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「具足」を深掘りリサーチ!意味や由来、「具足」を冠した名詞などの用例もまとめレポート

今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは「具足」です。

「具足」を「生き物にまつわる言葉」として深掘りリサーチし、以下の目次に沿ってまとめてレポートします。

 

「具足」の意味と語源

具足(ぐそく)という言葉は、大きく分けて以下の2つの意味があります。

  • 武士の鎧兜: 頭から足までを覆う武士の防具一式を指します。
  • 仏具: 仏壇に備えられている仏様の供養に必要な道具一式の総称です。

どちらの意味も、「十分に備わっている」「すべて揃っている」という意味の「具足る(そなえたりる)」という言葉から来ています。

 

「具足」の語源と由来

武士の鎧兜としての「具足」は、鎌倉時代以降に、頭・胴・手・足の各部を守る装備が「具足る」という言葉に由来して呼ばれるようになりました。特に、戦国時代以降に登場した「当世具足」と呼ばれる形式の甲冑が有名です。

仏具としての「具足」は、仏教が日本に伝来した頃から用いられており、仏様への供養に必要な道具がすべて揃っていることを意味します。

 

具足を冠した名詞の例

当世具足:

戦国時代に多く用いられた、機能的で軽量な甲冑。

当世具足 - Wikipedia

従来の大鎧、胴丸、腹巻などが、革の小札(こざね)を色糸で綴った、華美ではあるが大量生産には向かない構造であったのに対して、当世具足では胴の部分の小札が大型化したり、横一列の各小札を一枚板に置き換えた板札(いたざね)構造に発展したり、全面的に一枚板になったりして構造が簡素になり大量生産が可能となった。

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当世具足に特徴的な独創的なデザインの兜、胴部分の板札、顔と肩を守る面頬と当世袖が見て取れる。朱漆塗矢筈札紺糸素懸威具足(伝豊臣秀次所用)、16-17世紀、安土桃山時代(サントリー美術館蔵)

具足煮:

エビやカニなどの甲殻類を殻ごと煮込んだ料理。殻を鎧に見立てて名付けられました。

具足虫:

ダイオウグソクムシやオオグソクムシなど、甲殻類の一種(=等脚類【=「ワラジムシ目(ワラジムシもく)および等脚目(とうきゃくもく、学名: Isopoda)」】の総称)。

「グソクムシ」という名前は、ダイオウグソクムシやオオグソクムシのように、特定の種を指す学名や分類学上の名称ではありません。

「グソクムシ」は、ダンゴムシワラジムシの仲間である等脚類の総称として、その特徴的な外見から一般的に呼ばれている名称です。つまり、鎧のような硬い外殻を持つ、深海に生息する等脚類を総称して「グソクムシ」と呼んでいるということです。

なぜ「グソクムシ」と呼ばれるのか?
  • 鎧のような外見: 日本古来の鎧兜(具足)を思わせるような硬い外殻を持っていることから、「具足虫」→「グソクムシ」と呼ばれるようになりました。
  • 深海に生息: 深海に生息する多くの種が、この特徴的な外見を持つため、総称として使われるようになりました。
ダイオウグソクムシやオオグソクムシの特徴
  • ダイオウグソクムシ: グソクムシの中でも特に巨大な種で、学名はBathynomus giganteusです。

    ダイオウグソクムシ - Wikipedia
    ダイオウグソクムシ(Bathynomus giganteus、大王具足蟲、大王具足虫)は、等脚目スナホリムシ科に属する海生甲殻類の1種である。最大の等脚目として知られる。

    分布:メキシコ湾や、西大西洋周辺の深海200 - 1000メートルほどの深さの海底砂泥地に生息する。

    特徴:等脚類としては世界最大であり、体長は20 - 40センチメートルで、最大50センチメートル近くにもなる巨大な種である。

    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/18/Giant_isopod.jpg

  • オオグソクムシ: ダイオウグソクムシほどではないですが、比較的大きな種で、学名はBathynomus doederleiniiです。

    オオグソクムシ - Wikipedia
    オオグソクムシ (大具足虫、学名:Bathynomus doederleinii) は、等脚目スナホリムシ科に属する海生甲殻類の一種である。

    分類:1880年にルートヴィヒ・デーデルラインによって日本で採集され、1894年にArnold Edward Ortmannによって記載された。種小名は採集者への献名である。

    分布:日本の本州中部以南の水深150-600メートルほどの深海底や、大陸棚に分布している。

    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a3/Bathynomus_doederleinii.jpg

www.ariescom.jp

「グソクムシ」は、特定の種を指す学名ではなく、深海に生息する等脚類の総称です。

ダイオウグソクムシやオオグソクムシは、グソクムシの一種であり、それぞれ学名を持っています。

三具足:

花立て、香炉、燭台を合わせた仏具の基本セット。

小具足:

鎧兜に対して、籠手などの副次的な防具。

 

具足の用例

  • 「彼は、まるで具足を着ているかのごとく頑丈だ。」(比喩的に、体が丈夫でたくましい様子を表す)
  • 「仏壇の具足は、毎日丁寧に磨いている。」(仏具の手入れについて述べる)
  • 「戦国時代の武将たちは、重たい具足を身に着けて戦った。」(歴史的な事実を述べる)

 

まとめ

「具足」という言葉は、武士の鎧兜や仏具など、様々なものを指す言葉です。

共通しているのは、「十分に備わっている」「すべて揃っている」という意味であり、その言葉の由来は「具足る」という言葉にまで遡ります。

興味深いですよ!「具足」。