今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「泣き虫」です。
「泣き虫」の意味や用例、語源などについて、以下の目次に沿って深掘りしてみました。といっても、GoogleのAIジェミニが、ディープなリサーチ計画を提示してくれるようになったので、その結果をほぼ転載することになりました。
「泣き虫」と同じような「虫」の用例も示してあります。
「泣き虫」について、意味、語源、由来、用例、そして「虫」という言葉が使われる理由と他の例について詳しく説明します。
「泣き虫」の意味
「泣き虫」とは、ちょっとしたことでもすぐに泣く人、またはそういう性質の人を揶揄(やゆ)して言う言葉です。
特に子どもに対して使われることが多いですが、大人に対しても使われることがあります。
「泣き味噌(なきみそ)」や「泣きべそ」といった類語もあります。
「泣き虫」の語源・由来
「泣き虫」という言葉の直接的な語源や由来が明確に示されているものはありませんが、その構成から推測することができます。
- 「泣き」: 泣くという行為そのもの。
- 「虫」: ここでの「虫」は、一般的な昆虫を指すのではなく、「性質」や「傾向」、あるいは「つまらないもの」「取るに足らないもの」といった意味合いで使われていると考えられます。
「〇〇虫」という表現は古くから日本語に存在し、その人の内面的な性質や、あることに熱中する様子、あるいは軽蔑の意味を込めて使われてきました。
なぜ「虫」なのか?
「泣き虫」の「虫」がなぜ使われるのかについては、いくつかの解釈があります。
「体内(腹の虫)にいる見えない存在」としての「虫」:
古くから、人間の感情や体調は、体内にいる見えない「虫」によって左右されるという考え方がありました。
例えば、「腹の虫がおさまらない」は怒り、「虫の居所が悪い」は機嫌が悪いことを表します。この「虫」が、人の特定の性質や状態を引き起こすもの、という考え方から、「泣く」という性質を司る「虫」がいる、というように表現された可能性が考えられます。
「小さく、取るに足らないもの」としての「虫」:
軽蔑や嘲笑の意味合いで「虫」が使われることがあります。「弱虫」などもこれにあたります。すぐに泣いてしまう様子を、弱々しく、取るに足らないものとして見下すニュアンスが込められている可能性があります。
「特定の行動にとりつかれている」としての「虫」:
「本の虫」「研究の虫」のように、あることに熱中して他が見えなくなるほど打ち込んでいる人を指す場合にも「虫」が使われます。これとはやや異なりますが、「泣く」という行為にとりつかれているかのように、すぐに泣いてしまう状態を表現している可能性も考えられます。
これらの説は複合的に関連していると考えられ、一概にどれか一つが正解というわけではありません。特に、古来からの「腹の虫」という考え方が、人の感情や性質を表す言葉として「虫」が使われる下地にあったと考えられます。
「泣き虫」の用例
- 彼は小さい頃は泣き虫だった。
- そんな泣き虫では、一人前になれないぞ。
- 彼女は感動屋なので、映画を見るとすぐに泣き虫になってしまう。
- 今日の発表会では、泣き虫のあの子が最後まで頑張った。
同じように「虫」を使う表現
「〇〇虫」という形で、人の性質や状態を表す言葉は他にもたくさんあります。
- 弱虫(よわむし): 気が弱く、すぐに怖がったり諦めたりする人。
- 怖がり虫(こわがりむし): ちょっとしたことでも怖がる人。
- いじけ虫(いじけむし): いつもいじけている人。
- 頑張り虫(がんばりむし): いつも一生懸命頑張る人。(褒め言葉として使われる)
- 働き虫(はたらきむし): よく働く人。(褒め言葉として使われる)
- けちん坊虫(けちんぼうむし): けちで、お金を使いたがらない人。
- 怠け虫(なまけむし): いつも怠けている人。
- 食いしん坊虫(くいしんぼうむし): 食いしん坊な人。
- 本の虫(ほんのむし): 本ばかり読んでいて、読書に熱中している人。
- 研究の虫(けんきゅうのむし): 研究に没頭している人。
- 虫がいい(むしがいい): 自分にとって都合のよいことばかり考える、ずうずうしい様子。
- 虫が知らせる(むしがしらせる): 何となく予感がする。
- 虫の居所が悪い(むしのいどころがわるい): 機嫌が悪い。
- 腹の虫がおさまらない(はらのむしがおさまらない): 怒りが収まらない。
これらの例から、「虫」が特定の行動や性質に「取り憑かれている」ような状態や、軽蔑、あるいは親しみを込めた表現として幅広く使われていることがわかります。
興味深いですよ!「泣き虫」。