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「クマムシ最強動物説」を深掘りリサーチ!意味や由来など詳細をまとめレポート

今回の「生き物にまつわる言葉を深掘り」のテーマは、「クマムシ最強動物説」です。

”最強の動物”といって皆さんは、どんな動物・生き物を思い浮かべますか?

ゾウ、カバ、トラ、ライオンなどの大型獣やラーテルあたりがあげられるのでしょうか?

「クマムシ最強動物説」を深掘りリサーチした結果を、以下の目次に沿ってまとめレポートします。

 

クマムシ最強動物説とは?

クマムシが「最強の動物」と呼ばれる所以を、明らかにしていきましょう。

クマムシ最強動物説:不死身とも呼ばれるその秘密

クマムシが「最強の動物」と呼ばれる所以は、その圧倒的な環境耐性にあります。

極限状態でも生き抜くことができるその能力は、まるで不死身のように思えます。

 

クマムシの特徴

クマムシは、緩歩動物という分類に属する小さな生物です。

コケの中や土壌など、湿度の高い場所に生息しています。

特徴的なのはそのずんぐりとした体と、短い脚でゆっくりと歩く姿です。

緩歩動物 - Wikipedia

緩歩動物(かんぽどうぶつ、Tardigrade)は、緩歩動物門(Tardigrada)に属する動物の総称である。

4対8本のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物、また形がクマに似ていることからクマムシ(熊虫、Water bear)と呼ばれている。

また、以下に述べるように非常に強い耐久性を持つことからチョウメイムシ(長命虫)と言われたこともある。

緩歩動物の最初の化石は、カンブリア紀の岩石から見つかっている。

肉眼では確認しにくい微小な動物であり、熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境に生息する。

堆積物中の有機物に富む液体や、動物や植物の体液(細胞液)を吸入して食物としている。

およそ1000種以上(うち海産のものは170種あまり)が知られている。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/24/Mikrofoto.de-Baertierchen5.jpg

1対の眼を持つクマムシの1種

クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説

クマムシ博士の クマムシへんてこ最強伝説

  • 作者:堀川 大樹
  • 日経ナショナルジオグラフィック社
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クマムシの驚異的な能力「クリプトビオシス」

クマムシが最強と呼ばれる最大の理由は、このクリプトビオシスという状態にあると言えます。

 

クリプトビオシス - Wikipedia

クリプトビオシス(英語: cryptobiosis、「隠された生命活動」の意)は、クマムシなどの動物が乾燥などの厳しい環境に対して、活動を停止する無代謝状態のこと。

水分などが供給されると復活して活動を開始する。乾眠とも。

概説

クリプトビオシスを行なう生物として、クマムシ(緩歩動物門)、ワムシ(輪形動物門)、ネムリユスリカ(節足動物門)が挙げられる。

いずれも乾燥状態になるにつれて、体内にトレハロースという糖を蓄積している。

そのトレハロースの作用は、分子の運動を制限する状態を維持するためにガラス化して組織を保持する説と、水の代わりに入り込む水置換説、あるいはそれらの作用が複合的に関与しているとも考えられている。

動物以外でも、特にコケ植物は少なからぬ種が乾眠の能力を持っており、岩の上や、都市部のアスファルトやコンクリートにも着生することができる。

コケの乾眠にもやはり蔗糖など糖類の作用や、アブシシン酸といった植物ホルモンが関わっているものと考えられている。

なお、こうしたコケの中にはクリプトビオシスするクマムシや線虫、ワムシ類などが生息していることが多く、これらの生物が同じような環境で共に進化してきたことがうかがえる。

 

クリプトビオシスとは、環境が悪化すると、クマムシが代謝活動をほぼ停止し、あたかも死んだように見える状態のことです。

この状態では、クマムシは以下のような極限状態に耐えることができます。

  • 高温: 150℃以上の高温
  • 低温: 絶対零度(-273℃)に近い極低温
  • 高圧: 大気の1,000倍以上の高圧
  • 乾燥: 完全な乾燥状態
  • 放射線: 人の致死量の何倍もの放射線
  • 真空: 宇宙空間のような真空状態

 

クマムシがクリプトビオシスで生き残れる理由

クマムシがクリプトビオシスで生き残れる理由は、まだ完全には解明されていませんが、いくつかの説があります。

  • トレハロース: クマムシの体内に蓄えられているトレハロースという糖が、細胞を保護していると考えられています。
  • タンパク質の構造変化: 環境が悪化すると、クマムシの体内のタンパク質が構造を変化させ、ダメージを受けにくくなると考えられています。
  • DNAの修復能力: クマムシは、放射線などのダメージを受けたDNAを修復する能力が高いと考えられています。

 

クマムシ研究の意義

クマムシの研究は、生命の起源や、極限環境での生命の存在の可能性を探る上で重要な手がかりとなることが期待されています。

また、クマムシの耐性メカニズムを解明することで、新しい医薬品や食品の開発に繋がる可能性も考えられています。

 

まとめ

クマムシは、その驚異的な環境耐性から「最強の動物」と呼ばれています。

クリプトビオシスという状態に入ることで、極限状態でも生き残ることができるのです。

クマムシの研究は、生命の神秘を解き明かす上で重要な役割を果たすと期待されています。

興味深いですよ!「クマムシ最強動物説」。