくさんのハチが羽ばたき、活気あふれる状態であることが多いからかもしれません。
このイメージは、ある話題がインターネット上で爆発的に広がり、多くの人々が関心を寄せる様子と重なります。
ただし、「バズる」の意は、ハチの羽音だけでとは限りません。
英語の「buzz」は、さまざまな音が混ざり合って騒がしい状態を指す言葉としても使われます。
ハチの巣内の羽音だけでなく、人が集まって騒がしい状態や、機械が作動する音なども「buzz」で表現できるので「バズる」の由来の可能性があります。
ともあれ、ハチが「バズる」の象徴になりやすいポイントを以下にまとめます。
- 集団行動: ハチは集団で行動し、一つの目的に向かって協力する様子が、多くの人が共通の話題に集まる様子と似ています。
- 活発な動き: ハチは常に動き回っており、その活発な様子が、情報が活発に拡散していく様子を連想させます。
- 音: ハチの羽音が作る「ブンブン」という音は、何かが活発に行われている様子を表す象徴的な音として捉えられます。
ハエと「バズる」の関係性
ハチが群がってブンブン音を立てる様子から「騒がしい」といった意味も持つ「buzz」ですが、そこで思い浮かべるのが日本語の五月蠅い(うるさい)です。
ただし、ハエは単独で行動し、不潔なイメージが強いことから、「バズる」というポジティブなイメージとは結びつきにくいでしょう。
うるさいの意に梅雨時のハエを当てた「五月蠅い」は、ハエの騒々しさという具体的なイメージの強さや、簡潔でわかりやすい表現であるといえます。
単に「うるさい」という意味だけでなく、「煩わしい」「やかましい」といった意味でも使われます。
「バズる」の英語での用例
- This video is going viral. (この動画はバズっている。)
- The new product has created a buzz on social media. (新製品はSNSで話題になっている。)
- The news quickly buzzed around the office. (そのニュースはオフィスで瞬く間に広まった。)
「バズる」の日本語訳と類語
- 日本語訳: 話題になる、流行る、広まる、注目を集める
- 類語: ヒットする、流行語になる、ブームになる
「バズ (バンド)」との関係
「バズ (バンド)」は、音楽のジャンルや、特定の音楽グループを指す場合があり、「バズる」の語源とは直接的な関係はありません。
バズ(BUZZ)は、小出博志(こいで ひろし、1951年2月13日 - )と東郷昌和(とうごう まさかず、1952年4月29日 - )による日本のフォークデュオである。
1972年6月、高橋信之のプロデュースで「BUZZ」を結成。
同年11月25日、同CMソングに起用された「ケンとメリー〜愛と風のように〜」でレコードデビュー。
まとめ
「バズる」は、インターネットやSNS上で特定の情報や話題が爆発的に広がることを意味し、英語の「buzz」が語源です。
ハチが群がる様子から、多くの人が一つの話題に集まる様子を表すようになったと考えられています。
「五月蠅い」とは意味が異なり、「バズ (バンド)」との関係もありません。
興味深いですよ!「BUZZ」「バズる」。