今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「鳥類の種名が冠されたクルマ車種名」です。
「鳥類の種名が冠されたクルマ車種名」について深掘りリサーチし、その結果を以下の目次に沿ってまとめてレポートとしました。
「哺乳類の種名が冠されたクルマ車種名」は、以下のリンク先を参照ください。
「魚類の種名が冠された車種名」は、以下のリンク先を参照ください。
鳥類の名称が冠された自動車の名前は、その鳥が持つイメージや特徴を車に反映させる意図で名付けられることが多いです。以下に、いくつかの例を挙げ、その由来や特徴を説明します。
猛禽類
トヨタ ハリアー:
英語で「チュウヒ」というタカ科の鳥を意味し、その名の通り、優雅で力強いイメージがあります。
ハリアー(HARRIER)は、トヨタ自動車が製造・販売している高級中型クロスオーバーSUVである。
車名の由来
タカ科の鳥「チュウヒ」の英名「HARRIER」から。エンブレムもチュウヒを図案化したものを採用。初代
イーグル・タロン(クライスラー):
イーグル・タロンは、クライスラーが1989年から1998年までイーグルブランドで販売していた2ドアクーペです。三菱自動車との合弁会社である「ダイアモンド・スター・モーターズ」で生産され、三菱・エクリプスの兄弟車として知られています。
「タロン(Talon)」は英語で「(ワシなどの)猛禽類の爪」という意味で、イーグル(Eagle:ワシ)ブランドにふさわしい勇猛なイメージから名付けられました。
イーグル・タロンは、手頃な価格でスポーティーな走行性能を楽しめる車として、若者を中心に人気を集めました。しかし、イーグルブランドの終了とともに、1998年に生産終了となりました。
The Eagle Talon is a sport compact hatchback coupé manufactured as part of a joint venture between Chrysler and Mitsubishi in two generations starting from the 1989 model year.
The cars were marketed by Eagle as well as rebadged variants, the Plymouth Laser and Mitsubishi Eclipse.
The last model year for the Eagle Talon, as well as the Eagle division of Chrysler, was 1998.
1991 イーグル タロン TSi AWD
AMC イーグル:
英語で「ワシ」を意味し、その名の通り、力強く堂々としたイメージがあります。
1970年代のAMCの販売を支えていたのはジープ系列の車種であった。しかし1970年代末の第二次オイルショックの影響による原油価格高騰により、燃費の悪いジープの販売は急激に下降線を辿っていき、ジープに依存していたAMCの財務状況も比例して悪化していった。そこでAMCでは、よりコストと燃費に優れたジープの代替モデルとして、セダンのコンコードをベースとした4WDモデルを企画し、「イーグル」と名づけられたこのモデルは1980年より販売が開始された。
AMC・イーグル コンバーチブル
イーグルはクライスラーによるAMC買収後にもわずかな期間販売が継続され、1988年をもって生産を終了した。だがイーグルの名はクライスラーの自動車ブランドとして継承された。
フォード ホーク:
英語で「タカ」を意味し、その名の通り、スポーティーで力強いイメージがあります。
フォード・マスタングのグレード
フォード・マスタングには、過去に「ホーク」というグレードが存在しました。
- 1993年
特別仕様車として「ホーク」が登場しました。
5.0L V8エンジンを搭載し、スポーティーな外観と内装が特徴でした。 - 2002年
「マッハ1」の代替モデルとして、「ホーク」が登場しました。
4.6L V8エンジンを搭載し、パフォーマンスを重視したモデルでした。
「ホーク(Hawk)」は英語で「鷹」を意味し、マスタングのスポーティーで力強いイメージに合うことから名付けられました。
フォード ファルコン:
英語で「ハヤブサ」を意味し、その名の通り、俊敏で高性能なイメージがあります。
フォード・ファルコン (オーストラリア) - Wikipedia
フォード・ファルコン (Ford Falcon) は、フォード・オーストラリアが生産・販売していた自動車である。
なお、フォード・ファルコンの名称は他にも下記の2つの車両にも用いられている。
