上野動物園の第5代こども動物園 「子ども動物園すてっぷ」開園
上野動物園の「子ども動物園すてっぷ」が2017年7月11日に開園。
この「こども動物園すてっぷ」は上野動物園の子ども動物園として5代目とのこと。過去には外部からの動物虐待の声に対応し、「お猿の電車」の運用を中止するなどでも話題を提供してきました。
「子ども動物園すてっぷ」が、時代に対応し かつ 持続可能な望ましい動物園事業を 展開していくことを大いに期待しております。
(新設でありながら、ヒツジやヤギには寝小屋があたえられてなかったり、テントで緊急避難的に?日陰・雨除けをつくっていたり、夜でも在来馬が出しっぱなしになっていたりする)
◆東京都からの 上野動物園「子ども動物園 すてっぷ」に関するリリース
◆公式サイト-7/11「子ども動物園 すてっぷ」公開──新しい「学び」の機能が充実!
◆ 東京)子ども動物園がリニューアルオープン 上野動物園:朝日新聞デジタル
◆ 上野動物園に新たな子ども動物園 11日開園で式典 | NHKニュース
いまの動物園が、その施設設計・運用にあたって対応すべき 「時代」の要請とは?
世界動物園水族館協会(WAZA)のCareing for Willdlife: The World Zoo and Aquarium Animal Welfare Strategy(野生生物への配慮:世界動物園水族館動物福祉戦略)の邦訳(PDF)があります。
この概要(前文)に、
1700年代および1800年代に動物への虐待・残虐なことをやめさせようと努めた「動物への配慮第1段階」。
20世紀に、動物を実用的な目的のために利用することが動物への配慮の主問題となり、「ライツ派」や「管理下動物の生活の質の向上を目指す動物福祉派」などを生じさせた「動物への配慮第2段階」。
「ライツ派」も「動物福祉派」も共通の問題に直面し、保全と動物福祉双方の推進力を束ねるような考え方と行動計画が必要となった21世紀の「動物への配慮第3段階」。といった記載があります。
これからの持続可能な子ども動物園の設計をするにあたっては、当然この「動物への配慮第3段階」の時代に対応したものであるべきと考えます。
「動物福祉ファースト」のもとでの 持続可能な運営ができる新しい「こども動物園」「ふれあい系動物園」のあり方が、「上野動物園 子ども動物園 すてっぷ」で具現化されていますよう たいへん期待しております。
決して、既存動物の命を粗末にしたり、余剰扱いにしたり、見世物にすることなく、「上野動物園 子ども動物園 すてっぷ」が、動物個体の豊かな生活・生活の質の向上を第一義に考えられたものでありますことを切に願います。
上野動物園 こども動物園すてっぷ の パンフレットには・・・・
上野動物園 子ども動物園すてっぷ のパンフをゲット。飼育どうぶつ個々への配慮や 動物福祉への対応など 子どもにもぜひ伝えたい 飼育で目指すものについて一言も書かれてない(涙)