今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは「白子」です。
「白子」は、どのような読み方があり、それぞれ何を意味しているのでしょう?
「白子」を「生き物にまつわる言葉」として深掘りリサーチしてみました。
- 「白子」の読み方
- 1.「白子【しらこ】」(白子 (精巣) - 魚類の精巣)について
- 2.「白子【しろこ】」について
- 3.「白子【しらす】」(シラス (魚) - 白い稚魚)について
- 4.「白子【はくし】」について
- まとめ
「白子」の読み方
「白子」という漢字は、「しらこ」「しろこ」「しらす」「はくし」といった違った読み方と意味を持つ興味深い言葉です。
- 白子(しらこ)
- 白子 (精巣) - 魚類の精巣。
- 白子 (企業) - 日本の食品メーカー。
- 日本の地名。
- 埼玉県和光市白子 (和光市)
- 埼玉県飯能市白子
- 日本人の姓。
- 白子(しろこ)
- 人間や動物で、先天的にメラニン色素が欠乏していて、皮膚・頭髪などが白色であるもの。また、その病気。しらこ。 アルビノの別称
- 日本の地名。
- 三重県鈴鹿市白子 (鈴鹿市)
- 日本人の姓。
- 白子(しらす)
- シラス (魚) - 白い稚魚。
- 白子(はくし)
- ペー族の別名。
- 白子国。古代に雲南省にあった国。
それぞれの読み方について、詳しく見ていきましょう。
1.「白子【しらこ】」(白子 (精巣) - 魚類の精巣)について
意味
魚の精巣を指す。特に、タラ、フグ、アンコウなどの白子は、その濃厚な風味ととろけるような食感が特徴で、高級食材として珍重されます。
白子(しらこ)は、主に魚類の精巣を食材とする際の呼び名。フグ、タラ、アンコウ、サケ、タイ、サワラ、イカなどの成熟した白子は味が良く、酢の物、汁物、鍋物、焼き物などとして食べる。
通常、75 - 82 %の水分、1 - 5 %の脂肪を含み、プロタミン(ヒストン)、ヌクレオプロテインなどの強塩基性タンパク質やポリアミンを多く含むのが特徴とされる。遺伝子としてのDNAも高濃度で含む。
ふぐの白子焼き
タラの白子の軍艦巻
語源・由来
白く濁った精巣の色から「白子」と呼ばれるようになったと考えられています。
用例
- 「鱈の白子ポン酢」
- 「フグの白子焼き」
- 「アンコウの白子鍋」
2.「白子【しろこ】」について
意味
- しらこ(魚の精巣)の別読み。
- 先天的に皮膚や毛髪などに色素が欠けて白い状態を指す「白子」とも。
- アルビノの別称。
語源・由来
しらこ(魚の精巣)の読み方の変化、または白い状態を表す「白」と「子」を組み合わせたものと考えられます。
用例
- しろこ(魚の精巣)としての用例は、しらこと同じ。
- アルビノの例:「白子のラット」
3.「白子【しらす】」(シラス (魚) - 白い稚魚)について
意味
カタクチイワシ、マイワシ、イカナゴなどの稚魚を指します。体はまだ透明で、佃煮や干し魚などにして食べられます。
シラス(白子、英: Whitebait)とは、体に色素が乏しく白っぽい稚魚・仔魚の総称。含まれる魚類は多様で、イカナゴ、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシ、アユ、ニシン、ウナギ(シラスウナギ)など。
これらの一部は食用とされ、塩ゆでにして干した加工食品はちりめんじゃこ、白子干し(白子乾し)などと呼ばれる。
キュウリウオ目シラウオ科のシラウオ(白魚)、スズキ目ハゼ科のシロウオ(素魚)とよく混同され、シロウオのことをシラスと呼ぶ地方もある
新江ノ島水族館のシラス
語源・由来
稚魚が白く透明であることから「白子」と呼ばれるようになったと考えられています。
用例
- 「しらす丼」
- 「しらすおろし」
- 「しらす干し」
4.「白子【はくし】」について
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- ペー族の別名。
ペー族 - Wikipedia
ペー族(自称: ペーホー Baipho、ペーツィー Baipzix、中国語: 白族 Bái zú、英語 Bai)は、中国雲南省大理ペー族自治州を中心に住むチベット系民族。・・・
未婚女性が頭に巻き付ける白い羽根飾りが特徴的で、民族名の由来となっている。漢族からは「白人」、「民家」などと呼ばれていたが、1956年に大理に自治州を設立する際に、正式に白族の名が定められた。
かつては大理国を作っていた
- ペー族の別名。
- 白子国。古代に雲南省にあった国。
まとめ
「白子」という漢字は、「しらこ」「しろこ」「しらす」の読み方において、主に魚類の異なる部分や状態を表す言葉として多様な意味を持つことが分かりました。
興味深いですよ!「白子」。