今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「昆虫類の種名が冠されたクルマ車種名」です。
「昆虫類の種名が冠されたクルマ車種名」について深掘りリサーチし、その結果を以下の目次に沿ってまとめでレポートとしました。
「鳥類の種名が冠されたクルマ車種名」は、以下のリンク先を参照ください。
「哺乳類の種名が冠されたクルマ車種名」は、以下のリンク先を参照ください。
「魚類の種名が冠されたクルマ車種名」は、以下のリンク先を参照ください。
「植物名が冠されたクルマ車種名」は、以下のリンク先を参照ください。
昆虫の種名が冠された自動車の車種名はあまり多くはありません。ただし、昆虫の種名が愛称となった車種が存在します。
ここでは、自動車の車種名と愛称を含め、昆虫の名前に由来する代表的な例をいくつか挙げて、補足説明を加えます。
カブトムシ (Beetle)
フォルクスワーゲン ビートル (Beetle):
世界中で愛された大衆車。ドイツ語では「ケーファー (Käfer)」。
1999 Volkswagen New Beetle GLS ニュービートル(前期型)のフロント
ザ・ビートル(The Beetle)は、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが製造していた3ドアファストバッククーペ型の乗用車である。ニュービートルの後継として2013年に登場し、オリジナルのビートル(タイプ1)の系譜を継ぐ最後のモデルとなった。
2018 Volkswagen Beetle Design TSi BlueMotion S-A 1.2
テントウムシ (Ladybug)
スバル 360:
「てんとう虫」という愛称で親しまれた日本の名車。
スバル・360 - Wikipedia
スバル360(SUBARU 360)は、富士重工業(現・SUBARU)が開発した軽自動車である。1958年から1970年までのべ12年間に亘り、約39万2000台が生産された。
スバル・360 K111型
アリ (Ant)
ルノー キャトル:
英語圏などで「アン・キャトル (Un Quatre)」、あるいは「蟻 (Ant)」というニックネームで呼ばれることもあった。
ルノー・4(Renault 4,R4)は、フランスの自動車製造会社であるルノーが製造・販売していた乗用車。フランス語では「4」を「キャトル」、または「カトル」(仏: quatre)と読む。商業的に成功した世界初のハッチバック車とされ、約835万台が生産された。モデルチェンジなしの量産車としてはフォルクスワーゲン・タイプ1とフォード・モデルTに次ぐ、累計世界第3位の生産台数を記録している。
スズメバチ (Wasp)
ポルシェ 914:
試作車に「ワスプ (Wasp: スズメバチ)」というコードネームが付けられたことがある (車名ではない)。
ポルシェ・914(Porsche 914 )は、かつてポルシェとフォルクスワーゲンが共同で製造・販売していたスポーツカーである。ワーゲン・ポルシェというニックネームをもつ。
なぜ「ワスプ(Wasp)」が囁かれるのか?
「ワスプ(Wasp)」説が生まれる背景には、以下のような理由が考えられます。
- デザイン的なイメージ: 914はミッドシップエンジンレイアウトを採用しており、車体中央にエンジンを搭載しています。
これが、昆虫(特にスズメバチ)の胴体中央がくびれていて、後方にエンジン(毒針)があるようなイメージと重ね合わせられた可能性があります。 - 非公式な開発コード: ごく一部の開発チーム内での非公式な愛称やコードネームとして使われていた可能性は排除できません。
- 正式なコードネームとしては、ポルシェは伝統的に3桁の数字(914など)を用いています。しかし、開発段階で比喩的な動物名が使われることは、自動車業界では珍しいことではありません。
まとめ
これらの車種名は、昆虫が持つイメージや特徴から、自動車の性能やデザインを連想させることを目的として名付けられました。
自動車の車種名は、単なる記号ではなく、その自動車のイメージやブランド価値を表現する重要な要素の一つです。昆虫の名前を車種名に採用することは、自動車に個性的な魅力を与えるとともに、自然界への敬意を示す意味も込められていると言えるでしょう。
興味深いですよ!「昆虫の種名が冠されたクルマ車種名」。