ファルコン (北米)(英語版) はフォード・モーターによって1960年から1970年にかけて生産されたモデルで、オーストラリアのファルコンのベースになったモデルである。
ファルコン (アルゼンチン)(英語版) はフォード・アルゼンチン(英語版)によって1962年から1991年にかけて生産されたモデル。アメリカのモデルをベースとしている。フォード・ファルコン (オーストラリア)
トヨタ ターセル:
トヨタ自動車のターセルは、1978年から1999年まで製造・販売されていた乗用車です。
ターセル(Tercel)は、英語で「雄のハヤブサ」を意味します。
ターセル(TERCEL)は、トヨタ自動車がかつて製造・販売していた小型乗用車である。
車名の由来
英語の、「ハヤブサ(鳥)」から。
日産 コンドル:
英語で「コンドル」を意味し、その名の通り、大きく堂々としたイメージがあります。
コンドル(Condor)は、UDトラックス(2010年1月31日までは日産ディーゼル工業)が販売する中型、及び小型トラックである。なお、2017年からはいすゞ自動車からのOEM供給を受けて販売している。
初代コンドル(1981年改良型)
オウル
「オウル」という名が冠された車は、現在では主に以下の2つが知られています。
- アスパーク OWL(アウル)
日本の電気自動車メーカー「アスパーク」が開発・販売するハイパーカーです。
0-100km/h加速1.72秒という世界トップレベルの加速性能を誇ります。
フクロウ(owl)のように静かで滑空するイメージから名付けられました。 - 工学院大学ソーラーカー チームOWL
工学院大学のソーラーカーチームが製作したソーラーカーです。
2015年のブリヂストン・ワールド・ソーラーチャレンジに参戦しました。
フクロウ(owl)のように静かで滑空するイメージから名付けられました。
猛禽類以外の鳥類
スズキ スイフト:
英語で「アマツバメ」という鳥を意味し、その名の通り、俊敏で軽快な走りを持つ車です。
スイフト (SWIFT) は、スズキが製造・販売しているハッチバック型コンパクトカーである。
車名の由来
swiftは英語で「軽快・快速」を意味する。中国市場においては、中国語名を同じswiftを示す「雨燕」としている。
その他
日産 ブルーバード
鳥類の種名ではありませんが、ブルーバードは生き物名が冠された車種名の草分け的存在といえます。
ブルーバード(BLUEBIRD)は、日産自動車が1959年(昭和34年)から2001年まで生産・販売していた乗用車。
車名の由来
メーテルリンクの童話『青い鳥』にちなむ。古来より欧米では青い鳥は「幸せの青い鳥」として幸福の象徴とされてきた。当時の川又克二社長によって命名された。当初は「スノーバード(ユキホオジロ)」と命名されるはずだったが、これがアメリカの俗語で「麻薬常習者」を意味していたため、改名せざるを得なかったと言う逸話がある。もっともアメリカ市場では単に「ダットサン」の名で販売された。
ダットサン・ブルーバード(初代)
310型系
ポンティアック・ファイヤーバード
ポンティアック・ファイヤーバード (Pontiac Firebird) は、1967年から2002年までゼネラルモーターズが製造し、ポンティアックブランドで販売していたアメリカン・マッスルカーです。シボレー・カマロとは兄弟車の関係にあり、共通のプラットフォーム (F-body) を使用していました。
ファイヤーバード「火の鳥」は、神話や伝説に登場する不死鳥であり、その美しい姿と力強さから、高性能スポーツカーであるファイヤーバードにふさわしい名前として採用されました。
ファイヤーバード(Firebird )は、ゼネラルモーターズが製造し、ポンティアックブランドで販売されていたポニーカー(日本で言うスペシャルティカーに相当)であり、シボレー・カマロの姉妹車である。ファイアーバード、ファイアバードと表記されることもある。
1979年モデル トランザム
ちなみに、トランザムは、Trans-American race series(トランスアメリカン・レースシリーズ)に由来しています。
まとめ
上記以外にも、鳥類に由来する名前を持つ車種は存在する可能性があります。
車名の由来には諸説あり、公式な発表ではない場合もあります。
鳥の名前が付けられた車は、その鳥のイメージや特徴を車に反映させている場合があります。
これらのように、鳥の名前が付けられた車は、その鳥が持つイメージや特徴を車に反映させていることが多く、自動車業界においても重要な存在となっています。
興味深いですよ!「鳥類の種名が冠されたクルマ車種名」。