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「精霊」を深掘りリサーチ!読みごとの意味や由来、「精霊」が冠された名詞などの用例もまとめレポート

今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは「精霊」です。

「精霊」という言葉は、その読み方によって、意味合いが大きく異なります。また、「精霊」が冠された名詞(生き物名)もあります。

「精霊」を「生き物にまつわる言葉」として深掘りリサーチし、以下の目次に沿ってまとめてレポートします。

「精霊」の読み方と意味、由来、使い方について

「精霊」という漢字には、複数の読み方と意味があり、それぞれの背景や使われ方が異なります。以下に詳細を解説します。

1. せいれい

意味:
  • 一般的な意味: 草木、動物、人、無生物、人工物など、あらゆるものに宿るとされる超自然的な存在。万物の根源をなす不思議な気、精気、肉体から解放された自由な霊魂などを指すこともあります。
  • 宗教的な意味: 特定の宗教において、神や仏の霊、守護霊、あるいは自然界の霊力など、より具体的な概念を表すことがあります。
由来:

「精」は、生命力やエネルギー、「霊」は、魂や精神を意味します。この二つの字を組み合わせることで、目に見えない力や存在を表すようになりました。
古代より、自然物やものに霊魂が宿ると考えられてきたことが、この言葉のルーツの一つです。

使い方:
  • 自然の中で神秘的な存在を感じたとき、「この森には精霊が宿っているようだ」
  • 物語やファンタジー作品で、魔法を使う存在として「精霊を召喚する」
  • 芸術作品で、自然の力を象徴する存在として「精霊の力」

 

2. しょうりょう

意味:
  • 死者の霊魂: 故人の霊魂、魂、みたまなどを指します。
  • 仏教用語: 仏教においては、亡くなった人の霊魂が、極楽浄土へ行くまでの間、さまよう霊魂を指すことがあります。
由来:

死者の魂を敬う思想が古くから存在し、それが「精霊」という言葉に結びついたと考えられます。
仏教の教えが日本に伝来し、死後の世界に関する概念が深まるにつれて、この言葉の意味も変化していきました。

使い方:

先祖の霊を供養する際に、「精霊に感謝を捧げる」

お盆の時期に、故人の霊を迎えることを「精霊を迎える」

 

精霊が冠された名詞

精霊流し(しょうりょうながし):

精霊流しは、主に 長崎県 を中心に、熊本県の一部 や 佐賀市 などで行われるお盆の伝統行事です。故人の霊をあの世へ無事に送り出すために、川や海へ供え物を載せた船を流す風習です。長崎では昔から「しょうろうながし」と呼んでいるよう。

精霊流し - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Shoro_nagashi_20100815195412.png/1024px-Shoro_nagashi_20100815195412.png

長崎市の五島町交差点に辿り着いた精霊船。大量の爆竹による煙が辺りを覆う

精霊船について

精霊流しで用いられる船を「精霊船」といいます。

この船は、藁や木などで手作りされることが多く、地域によって様々な形や飾り付けがあります。

船には、故人の好物や供え物、そして灯籠などが載せられます。

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精霊蝗虫(しょうりょうばった):

ショウリョウバッタは、精霊(しょうりょう)の名がついたバッタの一種です。

その由来には諸説ありますが、精霊の魂が宿っていると考えられたり、秋の彼岸の頃に現れることから、死者の霊魂を連想させたりすることが考えられています。

ショウリョウバッタ - Wikipedia

ショウリョウバッタ(精霊蝗虫、Acrida cinerea)は、バッタ目・バッタ科に分類される昆虫の一種。日本に分布するバッタの中では最大種で、斜め上に尖った頭部が特徴である。

本種が属するショウリョウバッタ属(Acrida)はバッタ科(Acrididae)のタイプ属である。

在来種である。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/9/9d/Shoryobatta_06z1482sv.jpg

名前の由来

俗説で、8月の旧盆(精霊祭)の時季になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、この名がついたと言われる(同様の命名にショウリョウトンボがいる)。

また、オスメスの性差が非常に大きく、別の名前が付くくらい違って見えるので「天と地ほども違う」という意味の「霄壤」から、ショウジョウバッタ(霄壤蝗虫)と呼ばれる。

類似種

ショウリョウバッタと同様に頭が前方に尖るバッタにはオンブバッタショウリョウバッタモドキがいるが、生息環境や体の大きさが異なる。

オンブバッタ Atractomorpha lata
ショウリョウバッタよりずっと小型で、おもに草丈の高い畑やクズ群落などに生息する。成虫に翅はあるが飛行しない。別科オンブバッタ科に分類される。

ショウリョウバッタモドキ Gonista bicolor

姿や分布・出現時期がショウリョウバッタに似るが、小型であること、頭部が斜め上でなくまっすぐ前に尖ること、背中が褐色であること、後脚が短いこと、草丈の高い湿った草原を好むことなどで区別できる。

精霊蜻蛉(しょうりょうとんぼ): 

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉、学名 Pantala flavescens) の別名。「盆とんぼ」などとも呼ばれる。

「ご先祖様の使い」として、捕獲しないよう言い伝える地方もある。

ウスバキトンボ - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/8b/Pantala_flavescens_female_on_dead_branch.jpg

精霊馬(しょうりょううま):

紙で作った馬で、精霊(しょうりょう)を乗せて送り出すための供え物です。

精霊棚(しょうりょうだな):

お盆の時期に、精霊(しょうりょう)を迎えるために設けられる棚です。

 

まとめ

「精霊」という言葉は、その読み方によって、意味合いが大きく異なります。自然の力、死者の霊魂、あるいは宗教的な存在など、様々なものを指す言葉として、古くから人々の心に深く根付いています。

一文字違いの「聖霊」は、キリスト教における神の一人であり、精霊とは異なる概念です。
精霊に関する概念は、文化や宗教によって多様であり、上記の説明はあくまでも一般的なものです。

興味深いですよ!「精霊」。