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おひつじ座(アリエス)生まれの つくねパパ が 、コミュニケーション最適化運用関連でつぶやきます。「生き物探訪」記事もSEOのショーケース。

安佐動物公園の公式サイト(過去ログから)「クロサイ・アムールトラに関するニュース」アーカイブ

Wayback Machineとは?

世界中のウェブ情報を代表とするさまざまなデジタル情報をアーカイブしている非営利法人「インターネットアーカイブ(Internet Archive)」。Wayback Machine は、インターネットアーカイブ(Internet Archive)が保存しているウェブサイトを閲覧できるサービスです。

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Wayback Machineで、20世紀の 広島市安佐動物公園の公式サイトを見つけてみました

2018年現在の安佐動物公園の公式サイトURLは、http://www.asazoo.jp/

となっています。ただ、20世紀からの公式サイトが、ドットジェーピーのURLであるはずがなく、いろいろな外部リンクからたどってみたところ、安佐動物公園の20世紀の公式サイトのURLは http://www.bekkoame.ne.jp/i/asazoo/index.html であることが判明。

当時は独自URLをもたずに、プロバイダー提供のサーバー上にのっていいたのですね。

 

さっそく、Wayback Machine で、過去アーカイブを検索したところ、ありました!2000年4月13日の安佐動物公園の公式サイトが!

◆ 広島市安佐動物公園INDEX

https://web.archive.org/web/20000413055520/http://www.bekkoame.ne.jp/i/asazoo/index.html

TOPページ画像をはりつけておきましょう。「おぉ!懐かしい」と思われる方も多いのではないでしょうか?

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2000年4月13日当時の安佐動物公園の公式サイト

 ここから、クロサイ・アムールトラに関する過去記事をピックアップしてみました。

Wayback Machineで、20世紀の 広島市安佐動物公園の公式サイトを見つけてみました。

クロサイの話 

https://web.archive.org/web/20000226093954/http://www.bekkoame.ne.jp:80/i/asazoo/edu/kurosai/kurosai.html

以下、引用させいただきます。

https://web.archive.org/web/20000226093954im_/http://www.bekkoame.ne.jp:80/i/asazoo/edu/kurosai/saioyako.jpg

クロサイがやってきた
 1971年、安佐動物公園の開園の年にアフリカのケニヤから2頭のクロサイがやってきました。オスをクロ、メスをハナと名付けました。その時の年齢は両方とも4歳です。とくにクロは穏やかな性格で大怪我をするような争いもなく、なかよく暮らしています。

サイの住まいは
 安佐動物公園のクロサイの運動場はおよそ25m×55mあり、さらに観客通路との間には巾7mの空堀と植え込みがあります。放飼場のなかには皮膚の手入れのためのプールや泥場、体を掻くための丸木柵、日陰用の樹木、争いのとき逃げ場所になる大きな石や樹木の保護柵などがあります。
 寝室は鉄筋コンクリート造りで25~35?の部屋が4室あります。成長したサイは1頭ずつ収容しますが、パイプ柵なのでお互いに姿がよく見えます。冬期は暖房で室温を8℃以上に保っています。

繁殖
 1971年にやってきたクロ・ハナの夫婦の年齢は両方とも4歳でした。ハナは2度流産しましたが、1977年4月に初めて赤ちゃんを産みました。以来ほぼ2年ごとに出産を繰り返しています。
 動物の妊娠期間は最終交尾から出産までの期間をいいます。安佐動物公園の例からは、妊娠期間は平均で約450日ということがわかりました。メスが発情するとオスはさかんに追尾します。交尾は1回の交尾が40分前後と長く見逃すことはありません。
 出産予定日の数日前になると、同居している自分の子を激しく追い払い、けがをさせてしまうことがあります。今では出産予定日が計算できるので、母親がいらいらして他のサイを攻撃しそうなときは分けたり、出産にそなえて寝室の敷ワラを多くしてやるなどします。

赤ちゃん
 一番目の赤ちゃん「トシ」は体重約30Kg、体長80cm、肩の高さ54cmで角は生えていませんでした。生まれて30分くらいで自力で立ち上がり、乳を飲みます。生後20日ころから青草を口にするようになり、2ヶ月もたつと本格的に食べはじめます。その後は木の葉や根菜類など他の餌も食べ、母親の次の出産が近づくと別居させるため離乳させます。
 トシは生後6ヶ月目には体長153cm、肩の高さ90cm、そして前の角が5cm出ました。1年後には体長210cm、肩の高さ90cm、そして前の角が13cm、後ろが4cmになりました。親と同じ大きさになるのには5年くらいかかります。性成熟も5年ほどかかり、メスには初めての発情がきます。

いちばんの心配・・・同居
 クロサイは本来、単独生活をしています。オス親と母子の同居は野生ではありえないことです。ふだん仲がよくても出産後父親といっしょにすると、母親は子どもを守ろうとして激しく攻撃します。このため産後数日間は母子は寝室で飼育します。その後、母子だけ1~2時間放飼場へ出して子どもに樹木やプールの位置を覚えさせます。とっさのときにどこへ逃げたらよいか分かり、その体力がついたころに父親と同居をさせます。
 一つの放飼場で飼育している全部のサイに十分な運動をさせるには、どうしてもいっしょにさせることが必要です。安佐動物公園では一度に6頭の家族を展示したことがあります。これは他の動物園ではあまり見られない光景です。いっしょにする前の準備、放飼場の構造など飼育上の工夫もさることながら、父親クロの穏やかな性格によって大きな家族が実現できたといえます。

古賀賞受賞
 安佐動物公園のクロサイが継続して繁殖していること。その子どもたちがさらに国内外で子どもを産んでいること。またクロサイの国内繁殖調整者として日本の他の動物園のクロサイが番いができるように努力したことなど安佐動物公園の20年にあたる努力が、日本動物園水族館協会から認められ、古賀賞を受賞しました。f:id:tsukunepapa:20180922144654p:plain

 ◆見どころと催し(企画展示・赤ちゃんNEWS・行事案内・お知らせ)

見どころと催し 

https://web.archive.org/web/20000229133048/http://www.bekkoame.ne.jp:80/i/asazoo/event/event.html

赤ちゃんニュース

2000-2-17シマウマ1頭出産

2000-1-21ガラゴ1頭出産

2000-1-17キョン1頭出産

2000-1-12ブラックバック1頭出産

1999-12-27 シマウマ1頭出産

1999-12-17  ヤギ1頭出産

1999-12-12 シマウマ1頭出産

1999-12-10 アヌビスヒヒ1頭出産

1999-11-23 アヌビスヒヒ1頭出産

1999-10-11 トウブハコガメ1頭ふ化

1999-9-22 アフリカコガタワニ4頭ふ化

1999-9-6 マレーバク1頭誕生

1999-9-4 オオサンショウウオ産卵(6日にも産卵)

1999-8-28 アカダイショウ4頭ふ化(29日3頭ふ化)

1999-8-19 アヌビスヒヒ1頭誕生

1999-8-2  クロサイ1頭誕生

 →こちらにある「1998年8月2日生まれのクロサイ」は、スリランカのデヒワラ動物園(Dehiwela Zoo)に移動した「ハニー(メス)」のことですね!

 

◆ 2000年10月21日アーカイブ トラの赤ちゃんの公開

https://web.archive.org/web/20001021055540/http://www.bekkoame.ne.jp:80/i/asazoo/event/tora/tora.html

 アムールトラ、初めての繁殖と公開について

 安佐動物公園では2000年5月21日(日)、アムールトラのジュナが3頭を出産しました。本園におけるアムールトラの繁殖は、これが初めてのことです。
 アムールトラは中国東北部やアムール川流域に生息するトラの一亜種で、野生の生息数が 400~ 500頭と推定される希少亜種です。安佐動物公園ではアムールトラの種の保存を目指して、平成9年12月にペアを導入して飼育を続けていました。
 ジュナは初産のためか子どもを育てようとしませんでした。丸一日見守りましたが、赤ちゃんを放置した状態に変化がなかったため、飼育係による人工哺育で育てることにしました。しかし、5月22日と6月7日に1頭ずつが死亡し、残る1頭も不安定な健康状態が続いていましたが、最近はやっと元気に活動するようになり、8月19日から公開の運びとなりました。
                   記

1.公開する赤ちゃん

  アムールトラ メス1頭 平成12年5月21日生まれ

   母親:ジュナ 平成9年4月8日名古屋市東山動物園生ま(3歳)
              平成9年12月12日 来園
   父親:バイコフ 平成9年3月30日 福岡市動植物園生まれ(3歳)
              平成9年12月11日 来園
3.公開までの経過

平成12年5月21日 出産(3頭 妊娠期間 103日)
5月22日 ジュナが育てる様子がないため、人工哺育に切り換える。赤ちゃんの大きさはおよそ体長30cm、尾長15cm、体重 1,040g。ネコ用のミルクを与える。

オスの子1頭は当日中に死亡。
6月7日 メスの子1頭が死亡。
8月11日 およそ体長50cm、尾長40cm、体重 9,320gに成長。

→これは、アムールトラ「ヤマ」の誕生から公開までに関するニュースですね!

アムールトラ「ヤマ」は、王子動物園にて、が2018年7月11日に亡くなりました。

最新ニュース|神戸市立王子動物園

 アムールトラ「ヤマ」
2000年(平成12年)5月21日     広島市安佐動物公園生まれ
2000年(平成12年)12月15日   東武動物公園に移動
2009年(平成21年)7月5月     神戸市立王子動物園に来園

 以上、安佐動物公園の公式サイト(過去ログから)「クロサイ・アムールトラに関するニュース」アーカイブでした。